見出し画像

07【オレペコンポスト部_01】コンポストを暮らしの当たり前に

コンポストがあれば……
● 生ごみを捨てる手間がなくなる
● 生ごみのにおいを気にしなくていい
● できた堆肥で作った野菜は安全でおいしい!
● おうちの中で環境問題に貢献できる etc.
「うれしい」「楽しい」。だから続けられる!

2021年度グッドデザイン賞受賞
「コンポストで始まる循環の生活実装デザイン」

株式会社オレンジページでは、新レシピ用に試作を自社キッチンで行っています。そこで出る生ごみを使って自ら実践し「バッグ型コンポスト」の良さ、トラブルや対処法をWEBで発信していきました。誌面掲載にとどまらず、読者との対話型セミナーを開催したり、通販での取り扱いをスタートさせるなど、多面的なアプローチで生活者の敷居を下げ、生ごみを循環させる暮らし方への生活実装をデザインし、2021年度グッドデザイン賞を受賞。

評価されたのは「バッグ型コンポスト」を開発・販売するローカルフードサイクリング株式会社、コミュニティや公共空間・地域との連携など街づくりに取り組む「みなとーく」、株式会社オレンジページ3者が力を合わせ、コンポストを快適で豊かで楽しいライフスタイルとして定着させる、地域での循環をデザインした点。

中央:ローカルフードサイクリング(株)代表・たいら由以子さん
左:みなとーく代表・中裕樹さん、右:小社くらしデザイン部・高谷

オフィスのある港区公園に共同コンポストを設置する社会実験も実施(2020年10月~2021年3月)。在住・在勤の方32人が参加。出来た堆肥は、新虎通りの花プランター、港区公園のグリーンカーテン用ゴーヤプランターに使われました。

【グッドデザイン賞審査委員 評価コメント】
関心は持ちながらも、維持管理するのが大変な印象から始めるハードルが高い印象があったコンポストに対して、コンポストそのもののデザインや情報設計、コミュニティづくりによって手軽さと安心感を与えることに成功しています。実際に周囲にもユーザーが複数人いて、楽しく続けられているようです。今後予定されているコミュニティコンポストの導入や行政との連携により、地域コミュニティや教育機関など、より公共的な動きにもつながっていくことを期待しています。

2021年グッドデザイン賞

WHY コンポスト

生ごみを減らす=気候変動の抑制に!
近年、大きな問題になっている気候変動。その原因のひとつが、大気中のCO2(二酸化炭素)の増加です。じつは生ごみも、CO2増加の要因であることはご存じですか? その80%が水分だといわれる生ごみは、焼却時にたくさんのエネルギーが必要。そのぶんCO2の排出量も増えてしまいます。生ごみを減らすことはCO2の削減につながり、また、ごみの輸送や焼却にかかるコストの削減にもなります。特に、人口が多い都市部での生ごみを減らすことが大切なのです。

暮らしの中で取り組める生ごみ削減のアクションが「コンポスト」
コンポストは、生ごみを微生物の力で分解して堆肥にすること(または、できた堆肥や、堆肥をつくるための容器のこと)。堆肥はガーデニングや家庭菜園で活用するのはもちろん、自治体や地域コミュニティなどに回収してもらうこともできます。でも、一般的なコンポストは大がかりな設備のものが多く、特に都会暮らしではハードルが高いのも事実。

従来のコンポスト(WEB画像検索結果)

都会暮らしでも無理なくできるLFCコンポストで「生ごみを捨てない暮らし」を後押し!

スタイリッシュなトートバッグ型コンポストが、ローカルフードサイクリング株式会社から2020年1月に新発売され、ハードルがぐんと下がりました。

『オレンジページ』2020年4月2日号掲載

さっそく、雑誌『オレンジページ』で紹介すると
●コンポスト。おしゃれで手軽に出来そうで、進化を感じます
●生ごみを堆肥にするコンポストにびっくりです
●LFCコンポストが見た目め可愛いし、とても気になっています
●エコだし、コンポストに見えないので◎
小さな紹介記事にも関わらず、読者の声が10数件寄せられました。

「オレペコンポスト部」設立

生活者の兆しから、まずは、自らが実践し情報発信しようと、2020年9月に社内に「オレペコンポスト部」を立上げ、活動を開始しました。

社内のキッチンから出る生ごみからできた堆肥の出口、都会の真ん中での活用を模索。オフィス近隣にある港区の公園に相談し、公園の花壇に活用してもらえることになりました。

近隣の公園花壇に堆肥を活用いただく

この経験から、堆肥の出口までの考えた「コンポストで始まる循環の生活実装デザイン」構想が生まれました。

きっかけはオレンジページからの1通のメール

オレペコンポスト部のビギナー向けのオンラインセミナーを受講したのをきっかけに、コンポスト生活をスタートした読者もいます。コンポストでできた堆肥を通してガーデニングを楽しみ、周囲の人や地域との交流も深めている様子をご紹介します。

コンポストを始めたのは、オレンジページから届いた「無料zoomライブセミナー~初めてのコンポスト~」のお知らせメールに興味を持ち、参加したのがきっかけ。そこで、LFCのバッグ型コンポストを知り、チャレンジしたくなったのだそうです。

ビギナーにとって、ポリバケツのような大型サイズは敷居が高いんですよ。でも、手軽に持ち運べるバッグ型のデザインに心がひかれて、『やってみたい!』という気持ちを後押ししてもらいました

もはや生き物を育てている感覚です。土から湯気が出て、わあ、温か~い! 生きている! と、小さな喜びを感じます。料理の残り油を入れると微生物が喜ぶのか、温度が上がるんですよ! よく混ぜてあげると温度が上がって、60℃くらいになるときもあります

堆肥作りを楽しみ、コンポストの輪を少しずつ広げているオレペコンポスト部の情報から、いつも刺激をもらっています
これからコンポストを始めるみなさんは、あまり気負いすぎないで、『自分なりのよい加減』を見つけてくださいね。それが長続きする秘訣ですよ

近隣公園のデザインも手掛ける

私は『花を介して人とつながること』が好きなんです。
公園の花壇のデザインをさせてもらったり、仲間たちと花壇の世話をしたり。庭でガーデニングをしていると、通りがかりの人が声をかけてくれて、花を通して話がはずむんですよ。

コンポストを始めたことを契機に、「環境について、もっと学びたい!」と思うようになり、グリーンアドバイザーの資格を取得したほか、「国立環境研究所」の生物季節モニタリング調査員として、地域の樹木の観察も行っているといいます。次なる目標はコンポストアドバイザーの講座を受講して、アドバイザーとして活動することと、目を輝かせます。まさに、コンポストを快適で豊かで楽しいライフスタイルとして定着されている方です。

コンポスト活動で企業のSDGs施策を支援

オレペコンポスト部の情報発信を通じて、複数の企業からSDGsの施策にコンポストを取り入れたいと、お声がけもいただくようになりました。
SDGsは「生活実装」されて、長く取り組まれてこそインパクトを生むものです。生活実装のためには、企業はサービスや商品を提供するだけでなく、実装のプロセスを「共創」することが重要です。私たちは「コンポストで始まる循環の生活実装デザイン」通じて、企業と生活者の「共創」を支援することが、SDGsの目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」にも繋がると考えています。
この夏は、企業のお客様向け「はじめてのコンポスト&夏の食品ロス対策セミナー」をLFC社と共同で開催予定しています。
「コンポストを暮らしの当たり前に」共感してくださる企業があれば、一緒に取り組みましょう!