外科医プーピー

60になりましたが、人生を振り返りつつ頼ってくれる患者さんの治療をしています。

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最近の記事

1枚のセピア写真のミステリーを解く旅に出ました

ミステリー写真の謎を解く旅。 この黄ばんだ1枚の白黒写真。 私にとっての永遠のミステリーでした 撮られたのが昭和33年。 その謎を解く旅に出かけました。 いえいえ心霊写真ではありませんので、 拡大してもお化けは写っていません(笑) ミステリーはこの写真の場所と建物なのです。 わかる方いますか? 情報は関東近縁で昭和30年頃栄えた観光地だろうということだけでした。 川があって橋がある・・ きっと温泉街だと・・ Googleマップで様々な場所のストリートビューから似

    • あなたがお母さんを喜ばせたたい時に、一番安くて効果の大きい方法はコレです

      早起きした日曜の朝でした。 妻が寝ぼけ顔で階上のリビングに登って行った直後・・小さな悲鳴が❗️・・ そして 「早く来て!お願い・・早く!」 何が大変な事が起こったと思い僕は駆け上がりました。 すると目に涙を浮かべた妻がいるではありませんか! そして 「これ見て!」と手紙を渡されたのです。 ・・大丈夫、離婚状ではありません(笑)。いい話ですヨ 実はその日は、 娘の22回目の誕生日。 夜は家族5人で誕生パーティーを予定していました。 その娘が 朝一番で起きる僕たちのタイミングに

      • スマホの液晶を白黒にして、日常に潜んだ別の世界を写してみよう

        見慣れた風景でも、液晶をモノクロに変更して色の消えた世界に変えてみると、非日常の世界が広がります。小学生からの写真愛好家の僕からみた、今の時代の写真の楽しみ方を考えてみました。 僕は仕事がら、平日はコンクリートの壁の中にいて陽の光を浴びることはありません。ですから、休日はどうしても外に出たくなってしまいます。 そして外に出る時はスマホ以外にもう一台カメラを持ち出すのです。 確かに今のスマホのカメラはすごいです。僕が使っているiPhoneⅪも超広角までついていて恐ろしく良

        • 名刺を捨てた自分を好きになって人生を送れれば、定年後も幸せだと思いませんか?

          あなたは自己紹介をしてくださいと言われた時に、なんて自己紹介していますか。 ”A会社の広報担当の部長”です、とかウェブデザインチームのチーフをしていますとか・・・。会社名などを冠につけていますよね。 では、もしその名刺を封印された時に、 そこに書いてある肩書を捨てた時にどんな自己紹介をしますか? それが仕事を辞めたときのあなた自身の素顔です。 仕事は社会人の化粧・・。 たとえば一人のスーツ姿の男性は”A会社の・・課長”といった肩書で化粧されています。 しかし、それを捨て

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          「女は好かれて結婚しろ!」浮気性の祖父が母に言った言葉は、娘の幸せを願った言葉だった

          「女は好かれて結婚しろ!』祖父が母に言った言葉だという。死んだ母に何度も聞かされた言葉・・。 その意味が、いまさら男の僕にも今わかる気がする。 男性に本当に好かれて結婚しないかぎり、女性にとってどんなリスクがあるのだろう。 祖父は戦前に群馬の田舎から駆け落ちして祖母と東京に出てきた人だった。 僕にとってはおじいちゃんだ。 軍事工場を起こして成功して、戦時中は羽振りがよかったらしい。 娘にはそんなことを言いながら、自分は妾を囲っていたという話だった。 でも、 浮

          「女は好かれて結婚しろ!」浮気性の祖父が母に言った言葉は、娘の幸せを願った言葉だった

          娘に支えられる妻の後ろ姿に、目頭が熱くなった夜道の話

          男ながらに、ちょっとウルっとした日のおはなしです。 我が家の9月は妻の誕生日週間があります。 誕生日週間というのは、誕生日の前後の1週間に、 いろいろな家族イベントを企画するのです。 なっていったって、 20歳前後に育った娘が3人もいますし、 家族みんなのご飯を毎日作ってくれるお母さんの誕生日ですから、 家の中はクリスマスのように飾り付けられて大騒ぎです。 そんな誕生日に合わせて、 今年から東京で一人暮らしをしている23歳の長女が帰ってきました。 平日の仕

          娘に支えられる妻の後ろ姿に、目頭が熱くなった夜道の話

          廃校になった瀬戸内の小学校での、10代最後の美しい想い出に再開できた、小さな旅の話

          随分前に廃校になっていました・・ 30年以上前のある夏の1週間 。。。 私は瀬戸内の海を見下ろす山の上にある夕日が綺麗な小学校に、 児童福祉ボランティアとしてキャンプをはっていました。 全校生徒50人くらいの小さな小学校でした。 そこは愛媛県の喜多灘小学校。 西に瀬戸内海の島々を見下ろす、小高い山の上にありました。 体育館から見えた瀬戸内の島々の海に沈む日没は、 恐ろしいほどに美しかった。 子供達は、海に面した麓の小さな集落から山を登って通学していました。

          廃校になった瀬戸内の小学校での、10代最後の美しい想い出に再開できた、小さな旅の話

          娘が小学校を卒業する思春期の入り口で、娘とパパとの二人だけの一泊旅行をした話

          初めての子供が生まれ、 未熟児で保育器の中にいる長女の顔を見た瞬間、 心の中で決めたことがありました。 それは、いつか二人だけで旅をしよう。 時期は思春期が始まる12歳くらいがいい。 そしてもし実現したら、 心の中で未来の自分と小さな乾杯をしようと・・ なぜなら旅の実現は、 保育器の中の娘が元気に育ち 僕が家族を守り続けられた証です。 さらに、 思春期を迎える娘に拒否されない父親である僕がいて、 でもその後きっと娘は離れていく・・ その前に、男として

          娘が小学校を卒業する思春期の入り口で、娘とパパとの二人だけの一泊旅行をした話

          僕が頼まれた”男の一生のお願い”は、遠く離れた娘さんへの伝言だった・・・

          「先生、俺はもう死ぬのか?」 私の目をしっかり見つめてい言ったその言葉に、嘘をつけなかった。 僕はゆっくりと頷いた。 彼は一瞬目を瞑ってから僕にゆっくりとこう言った。 「それなら、先生に一つお願いがある。 病気を治してくれとは言わない。 でも、もう死ぬのだったら俺の娘に連絡してほしい」 20年以上前のあの時のことは、目を瞑ると昨日のように思い出す。 60代の彼は独り者として入院していた。 面会者は誰も来なかった。 兄弟とも死に別れたと言っていた。 ガンの

          僕が頼まれた”男の一生のお願い”は、遠く離れた娘さんへの伝言だった・・・

          娘に彼がいると聞かされた時、自分の心は予想と反して穏やかだった話

          長女が生まれてものの未熟児で保育器に入った娘を見た時、 僕はこの子を守るんだと心に誓った。 そして寝付きの悪い子を抱きしめながら、 この子が旅立つまでは死ねないと直感したのです。 きっと、どのお父さんもそう思うんです。 なかにはその瞬間に、娘の結婚を心配するパパもいるとか・・ 長女が2歳の時に、 僕は胃がんが疑われた時がありました。 もしものために、 僕はは子供にメッセージを録音しました。 君に父がいたことを、 父は君を愛していて、伝えたいことがたくさん

          娘に彼がいると聞かされた時、自分の心は予想と反して穏やかだった話