さとみっち

しょもうない日常のひと手間🥹

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最近の記事

さとみっち、試合に出る

前回の記事にて、数年ぶりのバレーの試合に備えて装備を一新した話をした。 その後、なんだかんだと紆余曲折もなく、まっすぐに怠い練習の道をのろのろと進んで本番の日を迎えた。5回ある練習のうちキャプテンが4回すっぽかし、最後の練習はサーブレシーブがほとんどセッターに返らず、未来は暗雲どころじゃなくはっきりと地獄が見えていた。 俯瞰で地獄を覗く私とて不安要素がないわけではない。とにかく増えた体重と痛めた肩が心配でたまらない。サーブを打ったあとに肩の筋肉がじいんと痺れて涙目になって

    • 新しいシューズ

      新しいシューズが届いた! ほぼ一年休んでいたバレーの練習に復帰することになった。本番は10月14日。たった5回の練習で何ができるのか。不安だが、久しぶりの試合のためにひとまず装備を一新することにした。 まず、一昨年家の階段から落ちて捻挫をした右足首を固定するサポーター、それから新しいシューズだ!2015年に買い換えてからもう9年も経ったんだなあと感慨深い。いつまでも新品のつもりだったけどひっくり返したらツルツルになっていた。道理で体育館で滑りまくるわけだ。 前のオレンジ

      • 友人Y

        高校時代からの友達、Yに会う。前回ドッペルゲンガー騒ぎのときに怯えていた友人のうちの一人だ。彼女はそのときのことをうっすらと覚えていたが、とにかく高校時代は帰り道に一緒に食べた唐揚げのことが強烈すぎて他はボカシがかかっているそうだ。 Yとの関係性の入口はオタク趣味だったが、彼女の人力はそれだけに飽き足らず、家庭の話、趣味の話、時事の話、恋愛の話、テレビの話。全てにおいてそつなく通ずるオールラウンダーである。 これはなかなかできることじゃない。若いときのオタクはオタクの話しか

        • ドッペルゲンガーになった話

          生活に使用する電車はもっぱら近鉄線だ。名古屋に行くのも、人と会うのもお買い物をするのも近鉄線の方が便利がいい。 自宅から最寄り駅のJRはほぼ死んでいて駅員もいない。近くにコンビニもカフェもない。どこへ行っても草ぼうぼうでビルやアパートが立ち並ぶだけの寂しい景色が続く。 ところが職業安定所はJRを使わないと遠回りになってしまう。私がJRに乗っているときは仕事を探しているときだと言っても過言ではない。マジでそのタイミングでしか使わない。JR=就職活動。というイメージがすっかり

        さとみっち、試合に出る

          サブスクの解約に手間取った話

          もはや何を見たくてそうしたのか忘れたけれど、AmazonプライムビデオのKADOKAWAチャンネルに登録した。 初回無料期間だったので見たらすぐに解約すればいいと思っていたのだが、案の定忘れて二週間が経った。 KADOKAWAチャンネルに登録したことを思い出したのは、「決済方法を更新してください」というプライムビデオからのお知らせである。 そういえば8月にドコモを離れてワイモバイルユーザーになったのだった。ドコモユーザーのときの私は定額支払いをすべてキャリア決済に設定し

          サブスクの解約に手間取った話

          アリ騒動2

          「母親がアリアースを買ってきてくれて、シューッと噴いたらアリは出てこなくなった☆」 前回のアリ騒動の記事より抜粋(☆は蛇足) 嘘をついた。 アリがいる。まだいる。この目で見た。まさか1を公開して1ヶ月もたたないうちに続編をお届けすることになろうとは。 アリアースはその場でアリを退治することはできるが、根本を絶つことはできない。よって、私と母はアリに巣まで運ばせて毒殺する例のアレを二階の各部屋に設置して様子を見ていた。そういう話だった。 正直この方法は私はちょっと嫌だ

          シロップちゃん

          伊豆アニマルキングダムのホワイトタイガー・メスのシロップちゃんが三つ子を出産した。実にめでたい。 Twitterでネコ科を中心とした写真を流している方を偶然見つけ、一番最初に見た写真が子育て中のシロップちゃんだった。 人目につかない安全な場所に隠そうと何度も往復して子供を運び、ワガママ放題暴れても根気よく相手になってやり、踏まれても蹴られても動じず、ときどき茶化すように絡んで抱きしめてぺろぺろと毛繕いする姿のまあ~なんと愛情深いことったら。物音がしたらさっと前足で子を引き

          シロップちゃん

          アリ騒動

          もろもろの事情が重なったことによる令和のコメ騒動が勃発し、9月に入り、新米の登場でようやく収束を迎えつつある。 テレビで連日コメがないコメがないと騒ぎ、ないと騒いだ口で買い占めはやめろとくぎを刺し、倒れゆくコメ農家の悲哀やがらんどうになったスーパーのコメ売り場をこれみよがしに見せる。などなど大きな出来事として世間をにぎやかした。 私は白米が好きではないし、稀代のおかず食いなので令和のコメ騒動なんてどうでもよかった。コメなんかなくても余裕で生きていける。この時期私の心を揺る

