見出し画像

一歩踏み出す「勇気」が欲しい時

「もしかして私、コロナに感染したかも」。
日本なら、すぐに病院に行こうと思えるでしょう。

でも、ここウガンダの村では事情が違います。

「もし自分がコロナに感染していたら?」

そう恐れて、病院に行けない人たち。
そのまま症状が悪化し、入院した時には治療が間に合わず亡くなってしまう人たち。

コロナの感染者が急増していることや、今日はコロナで何人亡くなったか。
テレビやインターネットがない村人でも、ラジオを通して知っています。

疑わしい症状が出たらすぐに検査や治療を受けた方がいいこと。
頭の中では分かっている。

でも怖くて、病院に行くことができない。

なぜなら、

「もしコロナだったら、どんな場所に隔離されるんだろう?」
「コロナに感染する=死。だから、自分がコロナに感染したとは、受け入れたくない」

恐れているから

実は夫と私は、コロナに感染した。
夫に症状が出た時、最初は認めたくなかった。
「コロナでないこと」を本当に祈った。

でも、マラリアなど、他の病気とは明らかに具合が違った。

幸運なことに、PCR検査を受け、すぐに治療を開始できたおかげで、自宅療養で完治することができた。

「コロナ感染の経験をした医療者として、人々のために何ができるか?」
「どうしたら、人々は検査を受ける、病院に行くという行動ができるのか?」

と考えた時、人が勇気を出して強くなれるのは、
「自分が行動することが、『自分の大切な人や愛する人を守ることに繋がる』と悟る時なのではないか?」
と気づいた。

それで、私たち夫婦で作ったのが、「If?(もしも?)」
音痴な夫が精いっぱい心を込めて、歌っています。

【日本語訳】

もし 君が恐れているなら
今こそ 行動を起こすとき

一歩踏み出して 
進むべき道を行こう
未来を決めよう
今日こそ 新しい道へ一歩進もう

勇気とは 恐れないことじゃない
勇気とは 心に恐れがあっても
行動を起こせること

もし 現実から隠れ逃げていたら
求める未来を
手に入れることはできないだろう

それでもまだ恐れているなら
扉を開けて外に出よう
周りを見渡せは
君は一人じゃないって気付けるはず

僕たちには 
愛し想ってくれる
友達や家族がいるじゃないか

だからこっちにおいで
一緒に歩き出そう

もし 
君が自分のことだけを考えていたら
希望を失うのは簡単なことだろう

だけどもし
愛する人たちのことを考えたらどうだろう?
きっと内側から
力が湧いてくるんじゃないか?

一歩踏み出して 進むべき道を行こう
未来を決めよう
今日こそ 
新しい道へ一歩進もう

今こそ 行動を起こすとき
満たされた幸せな人生を生きるため
君と僕の明日のために

愛する人たちを守り 
希望を与えよう
希望あふれる明日のために

だから、
愛する人たちのことを想ってみよう

もし 
今 自分の起こす行動が
愛する人たちを守ることに繋がると分かれば
僕たちは勇敢になれるだろう

曲中では、一言も「コロナ」に触れていません。
それなのに、この曲を聴いた後で実際にPCR検査を受けに病院に行った人がいました。

「この曲を聴いて、決心がついた。(検査)結果は陰性だった」と報告を受けたときは、とっても嬉しかったです。

職業としての専門性にこだわらず、人々のために夫と私でできることを、薬局の理念でもある「サイド・バイ・サイド」(いつでも人々に寄り添う)の心でやっていきます
※2021年当時の話です。

それが私たちの生き方であり、働き方であると考えています。

ちなみにこの曲。
ウガンダ音楽配信サイトに公開後わずか4日で、2つのカテゴリーでトップ1,2にランクイン。7月9日には地元のラジオ放送に夫が出演し、オンエアーされました。

スクリーンショット Monthly-top-charts2021.7.6
スクリーンショット top-download2021.7.6

ローカルですが、映画のテーマ曲に使いたいとオファーも来ています。

デビュー?曲はこちら↓

それでは、最後までお読みくださり、ありがとうございました。



ありがとうございます! あなたからいただいたサポートは、日本とウガンダを繋ぐようなビジネスの活動費として大切に使わせていただきます♡