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23歳OL、旅をする(佐賀大分旅,後編)

大分へ、いざ上陸


佐賀を満喫し、いよいよこの旅の大本命である”大分”へ。
大分にいく道のりで福岡という魅力いっぱいの県に気をついつい取られながらも寄り道なしで向かった。(予定詰め詰めにしちゃったことを少し後悔…今度はもつ鍋旅行を…)

前編の佐賀旅はこちらを。


①中津市

20時頃中津駅へ到着。

駅で鱧がお迎え◎かわい〜

この日の夕食は中津名物の鱧(はも)!
駅から歩いてすぐのお店にて鱧しゃぶ鍋を。本当はもっといっぱい食べたかったけど、雑炊ですら辿りつけなかった…悔しい…

1人2750円でこの立派なお鍋…!
東京じゃこの値段はありえない…

伺ったのは下記のお店。コスパ最強では…?
http://kitalo.com/


食後はホテルでぐっすり就寝。
寝坊もなく、無事に中津2日目を迎える。

この日の目的は”羅漢寺”。
結論から言うと、ほんっっっとうに良かった…!友達に「なんで羅漢寺なの…?」なんて言われながらも羅漢寺の謎に包まれた魅力に行く前からすっかり魅了されてしまっていたわたしは絶対にここだけは行くと固く決意していた。
羅漢寺の謎に包まれた魅力、なんて書き方をしたのには理由がある。

それは羅漢寺が写真撮影禁止の絶景スポットであるからだ。

現代社会において情報を探すならまず、インターネット。どんな場所かな?どんな景色かな?と気になったらすぐに答えを知ることができる。地球の裏側の素晴らしい絶景だってスマホひとつで自分の知識BOXへ入れちゃうことができるのだ。
それは現代の便利さであり、快適さである一方で、一種の哀しさであるように感じる。(勿論、写真をみながら行ってみたい場所に思いを馳せることも大好きなんだけど…)

そんな中、わたしはこの”羅漢寺”に出会ってしまったのだ。SNSやインターネット検索を駆使しても大した情報が出てこず、本堂がどんな場所なのか、どんな景色が広がっているのか、まさしく疑問が疑問を呼ぶ感覚。
存在を知ったその瞬間から好奇心が抑えきれなかった。


胸いっぱいのわくわくを抱え、いざ羅漢寺に。

今にも壊れちゃうんじゃ…?と思わずにはいられない年季の入ったリフトがお出迎え。

このリフトはもうすぐ撤去されてしまうみたい。

リフトでぐーーっと山を登るとすぐに本堂が。しっかりと以降撮影禁止の立て看板も。

本堂は厳かな雰囲気でまさしく神聖な場所と表現せざるを得ない独特のオーラがあった。(撮影禁止、正直破る人も多いんじゃないの?と思っていたけどあの荘厳さの中で、ルールに背く気は起きないかも…と変な納得をした程。)

本堂から見える景色も圧巻で、特にわたしの訪れた11月初旬は黄色に色づいた周囲の山々を一望することができた。

下の写真は羅漢寺の全貌。岩壁に沿って数えきれないほどのお地蔵様が並べられていて、その傍の細く狭い道をわたしたち参拝者はてくてくと歩いていく。(柵が設けられていない箇所もあり、足を踏み外したことを想像し、思わず身震いしてしまう瞬間も…)

羅漢寺の全貌。こんな岩壁によく作ったな〜

この時代に、前知識のほとんどない状態で自分の五感のみを用いて新鮮な感動を味わうことができたのはある意味貴重で、わたしにとって大切な経験になったと思う。

②別府市

正直、羅漢寺にて想像を遥かに上回る(期待値も高かったのに!すごい!)感動を味わってしまったわたしは別府での地獄巡りに不安を覚えていた。
もう、素敵大分知っちゃったからな~なんて気分で別府市へ向かう。

ここでしたのはやっぱり地獄巡り。

各地獄ここでしか見れない景色で感動…!
結局なんだかんだで龍巻地獄以外の6つの地獄を制覇。一番感動したのは鬼山地獄かな~(ちょうどワニのごはんタイムで、大迫力地獄をみれた!ラッキー!※上手く撮れなくて写真は割愛。)

血の池地獄。いちばん地獄っぽい。
海地獄。血の池地獄よりも気持ちよく入れそう(?)

しっかり、別府は別府で楽しめちゃう…

白池地獄の熱帯魚館も面白かった。淡水魚って海の魚より、心なしか愛嬌のある表情の魚が多い気がする…?(気のせいかな?)

熱帯魚館。かわいい。


あと、別府で印象に残っているのが”友永パン屋”。ザ・昔ながらのパン屋さんって感じでレトロかわいくて惚れ惚れ。値段も信じられないぐらいリーズナブルで味も最高。調子に乗って10個近く買っちゃったけど、もっと買って帰ってもよかったなと後悔。また食べたいな~~~。

コスパ最強!


③玖珠郡

別府に宿泊後、友人の車で玖珠郡へ。”九重夢大吊橋”から紅葉をことのがこの日の目的。ちょうどベストシーズンだったので、これは逃すわけにはいかない。

道中からすでに紅葉が綺麗で思わずテンションが上がってしまう。

ずーっとこんな景色が続いてびっくりだった。

紅葉って毎年、みたいなと思ってもそうこうしている内に気付いたら終わっちゃってちゃんとみれたことってほとんどない気もする。だからこそ、意識してみれたときにより嬉しく感じるのかな。

九重夢大吊橋、到着。

橋の横にあった説明書きに「この橋は綺麗な紅葉を人々にみせるために作られました」(意訳)って書いてあって、感動。美しいものに魅せられた人の原動力って凄い…。

大吊橋を渡り始めると思った以上に揺れが激しいのと高さに緊張。

自然がこの景色を作り上げてるの凄すぎる。

天気も相まって今までの人生でいちばんの紅葉を味わえた気がする~!!


そして、いよいよこの旅もラストの時間。
今回の旅の〆に選ばれたのは大吊橋から車で数十分の”旧豊後森機関庫”。機関庫の廃墟だ。昔、重要な役割をになっていた施設が廃墟として残されている事実は、わたしに言葉にできない高揚感を感じさせる。(廃墟への想いはまたの機会に。)

アーチを描くように配置された機関車庫。

この機関庫も昭和初期には人々の生活を担う、立派なライフラインだったことを思うと改めて世の諸行無常を感じざるを得ない。切なくも美しい。

窓ガラスの割れが目立つ。

かつかつのスケジュールで行動したこともあり、資料館の受付時間が終了していたのが残念だったけど、この機関庫を一目みれて本当に良かったと感じる。

旅を終えて

楽しい時間はあっという間で、ほんの一瞬で過ぎてしまう。十分に日程を確保して挑んだつもりの今回の佐賀・大分旅行も一瞬だった。(3泊4日の旅だった。)しかし、確かに経験として旅はわたしのなかに刻まれていることを感じる。その土地の風景も、食べものも、出会った人も…全部が刺激でわたしの活力となるし、新たな知識(というと少し硬いけど)になるのを感じる。だからこそ、わたしは旅が好きなんだと思う。


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