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皇国 18



ハイボールのグラスを傾けながら感傷にひたる。
ああ、今日は曾祖父の命日だったな。
思い出が鮮明に蘇る。
柿の木に登り、木の実ナナに顔射出来るだろうか?という議題を
夜遅くまで、そう星が輝きだすまで語り合った。

結果は曾祖父の12勝11敗 防御率4.02。
門倉 健ばりの成績を残してきた。
流石曾祖父。
バルチック艦隊を叩きのめしただけはある。
皇国の興廃この一戦にあり。
そんな気持ちで木の実ナナと対峙したのであろう。
曾祖父を見据えながら、私は深田えいみだったら勝っていたな。
と思ったが、その思いを心の奥底に留め、曾祖父へ嘆美の声を発した。

ふと気がつくと氷が溶けて味が薄くなっていた。
マスターおかわり。
吉祥寺にあるこの店はハイボールが美味い。


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