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復活!杉山清貴&オメガトライブ第二幕と熱海真鶴グルメ旅

杉山清貴&オメガトライブのライブまでの道のり

杉山清貴&オメガトライブの沼津ライブ。今回のレポートもセットリストを含む内容。ネタバレするので、これから観に行くのを楽しみにしている方には要注意です。

前の横浜公演のレポートにも書いたが、彼らのデビュー後、NHK横浜放送局で行われた無料公開放送のライブ。当日中学生だった私は、部活を都合に行きたいけど行けない状況で、何を血迷ったか2つ年下の弟を行かせ、どうだったかライブレポートをさせると言う暴挙に出た。

そしてオメガトライブの活動をテレビで観るしか知らなかった私は当日高校生。今のようにSNSやインターネット、ホームページもない時代に雑誌から彼らの解散を知った。それまでオメガトライブはライブ活動もしていたようだが、ライブに行くには学生として経済的にも情報的にも貧しく、1985年に解散の時を迎えた。

2004年に復活。その後も何度か復活ライブがあった。チケット持っていたが公演当日子供の発熱で諦めたり、チケットが買えなかったり、例の病で中止になったり。
でも今年、40周年を記念した全国ツアーが開催され、なんとか神奈川県民ホールでのチケットを入手出来た。その神奈川県民ホールのチケットか取れなかった場合に備え、発売中で残席が残る沼津公演を「抑え」として購入してあり、折角沼津まで行くのだから、ただ往復するだけでなく「素敵な旅」に昇華させようと思った。あれやこれや計画し、ワクワクし、ようやくその日を迎えた。

西へ

新横浜駅まで妻に車で送ってもらう。
久しぶりの新幹線だ。三島駅まで行き、そこから東海道本線で一駅の沼津駅へ向かう行程だ。

新横浜駅

三島駅へなら「こだま号」だろうと勝手に思っていたのだが、希望到着時刻で検索すると運良く「ひかり517号」が小田原駅や熱海駅に停車せず三島駅へ向かうという。

ひかり517号

自由席は大変混雑。なんとか座席を確保。発車後13分で小田原駅通過、17分後には熱海駅を通過するスピード。あっという間の24分で三島駅に到着。

三島駅発沼津駅行き

ここから沼津駅まで行くのだが、電車は何故か東海道線上りホーム(東京駅方面)にいる。車掌さんに聞くと折り返し運転だからだと。なるほど~とは思ったものの、この電車は三島始発終点沼津行きと、たった一駅だけの運行なのには不思議に思った。

沼津駅に到着

沼津駅から会場となる沼津市民ホールまでは徒歩で約15分だが、前日の大繁盛、足に疲れが溜まっているのでバスで向かうことに。

文化センター北バス停
沼津市民文化センター(ホームページより)

開演の30分前に無事到着。座席は真ん中よりも後ろの方だがセンターに位置するので見やすい。

着席してワクワク

開演

横浜公演同様17時定刻通りスタート。一曲目はRoute134だ。PADDLING TO YOU、渚のSea-dog、ふたりの夏物語と4曲連続。横浜公演と演奏曲は同じように進行していく。MCで杉山氏が言うには1985年の解散コンサート「FIRST FINALE」では、ひと足早くギターの吉田氏が脱退しており、今回のライブツアーでは6人が揃って当時の「FIRST FINALEツアー」の楽曲の演奏を再現していることを語り、「なるほど~!」とこの時初めて知る。しかし今回のライブツアーではドラムの廣石氏体調不良で不参加と、またもや全員揃わないのだが。
SCRAMBLE CROSS、MAYONAKA NO SCREEN BOARDとミドルテンポ2曲。
今回はMCが更に面白い。先日放送されたNHKの「The Covers」において、「ふたりの夏物語」、中森明菜の「北ウイング」、松原みきの「真夜中のドア」が放送された。トークも含めとっても素晴らしい内容だった。その放送後、杉山氏が外食した際に「観たわよ〜!良かったわね〜」って語りかけてくれる方々の話を披露。すると吉田氏は調布のお好み焼き屋さんでオメガトライブのツアータオルを首に巻き、汗拭き拭き食べていると、店員さんから「あれ!?そのタオルってオメガトライブのですよね〜!私も行ったんです。良かったですよね〜!!」と話すも、その相手がオメガトライブのメンバーなのに終始気づいてもらえてなかった話に、会場は大爆笑であった。
サイレンスがいっぱい、ALONE AGAIN、TRADE WINDとしっとり歌い上げ、海風通信で再びノリノリに。
実は4月の横浜公演の時は、半年前に痛めた半月板損傷の治療の入院前であり、三階席最後方、左端と決して良い席とは言えなかったが、三階席まで手すりにつかまりながら登り、全曲着席しながら観られたのは私の体調的には最高の席。そして今回沼津公演は手術を無事に終え、仕事もスポーツも出来る身体になってからの参戦。一曲目からバラードを除く全曲総立ちに耐えうる身体。健康に対する喜びも沸き立つ。
もしも他のアーティストがSUMMER SUSPICIONを歌ったらという「もしものコーナー」は、オフコース風の「さよならの夏」、大瀧詠一風の「A LONG サスピション」(思い出せないので、札幌公演のセットリストで教えてもらう)、サザンオールスターズ風の「気分しだいでサスピション」と3曲も。他の会場のセットリストを見ると一曲多いサービスっぷりだった。
BECAUSE、ガラスのPALM TREE、Eastern Railroad、MIDNIGHT DOWN TOWNと突っ走り、君のハートはマリンブルー、THE END OF THE RIVERとバラード2曲で幕が降りる。
アンコールは全員Tシャツに着替えASPHALT LADYでは恒例のステージと観客「SHOCK!!」の掛け合い。血液型に分けてで盛り上がる。そして最後はSUMMER SUSPICION。あ〜終わってしまう〜!楽しい時間はあっという間だ。

