![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/16176381/rectangle_large_type_2_ceaabaed23e437da5547304efd210d0c.jpg?width=1200)
小さな体と''揺らぎ''
今日、娘と息子と歯医者に行った。
娘は虫歯の治療に、息子は3歳歯科検診のために。
娘は前の日から、歯医者を怖がって眠れなかったようだ。
大学が連なる場所にあるクリニック。
夕方の長い待ち時間。
40分ほど待たされ、
いざ診察台。
息子は、
相変わらずニコニコしていて
衛生士さんに
口をあーんと大きく開けて見せ
「可愛いねぇ」と
お決まりの褒め言葉をいただいた。
その隣で、不安そうに見つめる娘。
診察台に上がり、
優しそうな先生に見てもらう。
前歯にある虫歯、
実はもうグラグラしていた。
「これは治療するより先に抜けちゃうよ~笑」
と先生が娘の頭をポンとなでた。
娘の顔は解凍されたように
穏やかになった。
会計を終え、
クリニックの外に出たら
もう暗くなっていた。
戦い抜いた?ふたりに
「よく頑張ったね」というと
自然と3人でハグしていた。
娘は涙目で「よかったぁ」とため息をついていた。
娘の心にとって、
この歯医者イベントの占有率はかなりのものだったらしい。
こうやって、この小さな体の中で毎日たくさんの感情が巻き起こる。
大人になると、
その小さく細かな
''揺らぎ''や''動き''を蔑ろにしやすい。
少し傷ついたり、
おどおどしたり
怖かったり
そんな小さな小さな''揺らぎ''を
抱きしめてあげれたら
こんなに寒い夜も
乗り越えていけるのだろう。
帰り際、車の窓を開け
「パプリカ」を3人で大声で歌った。
冷たい風が氣持ちよかった。
そうやって、この子たちと
毎日の''揺らぎ''を感じていきたい。
私の小さな幸せ。
大切に、愛でながら。
こんな私をサポートするなんて、そんな変態な人がいるのですかっ?!