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なう(2022/12/04 12:59:07) i still loveキミのコトバがまだ離れないの…✧︎

2階の一人部屋でPerfumeをイヤホンで流すと 父親の足音が電子音に沈んだけど、それでも壁の向こうでまだ息を止めている あたしもう19じゃないんけド。。 源泉徴収 綺麗なファミレスの建て替え 親知らず 総合病院のおじさんの受け付け前の検査 百貨店の駐車券を探すお母さん 湿った前髪 胃痛 グレーの部屋着 風景 空には、公団のおじいちゃんの杖を着く音が不規則に響くだけっ イチョウの木 ふと見たB14棟 サイドガラスからの直射日光 赤茶に光る髪の毛 スーパーの駐車場で留

    • サマーセールシュークリーム

      ノートパソコンの重さは 心にシンクロするくらいの重さで停滞した熱風が時間なんてないことを知らしめてくる  「なんでみんなこんなに世界はインドみたいな気候なのに普通に歩いてんだ?」 とグニャグニャ荷物を背負い直しては進んでる  インドなんて行ったことないけどいつかは… 元々コンビニだった場所が怪しいセミナーにコロコロ変わっているのを横目に確認しながら斜視みたいな横目で通り過ぎなんとなく見渡して向かいに立つ女の人に目をやると   わたしは   いや、 わたしは…… えっ

      • 旅館住み込みあんまん日記

        どういうわけか、半ニート状態だった私は突然10月下旬から住み込みで旅館で働いている 家を出て行くとき 父が、昔私が父にあげたお年玉袋の中に 一万円を入れて黙って放り投げてきたけど、家の中で確かに感じた決意の余韻は無人駅に着いてから消費され始め、まかないを一人で食べている時の自分の咀嚼音が食堂のプレハブ小屋に響くときは 単に、惨め 蟹が毎日食堂の帰りに水槽の中からピースをしてくれるけど中身が毎日違う ご飯を暴食して具合を悪くしても、必ず夜が明ける事実が正常な私に言い訳をさ

        • リビドーよりも、おいしいごはんが食べたい

          次もあると思ってたことって私があるだけで心底自分勝手だったかもしれない それでも願ってくれたから、絶対光熱費払うようになったって腐らない   私あなたと2人で性格診断がしてみたい だけど私測りたいんじゃなくてあなたとわーわーはしゃぎたいだけ  おいしいごはんを食べたいと願うことや、我慢できなくてコンビニに行くことや、障子に穴を開けて怒られる前に一緒に遠くに行くことが絶対今は必要で これが私たちを人間たらしめるものであると思いたい だけどこんな時に限って私 髪を切りすぎ

          わたしはやさしくなりたいっ

          映画館バイトの接客中 知らない男の子を連れたオシャレな女の子にいきなり下の名前で呼ばれた。頭が真っ白になったが、数秒で私が音信不通になって以降お互いの居場所も知らなかったバンギャで、性格がヤンキーの、私の初めて出来た私と真逆の友達だとすぐにわかった  入学数日 遠くからあの子を見つけた時から私は直感的にずっと声をかけたくて、自己紹介の後、偶然その子から声をかけてくれた時 喉元まで出かかった声をようやく振り絞って「バンギャ?」といきなり不自然な声をかけたのが始まりだった気がす

          覚悟とかちょっとだけ

          夜中3時に家にあるもの全部を平らげても見たいものは見えないし  吐いても太ももに隙間が出来るわけじゃないのに姿見に映るあなたはキラキラとした目で見つめる 高速道路の端っこを後ろを気にしながら歩いても 信号無視でしっかり右と左を見て小走りで走っても、車のライトを睨むことしかできなくても振り切ったことを言うことだって捨てなくても   異常ではないから正常にこっぴどく怒られ 帰りはいつの間にか蚊に数ヵ所吸われたべっとりとした自分が行き先の無い歩き方でホームへ向かう ホームのシ

          これでおわりにしたい

          小説が読めない  言ってる意味がわからないから 違和感が連なる 引きこもる布団の熱が体温と混ざる もうそろそろ疲れました 理由のないことに飲まれる俺たちはどこまでも流れて行ける 昔どこかで読んだ、半身不随になった詩人の川に溺れた話   もがき溺れることを諦め、流されたら浅瀬に着いたという  そんなことを小学3年生の時に分かったはずなのに、それでも俺は必死に浮き輪を掴もうともがき溺れる 鼻に水が入りながら、チキンラーメンを口いっぱい詰め込む     好きな歌詞をコピペすると

          家コンプレックスだった人間の話

          私の夢は花屋になることでも看護師になることでもなく、2階の自室のベッドから落ちることであり、櫻井翔くんのポスターを壁に貼ることでした なぜこんな夢を持つようになったかというと、友達が何気なくネタにしてる時、すごくキラキラ 魅力いっぱいに聞こえてしまったからです ただの笑い話でしたが「私だってベッドから落ちたい、ソファーでうっかり寝てしまいたい!」    いつもそう思ってしまいました 外にある風呂場は、小さい頃は窓から覗く五月の夜の鯉のぼりが 小学五年生の頃には都市伝説サ