終演時のステージ

会場を出て駅までタクシーを探す。ホールのタクシー乗り場には長蛇の列。道路に出てタクシーアプリ「GO」で呼ぶも捕まらない。流しのタクシーもいない。15分くらいかかったがようやくGOで配車出来て一安心。これから興奮覚めやらぬまま熱海に移動だ。

東海道線で沼津から熱海駅に到着
夜の熱海駅

せっかく沼津まで来たのだから、再び新幹線や東海道本線で帰るのは勿体無い。
私の店のアルバイトさんが紹介してくれた熱海にある美味しい居酒屋さんに行きたいと前々からの思っていた。この店の店主は長崎・五島列島の出身で、私の大好きな五島列島の芋焼酎「五島灘酒造」の五島灘が置いてあるのだ。縁があり五島灘酒造の蔵元と私が繋がる以前に、芋焼酎好きの私にアルバイトさんがこの五島灘を入手しプレゼントしてくれていたのだった。
駅前のロータリーにはタクシーやバス乗り場は見当たらない。どこかにあるのだろうが、探している時間がもったいない。やきとり屋を始める前には小さな旅行会社に勤めていた私。熱海には何回も来ているが、ほとんどが観光バスに乗り添乗員として。熱海駅を利用するのは恐らく27年ぶりくらい。土地勘はある。下り坂、目指す店まで歩くことに決めた。

翌日はかなりの雨だ。ビニール傘じゃだめだよね
熱海の飲食店が並ぶ眩い通り

目的地の居酒屋「おやじの蔵」に到着。営業中の看板にホッと胸をなでおろす。

熱海 おやじの蔵

店に入ると「◯◯さんてすか?お待ちしておりました」と嬉しい女将さんの声。どうやらアルバイトさんが私が行くことを電話で伝えておいてくれたようだ。

喉を潤す生ビールから

カウンターに座り、まずは生ビールから。五島列島のかまぼこ、ホタルイカに煮魚のフレーク、冬瓜かな?、きゅうりとエシャレットの味噌添がお通し。
前もってアルバイトさんには「何を食べたらいい?」と聞いていた。「鯵」と「揚げだし豆腐」と。まずはその鯵と鯵の南蛮漬けを注文。

本日上がった鯵をたたきで調理

鯵のたたきに合わせるはもちろん五島灘酒造の五島灘紅さつま無濾過。

コレコレ!!
鯵の南蛮漬け

熱海で捕れた新鮮な鯵たちと五島灘の紅さつま。

さて次は何を頂こうかな?刺身のメニューのいかが気になる。お刺身2連発はちょっと贅沢だけれども。ここ熱海はするめいかも有名だ。そして紅さつまが空いたら、お代わりは黒麹をね。あ〜!たまらん!

