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イタリア語の勉強


さて今回は留学前のイタリア語の勉強についてです。
まず必要とされているのは基本的にB2レベルです。
B2レベルは日常会話のあらゆるコミュニケーションにおいて、「自信をもって話すことができる」とされるレベルです。このレベルに達して初めて、学習者はあらゆるアカデミックな分野の学習をすることができ、完璧ではないにせよ、ビジネスの現場においてコミュニケーションをとることができるとされています。


ミラノ国立音楽院は実技試験の前にイタリア語の試験があり、それに合格しないと実技試験も受けることができません。ただし、B2レベル以上の語学証明書を持っていれば語学試験は免除されますので、受験前に語学の検定試験を受けることをお勧めします。

私は受験の年にPLIDA B2を受験し合格することができました。
PLIDA とは….
イタリア政府公認PLIDAイタリア語資格試験(PLIDA、: Progetto Lingua Italiana Dante Alighieri)は、イタリア語の政府公認資格。イタリア外務省ローマラ・サピエンツァ大学による監修のもと、ダンテ・アリギエーリ協会が発行する公的な資格認定証 (Wikipedia より)

つまり英語でいうIELTSのようなものですね。

それでは、そんな私のイタリア語学習経験談をまとめていきたいと思います。



日本でできること (文法と語彙、そして会話の練習)

語学の勉強は現地に行かないとできないと思っていませんか?はい、実際に現地で会話せざるを得ない状況に置かれた方が語学力は伸びます。(が、現地に行っても全く話せない人もいますね…)
しかし、私自身残念ながら留学前は20日程度しかイタリアに行くことができませんでしたので、とにかく日本でできることに集中しました。日本でもできる、寧ろ日本にいた方が効率よく勉強できることってなんだろう。それは文法の勉強と語彙の習得です。文法は母国語で説明してある教材の方が絶対にわかりやすいし、理解も早いです。

文法と語彙についてお勧め教材については後ほど…

  • 文法

私は日本の大学でイタリア語の授業を取っていたので、広く浅く文法を学ぶことができていました。が、当然検定試験には太刀打ちできないので、それ以上のことは独りで勉強しました。以下、私の勉強法です。
1. 文法書の各章末にある小さい練習問題を解きます。ここで何がわかっていて、何がわかっていないのかを把握します。
2. わからなかった・間違えた問題に関する文法事項に印と付箋をつけて、その文法事項に関する章の解説をとにかく読みます。
3. 文法書には例文があるので、イタリア語の例文の部分を隠して、日本語訳を見ながらイタリア語の文章を考える→答え合わせ、のトレーニングもします。

  • 語彙

まず単語帳とイディオムの教材を準備します。(お勧めの単語帳は後述)
1. 単語帳の索引を見て知らない単語をチェックしていきます。単語を見て3秒以内にその意味が出てこない場合、それは知らない単語とみなします。

2. ポケットサイズのノートを準備し、チェックした知らないイタリア語とその日本語の意味を書いていきます。(こんな感じ↓ これはドイツ語⇆イタリア語を勉強したときのもの)とっても労力かかります笑笑
知らない単語が多い場合は、このようなマイ単語ノートではなく、直接単語帳を使う方が効率いいかもしれませんね。

左がドイツ語、右がイタリア語

3.単語ノートが完成したら、いよいよ覚える作業に入ります。覚え方にもコツがあるんです。ここで大事なのは一度で覚えようとしないことです。なぜなら人間にとって一度に大量の単語を覚えることは不可能だからです。大事なのは、まず単語とその意味に触れること、そして忘れてもいいから一度頭に入れることです。
具体的にはどうするか….
まず単語を10単語ずつ区切り、その10単語を5分かけて覚えます。日本語を隠し、イタリア語の単語を見て日本語の意味をすぐに言えるようにします。やってみるとわかりますが、5分で10単語って結構覚えられます。これを10回やります。つまり50分で100単語覚えられる計算です。100単語やったらまた最初の単語に戻り、忘れている単語と覚えられた単語が何なのか確認し、覚えた単語にチェックしていきます。これも10単語に5分かけます。その後次の100単語の勉強に入ります…この作業をただひたすら繰り返します。

  • 会話

日本にいて一番難しいのは、アウトプットの作業です。つまり会話の機会がないということです。私は幸い従兄弟の紹介でイタリア人の友達がいたので、時々テレビ電話をすることでアウトプットができていました。また、日本の大学では個別指導という予約制の個人授業があり、そこでイタリア人の先生と話す練習をしていました。(検定試験のスピーキング対策についてはまた別途書きたいと思います。)
私が言えることはただ一つ….一番いいのは友達を作ることです!!そこで私がお勧めしているのは、ハロートーク という言語交換アプリです。興味がある方は一度調べてみてください。日本語を勉強しているイタリア人と繋がることで、テレビ電話をすることができますし、お互いの予定が合えば、実際に会うこともできます。

語学学校に行くべきか?

よくある質問のひとつ、語学学校はどうなのか。
私は、語学学校に半年通った経験があるのでその経験を踏まえて意見を書いていきます。
結論からいうと、高い授業料を払ってまで語学学校(集団授業)に行く必要はない。というのが私の意見です。語学学校で自分の語学力は伸びなかったと感じているからです。もちろんメリットもあります。例えば、勉強仲間に会えるということ、日本にいながらイタリア語のシャワーを浴びられるということはメリットと言えるでしょう。しかし、結局単語を覚えるのも文法を理解するのも、自分でやらないといけない作業なのです。授業を受けていれば身に付くものでもありませんし、残念ながら集団授業ではアウトプットの機会も少なかったです。
と、否定的な意見を述べてきましたが、語学学校も受けようによってはいい場所だとも思っています。なぜなら、私自身、PLIDA受験対策のために、PLIDAを主催している語学学校(ダンテ・アリギエーリ協会)のプライベートレッスンを数回受け、とっても勉強になったからです。(これについてはまた別途)検定試験を主催している学校では、なかなか手に入らない試験の情報(傾向と対策)が手に入りやすく、先生もとても教えるのが上手だという印象でした。また、個人指導では、自分一人ではどうしても理解できないことを質問できる、わかるまで解説してもらえるというメリットもあります。


オススメ教材

さて先ほど述べた文法と単語、イディオムについて、私が参考にしたオッスメの教材の紹介です。

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