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Who are you?Vol.9/Kaya


Who are you?は、オランダ在住の日本人の方々に移住のいきさつや日々の生活についてお話をうかがう企画。気になる移住ストーリーをはじめ、お仕事の内容や休日の過ごし方、オランダの好きな場所や地域についてお話していただきました。

第9回は、ハーレム在住のKayaさん。



①オランダに移住した理由は?

オランダに来る前は、ロンドンでワーキングホリデーをしていました。イギリスのビザは切れてしまうけれどヨーロッパでの生活を続けたくて、次の移住先を探していたんです。旅行で訪れて印象がよかったコペンハーゲンとアムステルダムは、英語で生活できそうだったこともあり第一候補でした。当初コペンハーゲンに気持ちが向いていましたが、オランダはワーキングホリデーの後に個人事業主ビザに切り替えることができるので、長い目で見てオランダに決めました。

18歳のころから海外で生活したいと思っていました。お金を貯めていつか行こうと思っていたものの、日本での生活が大好きだったし仕事も楽しかったので、なかなかタイミングを見つけられなくて。はじめて長期で海外へ行ったのがオーストラリアのメルボルン。念願の海外生活は何もかもが新鮮で充実した日々を送っていましたが、コロナでロックダウンがはじまって急遽帰国するよう通知が来たんです。海外生活を経験できたので夢はかないましたが、一年の滞在を全うできなかったことが心残りで。30歳を迎えるころ、やっぱり最後にもう一か国行こうと思ってイギリスのワーキングホリデーに挑戦することにしました。ヨーロッパが好きな両親の影響で、ずっとロンドンに住んでみたかったんです。2年間過ごして、これからも付き合っていきたい大切な人たちに出会えた特別な場所になりました。
オランダは、ロンドンと比べてゆっくり時間が流れている気がします。安全で住みやすいし、人がリラックスしていて自由に暮らしているところが好きです。



②いつ移住されましたか?

2023年の6月末。もうすぐ1年になります。



③お仕事について教えてください

スキン・ヘア・ボディケアブランド「Aesop」のリテールコンサルトをしています。
日本にいるときから働いているのですが、ロンドン・アムステルダムでも同じ仕事に就けるとは思っていませんでした。ロンドンに到着してすぐに面接にこぎつけて、2週間後には勤務を開始。当時は英語があまり得意じゃなかったので、製品のことを英語で説明するために一生懸命勉強しました。

Aesopには老若男女・国籍問わず、毎日さまざまなお客さまが来店されます。私は人に対して興味があるので、初対面の方ともお話をするのが好き。コミュニケーションを通してその人のことを理解していく過程や、会話の中からライフスタイルや趣向を知って、一人ひとりに合う製品を提案していくことにやりがいを感じています。



④オランダの好きな場所は?

オランダを象徴するカナルが好き。
カナル沿いに座ってひとりでゆっくり過ごすこともあれば、友達と話をしたり、ピクニックをすることも。

駅の待合室も好きで、普段使わない駅に降りたときはどんな雰囲気なのか、覗くのが楽しみになっています。
ヨーロッパの中でもオランダの駅の待合室は特徴的ですてきな空間が多く、さすがデザイン先進国だなと思う瞬間です。




⑤休日の過ごし方は?


朝はコーヒーをいれて、ゆっくりと朝食をとることからスタート。時間にゆとりがないと嫌なので、仕事の日も休日も同じ時間帯に起きてゆっくり支度をするのがマイルールです。洗濯や掃除も好きなので、休みの間にすっきりと片付けて生活を整えるようにしています。

なんでもない日が少し特別になるように、自分が楽しめるTo Doリストを作ります。マーケットに出かけたり、普段作らない手の込んだ料理に挑戦したりと、家族や友達に写真をシェアしたくなるような休日を過ごすことが目標。ロンドンの友人と文通をしているので、手紙を書くのも休日の楽しみです。



⑥ヨーロッパの好きな国や地域

コペンハーゲン写真:Kayaさん


コペンハーゲンとパリは、何度も訪れている街です。
ある程度地理がわかってきたので、住んでいるように旅ができるのが好き。お気に入りの店を毎回訪ねるのも楽しみのひとつです。


コペンハーゲン写真:Kayaさん
パリ写真:Kayaさん
パリ写真:Kayaさん


ポルトガルは、国民性が明るくてハッピーな雰囲気が気に入りました。気候がいいし、海鮮を使った料理が特においしい。オランダやイギリスに比べると都会すぎず、まだそこまで発展していないのがかえって魅力的でした。ポルトガルはタイルの国なので、外壁を見ているだけで楽しいんです。家によって模様が違うので、飽きることなく眺めていました。

モロッコ写真:Kayaさん

アフリカ大陸になりますが、ヨーロッパから3時間ほどで行けるモロッコは、とにかく異世界。まだまだ発展途上の国なので、人々の服装や食べるもの、街の風景など、ヨーロッパとは生活スタイルが違います。サハラ砂漠では、ラクダが移動手段として使われているのを見て衝撃を受けました。砂漠のテントで一泊したことは、非日常な経験だったので思い出に残っています。

Aesopの香水で「マラケシュインテンス」という香りがあって、モロッコはいつか訪れてみたかった場所。実際に香水をまとってマラケシュの街を歩いてみて、腑に落ちた気がします。

モロッコ写真:Kayaさん


写真:Manami
文:Mako

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