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おセンチな散文たち

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深夜テンションのセンチメンタルエッセイなあれこれ
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好きな本を教えて

小説は、救いだ。
わたしは救われるために本を読む。

その時必要な本は、必要なときに出会うようになっていると思う。意識せずとも瞬間的な救いを求めているから。

本屋に立ち寄るのは好きだけど、本屋で本を買うのは苦手。
救われたいと思っている自分が、そんな自分が今欲している答えが、そこにいる他人にバレてしまう。手に取る時もレジの時も。
誰も気にしちゃいないと分かっていながらも、なぜか無性にドキドキする

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ぼくは大切にされたい。

人は何のために生きているのか。
そんなことばかり考えてしまう。暇なのかもしれない。多分暇。
コロナ渦、人はすることがないと余計なことを考えては悩むのだと身を以て体感した。

忙しくても、忙しくなくても、わたしは『人は何のために生きているのか』考えてしまう。

初対面の人にも「あなたは何のために生きているんですか?」と問いたい。何だこいつと思われたくないし、聞かないけど。
人生において何をいちばん大

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夕飯のアイスクリーム

夕飯のアイスクリーム

好きな人が「きっと好きだと思うよ。」と、本を貸してくれた。
最近読んで気に入った小説らしい。

喜怒哀楽を受け取る感覚が乏しかったその人は、わたしと関わったことで心が動くようになったと言っていた。

36ページ読んだところでこれは好きだと思えて、その人のことももっと好きになった。

小説の主人公と同じように、わたしもアイスクリームを夕飯代わりに食べる。
なぜいけないのか、大人になった今でも分からな

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「わたし、嫌いな人いないんで。」

わりと頻繁に使う言葉。
半分本音。半分の半分は言い聞かせ。
残りは嘘。

わたしは、誰かを嫌いになることが苦手だ。
というよりも、誰も嫌いになりたくない。

「○○さんが○○さんのことを悪く言ってたよ。」
「○○さんは○○だから嫌い。」
誰かが誰かを嫌っているということを知るだけで、わたしの心は勝手にしんどくなっていく。自分のことじゃないのに。
誰かの悪口なんて聞きたくないし、言いたくもない。

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