          最後の晩餐

          20日付で閉店になった職場の慰労会が、近所の和食料理店で行われた。 平素から仕出し料理なども受け付け、大宴会ができるカラオケ付きの大広間で、魚を中心とした贅を尽くした料理でもてなされる。特に売りは超巨大エビフライ、らしい。 私は小さい頃から仕出し系が苦手なので、贅を尽くした食事やまして巨大エビフライにもまったく食指は動かないのだが、8年間共に働いた仲間との最後の別れだから喜んで行ってきた。 まずは店長挨拶。16年の歴史に軽く触れ、ここで倒れてしまったことへの無念と謝罪。

          今日から俺は

          無職です。 遡ること6月15日(土) 朝っぱらからスーツ姿の男性たちとバックヤードですれ違う。何やらものものしい雰囲気を醸し出す連中の正体は本部の人間だとすぐにわかる。なにしろ私の勤める店は、毎日がコピーアンドペーストでできているんじゃないかというくらい同じ流れ、同じ作業、同じメンバーで構成されているからだ。男性といえばたった2人の管理職と夜しか現れないバイトくらいのものである。関係者然としてウロウロしているとすれば本部からやってきた人間に違いないのだ。 「何かざわざわし

          今日から俺は

          髙橋健太郎

          パリオリンピックバレーボール男子、日本が準々決勝でイタリアに3ー2で敗れた。とにかく男子の前評判はすさまじく、神7ならぬ神14(今回選抜を逃したラリー選手小川選手含む)とも呼ぶべき色鮮やかで実力のある選手たちが2024を狙い済まして集まってきた。それぞれ言葉を変えて語り尽くせるプレースタイル、名将ブランと絶対エース主将石川のうしろをカルガモのように付きながら、のびのびと個性を爆発させる若者が強い結束力を見せつけてくる。メダルを獲るなら今しかないと誰もが思った。 結果は敢えな

          星降る街2024

          昔話をしよう。 「星降る街」という朗読劇に出会った。東京で舞台製作関係の仕事をしている親戚からの有難いお誘いに乗った。夏まっさかりの都会を三重の田舎のおばさんがひとりでえっちらおっちら歩いて、合流した友人に汗のにおいが伝わらないか妙なことを気にしながら、見始めたら汗のことは消し飛んで80分があっという間だった。プロの声優の朗読を生で聴くのも、また彼らを生で見るのもはじめてだった。 終わったらぼうっとして、とりとめのないことほど記憶に残る。 あれから一年。私はふたたび都会のコ

          続・コーヒー依存症

          一念発起によるカフェイン断ちを敢行してから早いもので二週間が経った。 あらすじという程のものではないが、前回はカフェインの離脱症状で偏頭痛と吐き気に見舞われて苦しんでいるところで幕を閉じた。私は患者だった。そういう話だったな。 いくらか軽減されたものの、頭痛はほぼ毎日起きている。寝たきりレベルではなく、頭の横のあたりがツーンとするような不快感がある。 カフェインが締めていた神経が膨らんで、夜に歯痛があるのもちとつらい。それも徐々に減ってはいる。 結論から言うと、かなり

          続・コーヒー依存症

          コーヒー依存症

          カフェイン断ちを決意しました。 決意というか、ゆるゆるっと、膝カックンされてそのまま走り出すような程度の勢いではじめてついに二日経ちました(三日坊主まであと一日だァ!) 自分で言うのもなんだけど飲み過ぎ。いつから飲みはじめていつから好きになったのかもわからない。そもそもコーヒー好きなのかな?傍にいることが当たり前で手放せないだけなんじゃないか? 飲むものなければとりあえずコーヒー。カフェに入ったらケーキとコーヒー。ドリンクバーの最初の一杯はとりあえずコーヒーで、いろいろ

          コーヒー依存症

          この世には2つの悲しみがある、花粉と花粉だ

          花粉症にはつらくて悲しい出来事が二つある。 一つは単純に症状の苦しさ。何をしても手つかずで落ち着かない。著しい集中力の低下。頭がぼーっとして常に風邪っぽい。くしゃみしまくったせいで赤い鼻たまに鼻血。目が痒くて痒くて指先でアイホールをクリクリ押すだけでは辛抱たまらず、家に着いた途端に思い切り掻いて掻いて掻きまくったときのいっときの開放感そして悔恨。五分で崩れ落ちる化粧。湯水のように減っていくボックスティッシュ。ゴミ箱いっぱいに散乱したティッシュの残骸。朝目覚めた瞬間から鼻を突

          この世には2つの悲しみがある、花粉と花粉だ

          目薬の話

          不器用な話をする。 この世には、目薬を差せる人間と差せない人間の2種類に分けられる。そして私は見事に差せない側に分類されている。 小学生の頃、マイポシェットから颯爽と目薬を取り出し、鼻をかむのと同じ気軽さで目薬を差し、上を向き、器用にまばたきする友達をかたわらで惚れ惚れとしながら見守ったものだ。 的確なゴールデンドロップ。透明の一粒が瞳に吸収されていく姿が美しい。また本人の「あ、差しておこう」という心の身軽さが羨ましい。 私が目薬を差し慣れていないのはそれだけ健康な目