          あいどんわなだい

          肉団子の中身がまだ冷たくてゲー と吐き出す 親はずっと町長選の話をしているから、今の町長がどうせまた勝つでしょ〜と 冷蔵庫から牛乳を取り出しながら言うと、「あんた知らんの?」と呆れられた 何が?と聞き返すと、町長が死んでいた 人が死んだと聞いた時、俺は「えっ」以外の言葉を発したことが無い 他の人間にはそれ以外の言葉を発したことがあるのか教えて欲しい 二週間前のことで 親に「お前が寝てる間に変わっていくんや」と  牛乳を注いでいる時少し遠くからヤジを飛ばすように言われ

          どうでもいいこと

          蜘蛛の糸が目の前でチラチラと光っているが、なかなか掴めない  俺のスマホの画面の光でチラチラ動く 何度も何度も無いものを掴もうとする俺の事、みんな精神障害者やと思ってるかな 今日は外に出た 外に出るまでも時間はかかる。目線 タイミング  全てをしっかりと考えて食事の席を立つ 授業中トイレに行くようなもので、とにかく目についてはいけない 郵便局前が寒さを最も凌げることに気付いても、だから何?と笑う令嬢がいて欲しい 別に いなくても 半袖と半ズボン クロックスで夜道

          少しだけ家出をした話

          昔、しょこたんが「いじめられてるなら逃げて 学校だけが世界の全てじゃないよ」って言ってたことを今でも覚えている でも、生きる上で教室がどうしても必要だったりする いろいろなことがあったのでnoteに記そうと思う。 まず、私が家出をした理由は、父親に毎日怒鳴られるのが嫌だったから。 とりあえず電車に乗ったら京都に着いた。行く宛なく歩いていたら、三階 銭湯 とあったので、ほんとにあるのか?と気になったので入ってみた。ケータイをいじっているお姉さんが私を見て立ち上がり、45

          深夜・カラオケ・アルバイト

          短い区間の行きの電車は、夜 親に黙って1人で東京に行く為に乗った電車そっくりの空気があるから好きだ   今もこのまま関東まで向かう気がしている 着いたって 6階の締め作業なんかモップをかけながら小学校の時習ったバレエを思い出して廊下で回ったりでもすればすぐ朝になる お金を貯めたい お金を貯めれば見えてくるREALに近づきたいと思った でも、寝転ばない夜があまりにも長いことに気付いてから 孤独と不安で性格すら次第に湾曲していった。実際、俺には今 余裕がない。言葉で笑えるよ

          前へ

          昨日はやさしい人間に当たった。父親にはなんで普通に出来へんねん!と怒鳴られながら下に降りて父親の作ったレトルトカレーを食べた。 今日は良くなろう 謝ろう 美しくなろう と思い、気晴らしに電車に乗った。明度を急激に上げて全てが白く消え去ったような日照りが全て無かったことにしてくれているようだった。マスクの下にはじっとりと汗をかき、眼鏡が鼻の油で何度も落ちる。 電車の本数は1時間2本しかない。あと2分で電車が来る。俺はタイミングを見計らって信号無視をした。小走りで横断歩道を渡

          次亜塩素酸ナトリウム

          小雨が降っていたが、プールに入ることが決まった。透けた水泳カバンを大きく揺らして友達と教室を出ていった。幼稚園の頃から眼鏡をかけていた自分にとって眼鏡を外すことはちょっと照れる事だったので、全部着替えた後に誰にも見つからないように外した。瞬く間にギャーギャーと喚き凍えながらシャワーの虹を見る。 フェンスに掛けて日光で温かくなっている巻きタオルに顔を埋めることがこの日は出来なかった 着替えはタオルの下からなるべく友達に見えないように着替えた。濡れた水着を脱ぐのは大変だし、巻

          ニューカルトからの解脱

          俺の母は、新興宗教の信者をやっている。 最近は仏壇で木魚にスマホを立てかけて集会の動画を見ながら拝んでいるが、小さい頃は、よく実際の集会についていった。 お経や教祖の話の間は、3時間ほどある。長い、本当に。 教祖の話をメモる用の母のノートに絵をずっと描いていた。というか、未だについていったらその間は絵を描く。 都会の方のデカい建物に行く日は特別だった。ガランとしていて、他の人の靴の音が反響する。 壁際にある分厚いガラスの扉の向こうに行ったことは滅多になかった。風船が象

          そうして俺は牛乳瓶に永久歯を

          小学生の頃、プールで顎を打って永久歯が2本飛んだ。ヘラヘラ笑って立ち上がったら、鮮血が太ももにボタボタと落ちている。意味がわからず目を前にやると、自分の前歯が2本転がっていた。 すぐに俺は泣き喚いた。偶然クラスで1番モテていた男の子がバディーになったことも忘れていた こういう時に泣く理由は大抵痛みや「一生前歯がない状態で暮らすのか?」  みたいな具体的な悲しみが一番大きいと思っていたが、実際そうでもない。俺の場合、これだけ血が出ている人間は泣くだろ という確信に流されて泣