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1枚のセピア写真のミステリーを解く旅に出ました

ミステリー写真の謎を解く旅。

この黄ばんだ1枚の白黒写真。
私にとっての永遠のミステリーでした
撮られたのが昭和33年。

その謎を解く旅に出かけました。

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いえいえ心霊写真ではありませんので、
拡大してもお化けは写っていません(笑)

ミステリーはこの写真の場所と建物なのです。
わかる方いますか?

情報は関東近縁で昭和30年頃栄えた観光地だろうということだけでした。

川があって橋がある・・
きっと温泉街だと・・

Googleマップで様々な場所のストリートビューから似た場所を探して、さらに検索・・

違う・・違う・・
なかなか辿り着けませんでした。

しかし、今月とあるホテルに泊まる事になり、周辺を調べていてハッと思ったのです。

「ここじゃないか?!あの写真の場所・・」

そしてたどり着いた場所がココ

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昭和30年代に観光地として盛り上がったこの場所。


でも今は周囲にも廃墟が立ち並ぶこの橋からの眺めで、一致するのは森の雰囲気と後ろの山の形だけでした。

それに橋の欄干が違う・・
やっぱり似て非なる場所なのかな〜・・

諦めかけたときに、
ネットで見つけた昭和の挿絵

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後ろの建物と絵の建物が一緒だ!

そして下の写真
絵の欄干と写真の欄干が同じだ!

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その隅に記載されていた場所を見ると・・

まさに私がたどり着いたこの場所だったのです。
後ろの建物は朽ちて廃墟と化しほとんど撤去されていたのです。

さて
なぜ、そこまでこの写真にこだわったか?

ここまで読んでいただいた皆さんに謝らなければいけません。

この黄ばんだ写真は病弱で早く死んだ母の写真なのです。
それも父が撮ったと思われる唯一の新婚旅行の写真・・。

写真は数十年の間、倉庫の奥に眠っていましたが、
母の葬儀の時に発掘されてから、私にとっての謎の場所になっていたのです。

いつの日か、この場所を確かめようと・・
ずっと想いを認めていました。

そして、今月
撮影から63年後にたどり着けたのです。

小さな小さな謎解きでした。

私を宿す少し前の母と同じ場所に立った時には、胸にこみあげるものがありました。

こんなパーソナルなストーリーに付き合ってくださりありがとうございました。

それにしても、歳をとる毎に、昔の事に関心がいくようになりませんか?

それとも天国から親が呼んでいるのかな?

それならもう少し親孝行でもしておけばよかった・・
だって、天国でまで怒られたく無いからなあ〜(笑)

**なお、この場所には他にも廃墟が立ち並んでいます。廃墟好きに方は一度訪れてみてはいかがでしょう。この絵の中の一部も残骸のように取り残されていました(下の写真)

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