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この世には2つの悲しみがある、花粉と花粉だ
花粉症にはつらくて悲しい出来事が二つある。
一つは単純に症状の苦しさ。何をしても手つかずで落ち着かない。著しい集中力の低下。頭がぼーっとして常に風邪っぽい。くしゃみしまくったせいで赤い鼻たまに鼻血。目が痒くて痒くて指先でアイホールをクリクリ押すだけでは辛抱たまらず、家に着いた途端に思い切り掻いて掻いて掻きまくったときのいっときの開放感そして悔恨。五分で崩れ落ちる化粧。湯水のように減っていくボック
MIENEXTAGE2024「旗揚げ公演」
MIENEXTAGE2024「旗揚げ公演」開幕!
私にとっても恒例イベントになってきた。この挨拶文も前に書いた気がする。感想文も毎回同じようになりがちだけど、パワーある劇団の方々が毎回趣向を凝らしてさまざまなネタ持ってきてくれるからその心配はなさそうだ。とても助かる。
さて、今回のミエネクはいつもとひと味違う。どう違うのかというと、今まではそれぞれが珠を繋いでひとつのブレスレットを作り、それを
※ネタバレ【映画】ある閉ざされた雪の山荘で
『ある閉ざされた雪の山荘で』
簡単なあらすじ。演出家・東郷陣平率いるストイックな(こじらせ高尚様)劇団「水滸」の最終オーディション会場の別荘に集められた7人の俳優たち。本多雄一(間宮祥太朗)、元村由梨江(西野七瀬)、雨宮京介(戸塚純貴)、中西貴子(中条あやみ)、笠原温子(堀田真由)、田所義雄(岡山天音)+フリーの下っ端俳優・久我和幸(重岡大毅)
7人に与えられた最終オーディションとは、外部との
『マリッジ・ブルー?』
演劇集団Cブレンド公演『マリッジ・ブルー?』を観賞した。
私が普段主として見る演劇は、狭い箱に精一杯の私物と自腹感満載のセットを並べて、演技の上手いおじさんたちと姉が汗をかきながら大騒ぎする舞台である。このほど姉含む女性二人がおじさんたちの世界観から飛び出し、Cブレンドの客演にと有り難くもお声がけ頂いたということで、母と二人行ってきた。本当は父も含めて三人で行くはずだったが、父は前日に高熱を出し
伊坂幸太郎【モダンタイムス】
渡辺拓海はごく普通の性格で、ごく普通ではない妻とごく普通の生活を営むごく普通のシステムエンジニアである。前任の五反田先輩の失踪により、急遽後輩の大石と共に『株式会社ゴッシュ』の案件を任されることに。
ところが、いざ現場に行ってみるとそこは殺風景な貸しビルであり、同じく外部からの雇われ作業員・工藤という青年がひとりきり。簡単なコードを弄るだけだというのにゴッシュとは一切連絡がつかず、連絡を取ろうとす