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自分を好きになれない人へ送る、自分と友達になるためのご自愛バスタイム

「私は自分のことが好きだ!」なんて言い切れる人は、一体どういう思考をしているのでしょう。

自分のことが嫌いで嫌いでよく泣いていた私は、「自分が好き」という感情を全く理解できませんでした。

「なんだか、毎日疲れちゃうなぁ」
「なんでもいいから楽しみが欲しいな」
「自分でも自分のことが分からないよ…」

そんな毎日がだらだら過ぎて、自分を大切にすることを忘れていませんか。家事も仕事も人間関係も、精神をすり減らしていくばかり。いつの間にか地面とにらめっこして歩く癖がついて、季節の変化を感じ取れなくなってきて。

「自分」という人間は、嫌でも一生付き合っていく存在です。嫌いな人がいたら距離を置くことができるけれど、自分と離れることはできません。

まずは自分と友達になることが、よりよく生きていくためには必要なのだと頭では分かるでしょう。でも、自分を好きになるって、すごく難しいですよね。

きっと私たちが本当に必要なのは、「自分のことを大切にする」という心のご自愛術なのでしょう。

今回は心のご自愛についてお伝えしながら、その実践としてのご自愛バスタイムについてお話しします。

大切な人に接するように、自分に接する

「ちゃんと寝れてなくて寝不足な自分」には
「まぁでも夜中のスマホが辞めれないお前の自業自得だろ」なんて暴言を吐くけれど、

「ちゃんと寝れてなくて寝不足な友達」には
「えっ、大丈夫!?ちゃんと寝てね…!」と心から心配する。

「仕事で疲れてくたくたで、ジャンクフードばかり食べている自分」には
「どうせお前は大したこともしないし、お腹が膨れたらなんでもいいだろ」と雑に扱うのに、

「仕事で疲れてくたくたで、ジャンクフードばかり食べている友達」には
「心配だよ〜ちゃんと栄養のあるものも食べて!スーパーのお惣菜とかでもいいじゃん!」と丁重に扱う。

「仕事でミスしてボロボロの自分」には
「間違ってばかりのお前が悪いんだ、もっと努力しろ」と厳しく責め立てるのに、

「仕事でミスしてボロボロの友達」には
「○○ちゃんはちゃんと頑張ってるじゃん!全然気にすることないよ〜」と優しく包み込む。

友達には優しくできるのだから、自分にも優しく接する能力はあるはず。だから自分を責めてしまいそうになった時には、もし同じ境遇の友達がいたらなんて声をかけるかな?と考えて、立ち止まってみるといいでしょう。

友達を大切に扱うように、自分も大切にする。あなたも、あなたが大切な人と同じ人間なのだから。

大切な人のためにやってあげたい!という気持ちで自分を大切にすることが、自分を好きになる第一歩になるでしょう。

自分の心の声を聞くためのご自愛バスタイム

自分をないがしろにしていると、本当の自分をどこかに置き忘れてしまいます。

バタバタと一日を終え、一日ぶんの疲れが染み付いた戦闘服を脱ぎ捨てる。肌に張り付いた下着をはぎ取り、世界と私を隔てるものをとっぱらう。

生まれたままの姿で、もうもうと湯気の立ち込めるバスルームに足を踏み入れると、そこはもう自分だけの世界です。
そうしてゆっくり湯船につかり、ぐぅっと手足を伸ばして、じっくり自分を愛してみましょう。

■Point1.自分をねぎらってみる

ゆっくり湯船につかり、声に出して言ってみてください。
「今日もお疲れ自分!1日よくがんばったね〜!」

私たちの脳というのは、複雑に見えて結構単純なのです。「今日も私、最高だったね!」と言ってみると、勝手に今日できたことを探し出してくれるのです。

「大きな声で挨拶できた。いち早く電話をとれた。というか、ちゃんと朝起きれて偉い。ちゃんとご飯食べて仕事行って偉い。いまちゃんとお風呂に入ってるのも偉い!そもそも生きてて偉い!やば、天才じゃん!!」

起きてご飯を食べるぐらい誰でもできる!なんて思わないでください。誰でもできることだって、できたらすごいんです。

誰でもできることはできてもすごくない!なんて、誰が決めたんでしょう?誰がそう言ったんでしょう?

そういう決めつけや自分ルールが自分を縛る「呪い」になっているのかもしれません。完璧じゃなくたっていいのです。伸びしろしかない自分を愛おしく思っていいのです。

■Point2.ちょっといいものを使ってみる

私は「どうせ自分が使うものだから」と、安いシャンプーやリンスを買っていました。

けれどこの前、都会のデパートでちょっといいスクラブを買ってみたのです。可愛らしいパッケージに胸はときめき、蓋を開ければふんわりと甘い匂いが鼻腔を突きます。お砂糖のつぶつぶが肌になじんで溶けていって…。

ちょっといいものを使うと、気分も上がりますし、自分のことを一人の人間としてもっと認めてあげられるようになります。

ぜひ自分のためにお金を使ってあげてください。

バスタイムに限らず、ちょっといい美容院や、ちょっといい食材を選んでみてもいいでしょう。ちょっといいもので自分を構成してあげると、自分もちょっといい自分になれるのです。

■Point3.ロウソクの光に癒やされてみる

ロウソクのおぼろな灯火は、人の心を癒やしてくれます。

原始時代から、人間は焚火に守られてきました。新月の夜も光を灯してくれ、寒い日も暖かく、獣も近づけさせない偉大な火。もしかしたら、その記憶によって、人間は本能的に灯火に心を癒やされるのかもしれません。

バスルームの端っこにちょこんとロウソクを置き、湯船に浸かってゆらゆらと揺れる灯火を眺めてみます。一種の瞑想のような時間です。

刻一刻と変化してゆく火の形は、似ているようで少しずつ違います。

今ここに流れる時間だけを見つめてみましょう。普段たくさんの情報を浴び、たくさんの考え事をし、いっぱいいっぱいになった頭の中をカラッポにするように。

頭から余計な情報をそぎ落とすことで、初めて自分の心が見えてくるのです。ゆったりと流れる時間に身を任せ、静かに自分と向き合ってみましょう。

まとめ:不完全な自分をまるごと好きになる

あなたはすごく頑張りやさんです。きっと完璧な自分を目指すからこそ、苦しんでしまうのでしょう。

でも、完璧なんてないのです。不完全でも、いびつでも、そんな自分をまるごと好きになっていいのです。

あなたが友達のことを好きなのは、完璧だからじゃないはずです。それと同じように、もがいたり失敗したりする愛おしい自分を大切にしてください。

自分を一番理解して、自分を一番大切にできるのは自分だけだから。

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