鳳琴里(おおとりことり)

文章や絵をかくことが好き。

鳳琴里(おおとりことり)

文章や絵をかくことが好き。

最近の記事

  • 固定された記事

「日常」をつくるために働く、わたしたちの覚悟

社会に貢献できた感覚が嬉しいのは、働くひとならよくわかると思う。 お客様からの「ありがとう」は、あなたの「働いていて嬉しい瞬間ランキング」にも入っているんじゃないかな。 自分が人のお役に立てている、自分の仕事が人を助けているという貢献感。それが「働きがい」ってやつの正体な気がする。 でも貢献は気を抜くと犠牲になってしまう。 わたしはコロナ禍でそれを痛感した。貢献と犠牲のバランスを取るのはむずかしい。だけど、犠牲を貢献にかえてくれるものがある。 それこそがお客様からの

    • しんどい時に読みたい一冊¦ありのままの自分を受け入れてくれる、漢方の世界

      なんとなく、周りに「置いて行かれているな」と感じることはありませんか。 周りの友人がどんどん結婚したり、同期が次々と出世したり……。なにも成せないまま、年だけが確実に重なっていく焦りは苦しいものです。 今回は、そんなしんどい時に読みたい本をご紹介します。 その名も、中島たい子著『漢方小説』(集英社文庫 2008年)。私たちと同じように、「置いてけぼり感」に苦しむ女性が主人公です。彼女が漢方と出会い、少しずつ自分を受け入れていく過程はきっとあなたを勇気づけるでしょう。 一

      • 3月における愛の証明 (日記)

        辞令をもらったとき、ああやっぱりそうなるのねと思った。 ある店舗に応援に行き続けること1週間。応援先の店舗が、所属店舗になった。 応援に行ってきます、と言ったきりになってしまった前の店舗を思う。いろいろなことが、あまりに突然すぎた。 見送られもせず、お別れも言えず、言われず、餞別もなく。それがわたしの異動だった。 新卒で入社して2年間働き続けた店だった。何度も泣いて、それでも優しさをもらって、必死にしがみついてきた店だった。 あのとき、あえて荷物を店に残しておいてよ

        • 仕事に行きたくない! 平日も楽しくすごす私の工夫

          思いっきり好きなことをして過ごした休日。 そんな楽しい一日の終わりは、「明日は仕事かぁ」と憂鬱な気持ちになりませんか。 私はしょっちゅうです。ずっと休日が続けばいいのに、と思ってしまいます。 きっとそう感じることが多いでしょう。「サザエさん症候群」や「ブルーマンデー」という言葉があるように、多くの人にとって月曜日は憂鬱なものです。 私は接客業なので特にマンデーがブルーというわけではありません。でも、仕事の日はやっぱりブルーです。あなたも月曜日に限らず、平日はちょっぴり憂

        • 固定された記事

        「日常」をつくるために働く、わたしたちの覚悟

          2022年は、キャリアのもやもやに決着をつけたい

          2021年は「一歩踏み出す」1年だった。じゃあ、一歩踏み出したその次は? さらに一歩、もう一歩、大きな一歩を踏み出していきたい。 踏み出したいところだけれど、踏み出す方向性をちゃんと決めておきたい。割とがむしゃらに、いろんなことに手を出している感じもあるので。 いいかげんキャリアのもやもやに決着をつけて、無事にSHEを卒業できるように駆け抜けたいな、というのが本音。 1.新しい働き方の模索そもそもSHElikesに入会したのは「転職するため」だ。現状、キャリアチェンジに

          2022年は、キャリアのもやもやに決着をつけたい

          第2の人生1年目の記録|魔法の言葉「えいや」で一歩踏み出す勇気

          私はずっとずっと「変わりたいのに変われない」とうじうじしている人間だった。 それがちょっとずつ、ほんとにちょっとずつ変われている気がする。少なくとも、「どうせ変われない」とうじうじすることがなくなった。これは自分に自信がなさすぎる私にとって、めちゃくちゃ大きな変化だ。 「第2の人生」があるならば、2021年はその1年目だったのかもしれない。「第2の人生」の序章である。爽快なオープニングテーマが聞こえるような、聞こえないような。ちょっとの不安とわくわく。 今回はそんな1年

