OT-6

ものを書くのが好きな二児の父です。

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ものを書くのが好きな二児の父です。

マガジン

  • ふたつの言葉から

    ChatGPTにランダムに二つの言葉をえらんで、もらって、そこから人力で物語を書いています。

  • 登園日記

    自分の子育て日記を入れてます。

最近の記事

子褒め親褒め

うえの子は今日も起きてきてえらい。夏休み明けなのにもかかわらずなんとかリズムを立て直そうとしていて素晴らしい。 ゲームでクリエイティビティを思う様爆発させていて賢い。 下の子は可愛く起きてきてえらい 小さなイベントを楽しめて美しい ご飯をモリモリ食べてかっこいい そしてそれを支える妻も、仕事が遅いなりになんとかサポート役をしている僕も、えらい。

    • 梟と短剣【ショートショート】

      かつてこの国の外れには、梟の森とよばれる場所があった。 そこは、木々が鬱蒼と茂り昼でも暗くひんやりとしていた。 夜になると、梟の声があちこちから響き、立ち寄る人はほとんどいなかった。 ただ、例外として、5人の男がいた。 男たちはみな、他国からやってきた。自分の本当の名は知らず、これまた名も知らぬ雇主から命を受け、この国の情報を集め、雇主に送ることを仕事としていた。二つの国の関係は薄氷のように冷たく緊張したものであったから、男たちのような者が互いに送り込まれ、情報を集めて

      • 【ショートショート?】炉と羽根

        ぽつり置かれて 香を焚く 翡翠の色の炉が一つ 煙は細く 立ちのぼり その先でふっと 消えていく 部屋には天窓 ひとつあり 開け放たれた そこからは 風が運んだ 羽根ひとつ ひらりひらりと おりてくる 白ひといろの その羽根は くるりふわりと降りてきて のぼる煙に迎えられ わずかにすわん 浮き上がり おりる速さを ゆるめゆく 地に着くまでの わずかな時を 噛みしめるように ゆるゆると 翼にあった そのときを 懐かしむように ゆるゆると 羽根は床へと向かいゆき やが

        • 【ショートショート】机と帆船

          子供の頃、父の書斎に居るのが好きだった。 いわゆる乱読家の父の机の上には、いろんな本が置いてあった。 そのうえ、インテリアに凝るタイプの父は、外国のコインだとか、茶色っぽい地球儀だとか、電球剥き出しの照明だとかを棚や机に並べ、子供部屋や母の部屋にはない独特の雰囲気を醸し出していた。 私は、父の椅子によじ登り、それらを眺めながら、足をぶらぶらさせながら自分の持ち込んだ本を読むのが好きだった。今は難しくて読めないけれど、いつか、父の蔵書も読もうと決めていた。 部屋は薄暗いので、

        子褒め親褒め

        マガジン

        • ふたつの言葉から
          14本
        • 登園日記
          26本

        記事

          【ショートショート】水筒と手紙

          子供らが、ゲームとテレビに飽き、公園に行きたいとせがんだので、暑いが出かけることにした。 せめて涼しさを、と思って、池のある公園で生き物を捕まえて遊ぼうとしたが、ここ最近の日照りで池もほとんど干上がってしまっている。 池というより、湿地という感じだ。 子供はザリガニやらカエル、魚たちと格闘するつもりが、ぬかるみと格闘することになった。ザリガニはその辺でわずかな泥に体を埋めて雨の日を待っているし、ぬかるみではカエルが群れている。オタマジャクシは少し苦しそうだ。子供達はそれで

          【ショートショート】水筒と手紙

          【ショートショート】革靴と風鈴

          ドタン、ドタン。 あーーーー!もう!うるっさい!!! なんで部長はあんなに音立てて歩くんだよ! 周りは仕事してんだろ! 用事もないのに、いや用事がないからウロウロして、誰か捕まえては雑談相手をさせるうえ、ウロウロしてる間中、靴音を盛大に鳴らして回る。 ただでさえ、冷房のついてない不快なオフィスが、さらに不快になるじゃないか。確かに東京なんかよりは暑くない地域だけど、窓開けるだけで涼しくなるわけないだろう(部長曰く「省エネでエコだろう?」だって)。 でも本人は靴音なんて

          【ショートショート】革靴と風鈴

          ChatGPTと戯れる

          最近、物語を書くことに興味が出て、10本ほど投稿してみた。 貧弱なインスピレーションを補うため、ChatGPTの力を借りて、タイトルを出力してもらっている。 具体的には、 無関係な日本語の単語を、〇〇と〇〇の形で5組出力して、などと頼み、出てきたものをみては、もう少しマイナーな単語で、などと注文を出し、こんなのが出てくる。 鍵と枕 本と靴 時計と傘 スプーンとカバン 帽子とハサミ そしてその中からピンと来たものを選ぶ形だ。そうしてえっちらおっちら書いた、初めて

          ChatGPTと戯れる

          【ショートショート】歯車とランプ

          たまには都会を離れ、自然に触れよう。 私が休暇にローカル線とバスを乗り継いでこの山村に来たのはそういうわけだった。 いい村だな、という印象。 村の人々は、よそ者に対する警戒感を務めて抑えながら、生来の性格で私にも親切にしてくれた。バス停のベンチで碁を打っているお爺さんもその一人だった。 「山に入る?」 「ええ、この村も気に入りましたが、やっぱりより深く自然に触れたいなと。幸い、高校の登山部で慣れていますし。」 「ほうか、まぁ危ない山ではないしの」 「ただ、もう山にも自然な

