学年最下位だった私が、大学で成績主席となるまでの道のりから学ぶ、勉強のノウハウ
本記事のポイント
読者の皆さんに、勉強法のノウハウを伝え、高校受験や大学受験、就職活動、資格取得に活かしていただく。著者は国立大学で成績主席であり、理学系の博士課程まで進学し、理学博士を取得した。よって、長らく勉強・研究に携わっており、私の経験から勉強のノウハウを提供する。
はじめに
私は小学生時代、勉強が好きではありませんでした。なぜなら、何のために勉強するか分からなかったからです。何となく、周囲の大人たちから強制的にやらされるものであると感じていました。主体的に取り組んでいなかったせいか、成績は毎回クラス最下位でした。同級生の子たちはどうやら、学校教育に加えて、通信教育をしたり、塾に通ったりしているようでした。ですから、私は小学時代は成績最下位で過ごすことになります。しかし、とあることがきっかけで、勉強に目覚め、成績上位者に君臨することに成功します。そして、勉強法の改良を重ね、大学では理学部を首席で卒業することができました。その後も、大学院修士、博士と進学し、勉強法の形態を変化させてきました。これまでを振り返って、つくづく思うのは、現在まで勉強を継続していて良かったということです。
勉強をしてきたおかげで、大学での奨学金は無利子のものを借りることができました。大学院では、奨学金返還額の半額免除(108万円)を勝ち取りました。さらに、民間からの給付金として、3つの財団から支援を受けることができました。それぞれの支援額は108万円、36万円、96万円になります。よって、勉強してきた恩恵として約350万円の支援を得ることができました。人によっては、これ以上の支援を受けることも可能です。いずれにせよ、大切なのは勉強してきたものだけが、支援を受けることが出来るという点です。留学費用の支援なども沢山存在しています。
生まれながらの身体的個人差に影響されるスポーツとは異なり、勉強を継続したものは何らかの形で勝利・恩恵をつかみ取ることが出来ると思います。自分の得意な分野を見つけ、勉強に励むことにより、その分野で輝くことが出来るのです。
勉強に主体的に取り組むことになったきっかけ
私が中学生となった時の話です。各地の小学校から生徒が集まるため、学年の人数が増えました。約60人ほどです。私は、入学したての時の学力テストで、成績の順位は半分くらいでした。これを良しとするかどうかは人それぞれだと思いますが、私は気にしていませんでした。中学になると、テスト科目が増えます。数学、国語、社会、理科に加えて、英語、家庭科・技術、美術、音楽、保健・体育などです。この多数の科目を学び、定期的にテストを受けて、成績順位付けされます。
この一回目のテストで、私は家庭科・技術の技術部分で満点をとりました。その他の科目は出来が良かったわけではなかったのですが、一科目だけでも満点をとったという実績があれば、周囲から、「アイツ頭がいいんじゃないか」と噂されるようになります。このきっかけによって、「自分はやればできんるんだ」という自信となり、周囲からのプラス評価も後押しして、勉強に励むことになります。
さて、勉強が特に好きではなかった私がどのようにして、技術で満点を取ったのか不思議に思うかもしれません。この時、私は楽なテスト対策勉強法を考えていて、実践しました。技術・家庭科などの教科は教科書が空欄となっており、授業を通してその空欄部分に穴埋めをしていきます。そして、テストでは、その空欄部分の知識を問われることがほとんどでした。そこで、私は、母に空欄部分以外を音読してもらい、クイズ形式で、空欄部分を私が答えるという勉強をしていました。それが功を奏して、記憶に定着し、満点につながったと考えています。この方法を「おかん勉強法」と名付けました。この方法は、記憶を必要とする場面でたびたび威力を発揮することになります。勉強に大切なのは、下記3点になりますが、これを一人でしようとすると、面倒で大変で、長続きしません。勉強の習慣がつくまでは、「おかん勉強法」を実践していました。
①教科書を読んで内容を理解する
②教科書、知識部分の暗記
③その知識を思い出す作業や、使う作業、何かと組み合わせるアウトプット
おかん勉強法から学んだ、独学法があります。上述したように「おかん勉強法」では、おかんを必須とし、おかんの多大な労力を必要としてしまいます。私は、この方法を独りでできるようにした、勉強法を考えて実践していました。勉強に大切な下記3点をいかに、記憶に定着できるかがポイントになります。
