サブスクの解約に手間取った話

もはや何を見たくてそうしたのか忘れたけれど、AmazonプライムビデオのKADOKAWAチャンネルに登録した。

初回無料期間だったので見たらすぐに解約すればいいと思っていたのだが、案の定忘れて二週間が経った。

KADOKAWAチャンネルに登録したことを思い出したのは、「決済方法を更新してください」というプライムビデオからのお知らせである。

そういえば8月にドコモを離れてワイモバイルユーザーになったのだった。ドコモユーザーのときの私は定額支払いをすべてキャリア決済に設定していたため、プライムビデオに限らずありとあらゆるサブスクがストップしていた。

必要なものは残し、そうでないものは切る。KADOKAWAチャンネルは切り捨て第一号に選ばれた。ところが解約の仕方がわからない。

いろいろ調べているうちにアプリからできないことはわかった。パソコンからブラウザで入ってみても、説明にあるような「このチャンネルを解除する」というボタンがどこにも見当たらない。私のような情弱解約難民のためにご丁寧に動画まで用意してくれて、一時停止しながら進めてもどうしても肝心なところで「そんな画面ありませんけど……?」という状態に陥ってしまう。

行ったりきたり行ったりきたりして疲れたので一旦寝かせる。

そして昨日ようやく気が向いてリベンジしようとパソコンに向かった。

公式の説明に頼るのはやめた。こういうとき役に立つのは杓子定規の公式ではなく同じユーザー同士、野良の密林戦士が助けてくれるってもんだ。

私はまずYahoo知恵袋の門を叩いた。質問者のレベルが低く、私と同じ情弱はYahoo知恵袋に集まると相場が決まっている。必ず同じ質問があると確信した。

あった。あるんかい。

「手順通りにやってるんですが、解除のボタンが出てこないんです。途中まではいけるんですが……」
 
これ私が書いたのかな??さして広くはないサイトの中をぐるぐるしてサブスクの解約ができなくて困ってるバカなんて自分だけだと思ってたけど、いるんだな〜ちょっと感動した。大丈夫、仲間がここにいるよ。君が聞いてくれたお陰で私助かってるよ。

困窮する質問者に対し、解答人が「ではこれでどうですか?」とリンクを貼っていた。質問者が貰ったリンクだが私も遠慮なく踏んだ。すると見たこともない画面が現れて、そこから進んでいるうちに解除ボタンが出現した。

迷わず押す。速攻押す。
あっさりできた。
なんだか、自力でできた気がしない。あのリンクがなかったら一生迷宮だったわけで、どこをどう通ったらあそこに行けるのかわからない。途中自力で進んだ場面も真っ白になった。

振り返っても来た道は暗い。

銭婆「忘れないものさ、思い出せないだけで」

いや、忘れた。完全に忘れた。

トンネルの向こうは、サブスクの街でした。

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