今あるものを手放すことで、研ぎ澄まされていく。

おはようございます！
キャリアカウンセラーの小坂です(^-^)

実は近日中に引っ越しをするので、
最近は、お部屋の片付けのラストスパートを
進めています。

でも、片付けをしていると
思い出が残っているものが出てきたりすると、
なかなか捨てられないんですよね・・

ついつい思い出に浸ってしまいます笑。

まぁ、そんな中でも、
新生活への期待も込めて、
必要なものに絞り荷造りしようと思っています。

そこで今日は、
「今あるものを手放していくこと」
についてお話をしたいと思います。

今あるものを手放すことは、
私自身もそうですが、多くの人にとって
怖いことかもしれません。

取り返しがつかなかったり、
より事態が悪くなったらどうしよう
と思うかもしれません。

私も転職を2回経験したのですが、
「この環境や人間関係を手放して、
本当にいいのだろうか・・」
と何度も考えていました。

結局、1回目の転職をしたのは、
転職を考え始めてから約2年後のことでしたね。

今では、転職をしてよかったと思っていますし、
前の会社の方でも、つながりの深い方は
今でも仲良くしてもらっています。

転職に限らず、
何かを捨てる・手放すことからスタートする選択は
ある程度の痛みを伴います。

自分の状態が、今より悪くなるかもしれない。

そうネガティブに考えることは自然なことで、
なかなか手に入れたものや環境を
手放すことは難しいですよね。

思えば私たちは、今まで生きてきた中で、
いろんな経験を重ねながら、
多くのものに縛られながら生きています。

例えば、
人間関係や住んでいる場所、育った環境、
健康状態や経済状態もありますし、
自分のやりたいことやありたい姿
というのも、自分を縛る条件になり得ます。

そういう意味では、
自分が苦労して積み上げてきたことや、
継続してやってきたポジティブなことでさえ、
時にはそれが自身の重荷になることもある。

成長していろんな経験をして、スキルを身につけて
多くのことができるようになったけれども、
なんだか息苦しい。

まるで、ずっと息を吸い続けていて
吐き出せるところがないような感覚かもしれません。

そんな時には、
まず今持っているものを手放していくことから
スタートしてみるのもいいと思います。

例えば、こんなことです。

・住んでいる場所を変えてみる
・日頃付き合う人間関係を変えてみる
・今続けている習慣を、思い切ってやめてみる。
・部屋の片づけ/断捨離をしてみる

人間は、今の環境に適応しようとするため、
今が苦しい状態であっても、
その環境に適応して生きようとします。

ですが、
息苦しい今の状況は
今までの経験やしがらみ、
環境要因が積み重なったものであるため、
自分の力で容易に変えることはできません。

そんな時、
何かを捨てて自分の環境を変えることは、
有効な手段になるでしょう。

今の延長線上に、
あなたにとっての幸せはありそうですか？

答えがNOなら、
何かを手放すことは、前に進む一歩になり得ます。

また、
手放していくことで、
研ぎ澄まされていくものもあります。

イメージとして、わかりやすい例で言えば、
「彫像」がそれに当たりますね。

彫像は、ご存じの通り木や石などを、
刃物で削り掘って形を作る芸術作品です。

最初は完成系の見えない塊状の素材から、
少しずつ掘り出していって完成系を目指します。

時には、
大事な部分を削り取ってしまうこともある。

しかし、
さらに削っていく中でそれをカバーできたり、
自分が思っていたのとは違う形で
最後には作品の一部になっていたりする。

彫像を作る上では、
何かを削ぎ落としていくことによって、
そこに新たな価値が生まれます。

そういう意味では、
何かを手放していくことは、
より良い姿に近づくために必要な
ポジティブなプロセスなんですね。

この彫像の例、
実はキャリア形成と似ているな
と私は感じています。

彫像を削り出すのも、
人生を生きるのも一度きり、
やり直すことはできません。

ただし、軌道修正は何度でもできます。

もちろん、
取り返しのつかない失敗をしてしまうこともある。

でもそれが、長期的な目線で見ると、
違う形で自分を作りあげる
大切な要素にもなることもある。

時間軸として、
今の時点での損得、あるなしで考えてしまうと
失うリスクが大きく見えて、
前に進むことができなくなります。

そうではなくて、
少し先の将来の時点を見据えて、
そこまでに何度も軌道修正をしながら
進んでいくプロセスを想像してみてください。

失敗しても良いと思えるようになると、
自分からポジティブに手放すことが
できるようになるかもしれませんね。

今日は、
「今あるものを手放していくこと」
についてお話ししました。

今までに手に入れたものを手放すことには、
痛みが伴います。

ですが、勇気を出して手放すことで
本当に必要なものや、自分の核になっているものに
気づくこともできるようになります。

そう考えると、
何かを手放すことは、失うことではなく、
自分が次のステージに進むための、
クリエイティブな作業
なのかもしれませんね。

今日はここまでです！
ありがとうございました。

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