①教科書を読んで内容を理解する
②教科書、知識部分の暗記
③その知識を思い出す作業や、使う作業、何かと組み合わせるアウトプット
ほとんどの勉強は、この方法で成績8割~9割を達成できるようになり、成績は上位となっていました。最も辛いのは、②の過程です。ここが、非常に苦痛で大変ですが、記憶には最も大事な過程です。パワープレイでも良いので、無理やりにでも覚えましょう。
記憶の定着には③が最も大事です。余力があれば、身に着けた知識が身の回りの何に使われているのかを調べるのも良いです。また、身近にある物事に対して、「なぜ?」の疑問を持ち、その疑問に対する解答の予想を考えて、書籍、ウェブなどで調べて答え合わせをしましょう。以上の習慣を身に着けることで、知識は莫大に増え、自分の将来就きたい仕事や成し遂げたいことが思いつきやすくなります。スマホが普及した時代に簡単に情報を仕入れることが可能となりました。他者との差別化に必要なのは、入ってくる情報を大切にするのではなく、自分が疑問に持ったことを調べて情報を取りに行く姿勢です。必要な情報をどんどん調べましょう。情報はいつの世も大きな武器になります。
大学で首席となった勉強法
私は国立大学に入学し、最初の成績は平凡なものでした。しかし、大学に入学して、勉強法を改良して、主席となりました。大学の教科書は分厚いものが多く、講義ではポイント部分しか説明されません。なぜかというと、諸外国における大学の勉強スタイルに基づいているからであると考えています。外国の大学では、講義までに、膨大な課題を課すことが多いと聞きました。つまり、課題をこなす自学習で、教科書を読んでいく訳ですが、一人で読み進めていけるように教科書の文章は懇切丁寧に記載されているのだと思います。そして、課題の内容は、答えがあるようなものではなく、教科書の内容を理解したうえで、講義で議論できるように、自分の考えをまとめていくようなものが多いみたいです。以上のような理由で、教科書が分厚く、講義は端的なものになっています。
しかし、日本の大学では、諸外国のような課題がでませんので、自分で目標を決めて読み進めていかなければ、何も身に付くことは無く、卒業にいたります。このような状況にならないために、大学での学び方を図に記載しました。
社会の解決したい課題を考え、大学で何を学び、その知識をどう活かすかを考えて、勉強に励んでみて下さい。
大学での単位取得のポイントは、講義ノートをとり、授業で使用する教科書の該当範囲を理解することです。それら内容の要点を暗記しましょう。そして、大学の事務に行くか、上級生に相談して、過去問を入手しましょう。大学のテストは過去問と似た形式で出されることが多く、過去問で慣らしておけば、単位取得率は向上します。
資格取得勉強法
この方法は単純です。
①問題集の内容理解
②暗記、目をつぶって、ポイント部分を言えるようになるまで
③問題演習
このサイクルを、試験までに何回回せるかが勝負です。感覚としては、3回はサイクルを回したいです。暗記したと思える場所は2回目からはとばしてもよいので、次第に負荷は少なくなっていきます。また、最近ではYOUTUBEで講義動画を無料で見ることが出来る分野も登場しています。教科書を読むことがしんどい場合に、代用してもよいです。内容の理解には動画は非常に分かりやすいです。しかし、②、③の過程は必ずこなさないと試験を通過できません。②の暗記法は自分に合った方法で実践してください。私の場合は、書きなぐりや、ノートに改めてまとめる、目をつぶって唱えるなどがあります。
自分のペースでプランを立てて、動画も活用し、問題集を使って①~③のサイクルを回すことに徹してみてください。
資格取得に大切なのは、自分の人生に最も影響を及ぼすであろうものを選ぶことです。たまに、資格マニア的な人がいますが、時間は有限です。大切なのは、必要な知識を身に着け、その証明として資格をとり、社会的信用を勝ち取り、自分の夢の実現に近づけることです。
勉強のモチベーション維持には、下記記事をご参照ください。
独学をはじめる前に取り組むこと ~ゆるぎない夢をたて、自分を成長させる~
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