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もか
2022年5月17日 10:26
その日の夜、本当は会う気なんてなかった。だけど自身の気持ちが底のない沼のように沈んでいることを、私は見逃していなかった。ひとりじゃどうしようもなくて。会おうって言ったら、お昼も会ってたのに、また、会ってくれた。 22時半すぎ。月明かりのもと、ただ2人きりで海辺を歩いた。深い悲しみと若干の疲れと共に。話すことなんてないんだ。波音が沈黙に響いていた。歩くこと。それが