いか刺しと五島灘黒麹

女将さんが「アルバイトさんからオススメとか聞いてきたの?」と嬉しい声掛け。「実はあと揚出しナス豆腐が美味しいよと言われてたんです」と。閉店時間ギリギリなので正直遠慮していたのだった。

揚出しナス豆腐

少し濃い目のお出汁がたまらない。合わせるは日本酒「英君」。辛口ながらも味が濃く、後味すっきりなお酒だ。自分の名前にも「英」が付くので親近感も湧く。

静岡・由比のお酒 英君

おやじの蔵店主、おやじは御年75才。私からちょうど20才人生の先輩だ。すっと調理場に立ち仕事をする様は、これからの私の目標ともなる。同じ居酒屋の経営者同士の会話は勇気づけられ、納得し合い、笑い合い、とってもとっても楽しい1時間半となった。またここを訪れたい!いや絶対に来る!新たな楽しみを見つけ、店を出た。

この日のお宿は「ニューフジヤホテル」。熱海の老舗ホテルだ。調べると創業は1964年、今年で60年を迎える古い建物だ。今経営は伊東園ホテルズで、食事はバイキング。夜はアルコールも飲み放題という格安が売りとなっている。ここを選んだのは、おやじの蔵から近く、レイトチェックインが出来ること。大きなお風呂(温泉)かあること、和室ではなく洋室、そして安いことだ。店を出て5分で到着。

ニューフジヤホテル入口

早速部屋に。

ツインベッドルーム

ライブで流した汗を流そう。入浴は24時までだ。まずは最上階の露天風呂へ。熱海の夜景を楽しみながら。3月の三津浜以来の温泉だ。今の時分、夜風が気持ちがいい。明日は雨なので露天を楽しむには丁度いい。

屋上露天風呂
(ホテルのホームページより)

自分の部屋のある本館には地下2階にもうひとつ大浴場があり、そこは翌日楽しもうと思ったが、別館にも大浴場があると言うので、ならば今夜のうちにハシゴしておこう。しかしお酒を飲んでいるので長湯は禁物。

本館地下2階の大浴場
(ホテルのホームページより)

地下2階の大浴場はぬる目のお湯もあり疲れた足を癒す半身浴にも適している。
そして部屋に戻って二次会スタート。

コンビニで調達。ウイスキーの水割りで

おつまみは海苔天。本気と書いてマジ!って、昭和ですね〜!楽しかった思い出に浸りながらチビチビ飲みました。

南へ行くか、北へ行くか、西へ行くか

朝食バイキングの前に朝風呂を。

別館三階にある露天風呂
(ホテルのホームページより)

この日は雨模様。風も強く露天風呂の屋根のある手前に留まる。奥に行くとずぶ濡れだ。まあ風呂に入っているのだから濡れることには問題ないのだけれど、大粒の雨が顔に当たるのはあまり気持ちの良いものではない。
朝食会場もこの別館にあるので、その流れで。

いろんなおかずをちょっとずつ

伊東園ホテルズの食事はきっと、どこへ行ってもだいたい同じなのだろう。セントラルキッチンで作られ、運ばれ、並ぶ。おかずの種類も多く、サラダやパン、ソフトドリンクも種類が豊富だ。

10時のチェックアウトまで部屋でのんびり過ごす。いやひとり作戦会議だ。今日のお昼ご飯のことだ。
せっかく熱海まで来ている。長年行きたいと思ってきた店、新しく見つけた店を脳内に並べ、どこへ行くか、どうやって行くか考える。かなり強い雨も影響する。作戦会議の内容はこうだ。

網代(あじろ) うお静

東京日野から移転した有名店。煮干しがガツンと主張する味。帰路とは反対方向に向かわなくてはならない。駅前なのでアクセスが容易。11時オープン、行列必至。30分前に着くにはホテルを9時半にチェックアウトしなくては

湯河原 飯田商店(予約なし。キャンセル待ち)

恐らく日本一ハードルの高い店。値段もかなり高いが一度は食べてみたい。全国のラーメン花月での再現提供で食べたことはあるが、やはり一度は本店でと。1週間前にネット予約挑戦するもあえなく撃沈。当日キャンセルが出ないかスマホで何度もチェックしてみる

湯河原 しあわせ中華そば食堂にこり

飯田商店の姉妹店。飯田商店の味わいを楽しめる知る人ぞ知るお店。そして駅からも近い

真鶴 伊藤商店

デビット伊東氏が3年前から真鶴に移り住み営業するお店。真鶴駅から下り坂10分、雨の中歩かなくてはならない。帰りは登り坂。バスはあるか?

