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おるにちんフィクション考

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批評します。でも批評の理論とかは全く知らないので勉強しながら、根拠に基づいて論じることを心がけます。余裕が無い時は感想しか述べてません。漫画やアニメが多いですが、ドラマ、映画、小…
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2020年2月の記事一覧

TRICKの良さ

  映画『ミッドサマー』が公開され、山田と上田のいないTRICKだという説がでまわり、なぜかTRICKがトレンド入りしている今日のツイッター、嫌いではない。

 TRICKは貧乏マジシャンの山田と日本科技大の教授(物理)の上田が毎度心霊騒ぎやインチキ宗教などがはびこる場所に行っては謎とインチキと殺人のトリックを明らかにするたまに後味の悪いコメディである。

 私が好きなのは、彼らが推理するうえで自

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『少女革命ウテナ』のチュチュは暁生のコスプレをしてないと思う

※2020年8月3日 題名変えました

チュチュは作中の振る舞いから見るに、アンシーの心の代弁者である。アンシーは、薔薇の花嫁であることに絶望し、他人を信じず、心に完璧な壁を作って笑顔の仮面をぴっちりと被った人間である。振る舞いと内心が別れ別れになったその人の心を、アンシーが大事に育てているチュチュが彼女の心の表現を担っている。
チュチュのネクタイは、鳳学園女子学生のスカーフと同じ柄であり、

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Love in RWBY series

シリーズが始まってだいたい7年間安定して面白いアメリカのwebアニメシリーズ『RWBY』、第7シリーズが絶望的な展開で終わって、続きがきになる毎日です。

 今シーズンは毎話ブレイクとヤンのいい雰囲気のシーンが必ず挿入されていて作中屈指の人生波乱万丈の二人が、とうとう安定した関係になったことをひたすらに見せつけられたシーズン7でした。というわけでRWBYシリーズにおけるの恋愛の軌跡を追っていきまし

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観用少女の感想

 令和にして、とうとう私の本棚に『観用少女』と『ローゼンメイデン』がならんだ。『ローゼンメイデン』は、私にとって、一度は花を見ることができたが、枯れては種をまかれ、そして枯れ…を繰り返す集英社の野菜になってしまった。しかし、『観用少女』は私の中で大木、または盆栽のように至高の一つの存在として生き続けるだろう。 

 …いきなり結びのような文章を書いてしまった。ともかく、去年の秋、現実には決して存在

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マンガ分類学(2020/02/11大幅加筆修正)

マンガ分類学(2020/02/11大幅加筆修正)

漫画作品それぞれを分類して、マンガが進化していく中でのその作品の位置づけを知りたいと思いませんか。私は思います。私は大学で生物学を専攻していて、「分類する」というと生物分類になじみがあります。これは日ごろ使っている単に物事を分けてまとめる事とは違います。それとは異なる生物分類における「分類する」とは、自然界の生物を「分類する」とその結果はただ一つになるという自然の真理を表すことです。この理論、かっ

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