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小さな体と''揺らぎ''

今日、娘と息子と歯医者に行った。


娘は虫歯の治療に、息子は3歳歯科検診のために。



娘は前の日から、歯医者を怖がって眠れなかったようだ。


大学が連なる場所にあるクリニック。
夕方の長い待ち時間。

40分ほど待たされ、
いざ診察台。


息子は、
相変わらずニコニコしていて

衛生士さんに
口をあーんと大きく開けて見せ
「可愛いねぇ」と
お決まりの褒め言葉をいただいた。



その隣で、不安そうに見つめる娘。



診察台に上がり、
優しそうな先生に見てもらう。



前歯にある虫歯、

実はもうグラグラしていた。



「これは治療するより先に抜けちゃうよ~笑」
と先生が娘の頭をポンとなでた。


娘の顔は解凍されたように
穏やかになった。


会計を終え、
クリニックの外に出たら
もう暗くなっていた。


戦い抜いた?ふたりに
「よく頑張ったね」というと

自然と3人でハグしていた。




娘は涙目で「よかったぁ」とため息をついていた。



娘の心にとって、
この歯医者イベントの占有率はかなりのものだったらしい。


こうやって、この小さな体の中で毎日たくさんの感情が巻き起こる。


大人になると、
その小さく細かな
''揺らぎ''や''動き''を蔑ろにしやすい。


少し傷ついたり、
おどおどしたり
怖かったり

そんな小さな小さな''揺らぎ''を
抱きしめてあげれたら

こんなに寒い夜も
乗り越えていけるのだろう。



帰り際、車の窓を開け
「パプリカ」を3人で大声で歌った。

冷たい風が氣持ちよかった。


そうやって、この子たちと
毎日の''揺らぎ''を感じていきたい。




私の小さな幸せ。

大切に、愛でながら。






こんな私をサポートするなんて、そんな変態な人がいるのですかっ?!