平塚 老郷(らおしゃん)本店

平塚駅駅前。酸味のあるラーメンがウリ。しかし調べてみると定休日で諦める

平塚 花水ラオシャン本店

平塚から徒歩で20分かかる。雨なので足元が。バスはあるか?上の老郷同様、お酢が効いたラーメン(タンメン)がウリ

ニューフジヤホテル予約の段階で、約1000円安く朝食なしも選べたが、どこのラーメン店も11時開店とすると、それまで空腹に耐えられないだろうからと朝食を付けたのだった。ラーメン屋さん2軒ハシゴも考えたがせっかくの朝食、自分の中では少な目に食べたつもりも、雨の中、2軒ハシゴはしんどいかなと。

でひとり作戦会議の結果、ホテル10時発、熱海駅までのホテルの送迎バスに乗り、真鶴へ向かうことに決めた。

東海道線
真鶴駅に到着

2年ぶりの真鶴。その前は7年前。
その7年前にはどうしてもウケ狙いの写真が撮りたくて、鹿児島の芋焼酎「真鶴」をエコバッグに入れて真鶴を目指した。芋焼酎真鶴には撮影後、宅急便にてお帰り頂き、美味しい魚料理や温泉を堪能した。

7年前の真鶴の写真たち

そんな思い出のある真鶴。3年前に真鶴へやって来たと言う「伊藤商店」へ駅から傘をさしながら歩いて行く。開店20分前に到着。いい意味でラッキーでだ。雨だし、平日だし、1番バッター、F1で言うところのポールポジションをゲット!
開店前に経営者であるデビット伊東さんが外へ出てきて来店者のために自分の車を別のところへ移動する際に、「もうちょっと待っててね〜」とお声掛け。東京は荏原中延の店舗にも行ったことあるけれど初対面。会えて感激。

伊藤商店に到着
でびちゃん、自販機の「伊藤」繋がりは絶対に確信犯!!
そして伊東園ホテルズに泊まったオイラもいとう繋がり!!

11時開店で店内へ。メニューには食べたいものが沢山。定番あり限定ありで悩む。結局定番から塩ワンタン麺をオーダー。

塩ワンタン麺

まずはスープを一口。ぷ〜んと香るのは鯖の骨らしい。豚との美味しいWスープ。博多ラーメンのような細ストレート麺。ワンタン3個チャーシュー3枚も美味。大盛りは出来ないが替え玉がある。

替え玉投入

替え玉を食べるには、スープが薄めになってしまっているので1杯目のようにはいかないが、麺の旨味を感じるにはいい。「美味しかったぁ〜!ごちそうさま」と店主と奥さまにご挨拶。

店を出てもう少し坂を下ると真鶴港だ。

真鶴港

以前訪れた真鶴観光協会へご挨拶。駅までのバスの時間を調べてもらうと1時間半後だと。仕方がない。歩いて戻ろう。

坂道の途中から真鶴港を臨む

傘をさしながら、重いお腹を抱え、坂道をえっちらおっちら15分。ようやく真鶴駅に到着。あとは真っ直ぐ電車に乗り帰るだけ。
東海道線に乗り、途中ふと思い付いてしまった。

①このまま東海道線で横浜駅にて京浜東北線に乗換して帰る
②小田原駅で降りて、小田急線に乗り海老名駅。そこから相鉄線。東急線に乗り入れる新しい新線を試してみる
➂小田原駅から新幹線で新横浜駅

まあ、急ぐ旅ではないので、➂はない。①より②の方が20分ほど時間はかかるが、小田急線の乗ったことのない区間を制覇出来る。運賃は①も②もさほど変わらない。②は何より見たこともない景色に出会えるだろうと小田原駅で下車する。

遠くに小田原城も見える小田原駅
小田急線
こんな素敵な川の流れを目で楽しむ

良かった。この選択は間違ってなかった。車窓からの眺め。目に青葉。そしてこちらの方に引っ越しをされた友へ車内からメールしたりして電車の旅を楽しむ。

海老名駅から相鉄線

海老名駅から相鉄線。二俣川駅でもう一度乗り換えて新駅新綱島駅に到着した。これにて楽しかった旅も無事に終了。帰宅した時間は、前日家を出た時間とほぼ同時刻。丸々24時間の素敵な旅となった。

夕食後には、5年前にWOWOWで放送された杉山清貴&オメガトライブの神奈川県民ホールでのライブをお酒をチビチビ飲みながら。とってもとっても楽しい2日間となりました。

長文最後までお読み頂きありがとうございました。

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