          第2の人生1年目の記録|魔法の言葉「えいや」で一歩踏み出す勇気

          マンネリ化した人生を豊かにするための居場所づくり

          家と会社の往復だけの人生に飽き飽きしていませんか? 「なにか変化がほしい」 「人生にワクワクすることがない」 「私、このままでいいのかな」 きっとこう感じることが多いでしょう。私も以前はそうだったので、とても気持ちが分かります。 毎日同じことの繰り返しで、本音は誰にも言えない。「〜すべき」という強制力に支配されて、がんじがらめの日々。 自分をまるごと受け入れ、刺激してくれる居場所があったらどんなにいいでしょう。 今回はそんなお悩みに寄り添って、自宅と職場以外の第三の

          マンネリ化した人生を豊かにするための居場所づくり

          「生き別れた母」を求めて、中国学にささげた大学4年間

          みなさんは、大学の専攻をどうやって決めただろうか。 何を隠そう、私の進路を決めたのは「推し」である。 私は大学時代を中国学にささげた。中国学とはその名のとおり、中国の言語や文化、歴史、思想などに関する学問だ。 私の「推し」は某国擬人化漫画に登場する、中国を擬人化したキャラクターだ。つまり、私にとって中国学とは「推し」を解剖していくような「推し活」の一環だった。 教室の最前列でニヤニヤしながら講義を受けている私はさぞや気持ち悪かっただろう…。 こんな不純な動機で専攻した中

          「生き別れた母」を求めて、中国学にささげた大学4年間

          自分を好きになれない人へ送る、自分と友達になるためのご自愛バスタイム

          「私は自分のことが好きだ!」なんて言い切れる人は、一体どういう思考をしているのでしょう。 自分のことが嫌いで嫌いでよく泣いていた私は、「自分が好き」という感情を全く理解できませんでした。 「なんだか、毎日疲れちゃうなぁ」 「なんでもいいから楽しみが欲しいな」 「自分でも自分のことが分からないよ…」 そんな毎日がだらだら過ぎて、自分を大切にすることを忘れていませんか。家事も仕事も人間関係も、精神をすり減らしていくばかり。いつの間にか地面とにらめっこして歩く癖がついて、季節

          自分を好きになれない人へ送る、自分と友達になるためのご自愛バスタイム

          決断力を鍛えるために、親知らずを抜いた

          人生で初めて親知らずを抜いた。 未知のことは怖い。 初めに断っておくと、私はビビりで、決断力がなくて、めちゃくちゃ慎重な人間だ。石橋を叩きまくって壊してしまっているなと自分でも思う。 親知らずの抜歯に関しても、めちゃくちゃためらった。歯医者さんに抜歯の予約を迫られて「あ~、今はちょっと…考えます」となんとも歯切れの悪い言葉を吐いた。勇気がなかったから。 決断を先送りにする三大言い訳は①お金がない②時間がない③自信がない、らしい。そしてその三つが完全にそろうタイミングなん

          決断力を鍛えるために、親知らずを抜いた

          完璧主義に殺される前に、自分を救ってあげたい

          私は完璧主義という病を患っている。 責任感が強くて妥協できず、理想が高い。何度も何度も自分で自分を追い込んで、キャパオーバーになっては訳もなく涙を流した。 これは、完璧主義と上手く付き合うための私の戦歴と対策だ。 完璧主義に侵されて、世界を呪った学生時代私が完璧主義者になってしまったのはいつからなのか、ハッキリはしない。 小学校の中学年から中学生の頃に場面緘黙症(学校で声を発せなくなる精神的な疾患)だったこととか、そのせいでいじめられたり、友達が全くいなかったりしたこと

          完璧主義に殺される前に、自分を救ってあげたい

          「趣味」を「仕事」にするために、ライティングを学びたい

          あと一歩が踏み出せない。誰もがそういう経験があるでしょう。これは、ぐだぐだと趣味で小説を書き連ねていた私が、「可能性」を「現実」に変えていくための決意表明です。 私の中にある「好き」という気持ち私は小さいころから本を読むことが好きでした。人付き合いが苦手で、友達が少ない私の心を満たしてくれたのは、自分を想像の世界に連れて行ってくれる本だったからです。 私の「本が好き」という気持ちは、いつの間にか「小説家になりたい」という気持ちに変わっていました。 でも、「文章を書きたい

          「趣味」を「仕事」にするために、ライティングを学びたい