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グッチの歴史、名門一族の混沌と復活劇

こんばんは!

健太です。


今回は、日本人アーティストのヒグチユウコとのコラボレーションを発表して話題となったグッチを紹介していきます。

知らない人はいないレベルまで到達したラグジュアリーブランドですが、年代によってイメージは良し悪しがあるかもしれません。

100年近くもの年数を誇る歴史の中で紆余曲折ありましたが、どのようにして作られてきたブランドなのでしょうか?


■複雑な一族

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フィレンツェの革工房で働いていたグッチオ・グッチが1921年に開いたブティックがグッチの歴史の始まりとなります。

ドイツやイギリスから輸入した革製品を売るだけではなく、オーダーメイドも対応していたグッチは繁盛し、規模を拡大していきました。


その息子であるアルド・グッチは海外展開を積極的に行っていきました。そして、徹底したブランドイメージの構築を図りました。

製品の価格を言ってはいけないというルールを作り、値段を気にする水準の顧客であれば引き取ってもらうという程、ブランディングを重視してきました。

しかしその後、アルドと弟ロドルフォの対立があったり、アルドの息子パオロがオリジナルのコレクションを作ってスーパーマーケットで販売しようとして追放されたりと混迷します。


そんな中、ロドルフォの息子マウリツィオは根本的な改革を起こすためにアルドを代表から引きずり落とし、自らトップに立ちます。そして店舗の絞り込みやライセンス契約の終了などの動きを進め、グッチに秩序をもたらしましたが、ビジネスとしての売り上げは伸び悩んでいました。


そんなグッチを復活に導いたのは、トム・フォードという一人のデザイナーでした。

グッチ一族は1994年にブランドから去ることになりますが、フォードがデザインしたミニ・バックパックやクロッグシューズなどの製品は凋落していたグッチのイメージを一新することに貢献しました。



■職人の生んだマスターピース

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グッチの代名詞である皮革を活かした製品はどのようなものがあるのでしょうか?

いくつか紹介していきます。


○ホースビットローファー

ホースビットとは馬銜(はみ)のカタチをしたモチーフのことで、最初はハンドバックの装飾の一つとして生まれました。

そのモチーフをローファーにあしらった一式で、1953年に誕生して以来、ハリウッド俳優の足元を飾ったことなども起因して時代を超えて愛されています。

○ニューバンブー

バンブーバッグはその名の通り、竹を使用したU字型の取っ手を丸みの帯びたフォルムのバッグに合わせているという一品です。

世界中のセレブリティに愛されているバッグとなり、ブランドの中でも最も成功した製品の一つと言われています。


■おわりに

創業一族の複雑な歴史を乗り越え、ブランドとしての成長を続けてきたグッチ。

100年もの歴史を誇る伝統が生み出すマスターピースの数々は、今後も時代を越えてファンを作り続けることでしょう。


それではまた!

服部 健太

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