          【ショートショート】歯車とランプ

          【ショートショート】鍵と枕

          山歩き目的の一人旅なのであまり宿にはこだわらなかったが、流石に選択を誤ったかもしれない。 エアコンは木目調で、テーブルには鈍器のような灰皿がまだある。部屋の鍵は、お馴染みのでっかいプラスチックのキーホルダー付きだ。 そこまでなら、まだレトロな雰囲気がいいとか 鄙びた宿だねとかいう暗示をかけられるのだけど、浴衣なども、少しためらうほど古いので、なかなかその気も起きない。 しかし、客は多かったな。 ファミリーが来るような場所でもないし、他もほとんど一人客だったようだから、山

          【ショートショート】鍵と枕

          【ショートショート】砂糖と鋸

          …あれ、ねちゃってた。 シャッキリしようと思って、コーヒーを淹れようとしているうちに船を漕いでちゃ、世話ないわ。 ええと、どこまで準備してたっけ。 コーヒーはフィルターに入ってるし、カップにセットもしてある。 なら、お湯を沸かさなきゃ。 でもまだ眠いなぁ。 立ち上がる力が湧いてこない。 カチッ。ボワッ。 …え? わたし、まだ夢の中なの? いま、勝手にガスがついたよね? カチャン。 はっ? コーヒースプーンがソーサーに置かれた? あ、これは絶対夢だ。 魔法使い

          【ショートショート】砂糖と鋸

          【ショートショート?】瓶詰めと星座

          はぐれた村の そのまたはずれ  星をあつめる男あり 月が浮かばぬ暗い夜 男は瓶を携えて 野原へ向かう道の上 瓶を満たすは黒い水 男のあゆみにゆられては たぷりたぷりと音たてる 月の浮かばぬ暗い夜 星座が空にひしめくと 男は瓶をさし上げて そいつで空をすかし見る 瓶は光をかき集め 光は水にとどまって 星を宿した瓶詰めが ぼんやり光って腕の中 星は変わらず空にあり ただその姿は瓶の中 写し取られて瓶の中 瓶いっぱいの夜の中 月の浮かばぬ暗い夜 男は瓶を携えて  夜空のかけ

          【ショートショート?】瓶詰めと星座

          【ショートショート】球根と砂時計

          「あれ、この砂時計、成長していないか?」 ーーことの起こりはまったくの不注意によるものだった。 私はただ、インスタントラーメンを食べたかっただけなのに、 ウキウキしながら3分待つつもりだったのに、 そのための砂時計をテーブルに落としてしまった。 今思えば、濡れた手で持つべきではなかった。でも、もう全て後の祭りだ。 砂時計は、体感的にはゆっくりと、だがしっかりとした衝突音を立ててテーブルにぶつかり、ガラス部分の細いところで真っ二つに折れた。 割れたうちの一つが木枠から外

          【ショートショート】球根と砂時計

          【ショートショート】壁と花

          ちょっと、ちょっと。少し話を聞いてくれないか。 お、振り返ってくれたね。 僕?僕は君たちの言葉で言うとこのタンポポ。 なぜ話せるか、だって? そんなの僕にもわからないさ。というか、みんなと違うのは君のほうなのかもよ?僕はずっとここで、通りがかかる人に呼びかけたけど、誰も振り返ったことなんてないんだから。君も毎日ここを通ってたから、おかしいのは今日という日かもしれないけど。 で、話しても、いいかな?少しお願いがあるんだ。、なに、大した話じゃない。 …そうか、ありがとう。

          【ショートショート】壁と花

          【ショートショート】ペンギンとラジオ

          ※この作品は、ChatGPIにランダムな単語の組み合わせを生成してもらい、そのタイトルにしたがって創作しています。 ーーーーーー まだ誰にも正式な名前をつけられていないその島には、動物たちだけが住んでいたが、ニンゲンの住む島から離れている割には海流のせいでニンゲンの物資が流れ着くことがあった。 またごく稀にはニンゲンたち自身も流れ着いたが、平地のほとんどないこの島を目指して来るものも棲みつくものもなく、舟が直ったり助けが来ればすぐ出ていった。 だからこの島の動物たちは、ニンゲ

          【ショートショート】ペンギンとラジオ

          ライオンとスプーン【生成AIタイトル創作】

          ※この作品は、ChatGPIにランダムな単語の組み合わせを生成してもらい、そのタイトルにしたがって創作しています。 ーーーーーーーーー その夜、私は子供の散らかした絵本を片づけていた。 散らばったそれらをうんざりしながら積み重ねていると、ある本の挿絵に目が止まった。 オスのライオンが、獲物に襲いかかる描写のようだが、ライオンはフォークとナイフを持っていて、ご丁寧に首にナプキンを巻いている。 いつもなら気にも留めない、よくある擬人化表現。でもそれが妙に気に掛かった。鋭い牙や

          ライオンとスプーン【生成AIタイトル創作】

          砂漠とピアノ【生成AIタイトル創作】

          ※この作品は、ChatGPIにランダムな単語の組み合わせを生成してもらい、そのタイトルにしたがって創作しています。 ーーーーーーーーー 私は、旅の途中で、ある砂漠の国に着いた。 その国にはオアシスが一つあり、その周りには大きく豊かな街があったが、オアシスから離れると街は小さなものになった。 そこでは、オアシスから運んだり、井戸を掘ったりして、何とか水を得ていた。幸い、動物たちは砂漠にたくましく適応し、人間たちはさらにたくましくそれを捕らえ、あるいは飼い慣らしていたから、街

          砂漠とピアノ【生成AIタイトル創作】