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スマホの液晶を白黒にして、日常に潜んだ別の世界を写してみよう

見慣れた風景でも、液晶をモノクロに変更して色の消えた世界に変えてみると、非日常の世界が広がります。小学生からの写真愛好家の僕からみた、今の時代の写真の楽しみ方を考えてみました。

僕は仕事がら、平日はコンクリートの壁の中にいて陽の光を浴びることはありません。ですから、休日はどうしても外に出たくなってしまいます。

そして外に出る時はスマホ以外にもう一台カメラを持ち出すのです。

確かに今のスマホのカメラはすごいです。僕が使っているiPhoneⅪも超広角までついていて恐ろしく良く写ります。動画だって簡単です。

ですから記録システムとしては申し分ありません。

でも、あまりにも簡単に記録できてしまって何か味気ない。
ですから、ちょっと散歩に行く時でも、僕は必ずもう一台バックにカメラを忍ばせて出かけるのです。

スマホで撮る写真は事実の記録、カメラで撮る写真は心の記憶。

僕はそうこじつけています。

不便な時は便利を求め、便利になりすぎると不便な頃が懐かしくなる。そういうノスタルジックなことではなく、今の時代の写真の楽しみ方を考えてみました。

スマホのカメラは人の意識と文化を変えた

僕は子供の頃から写真が好きでした。
なので、いつもカメラを持ち歩いていました。

昔のカメラは大きいのでちょっと目立ちますから、
「何でカメラを持ち歩いているの?』と良く聞かれたものです。
「何気ない日常を取っておくためです」と良く答えていました。

確かに当時、カメラなんて旅行や友達と会うときくらいしか持ち歩かないのが普通でした。だから、特別ではない時にカメラを持ち歩いている僕は奇妙に見えたのかもしれません。

当時って、もう30年以上前のことですよ。
食べたものとか道端に落ちているものとか撮っていると、
付き合っていた妻からも
「なんか変な人みたい・・・」と斜めに見られたものでした。

そんな時に思っていたことは、
小さくても一眼レフみたいに写るカメラがあると良いのになあ〜ということ。

撮ったのは良いけれどフィルムの整理やプリントしたアルバムの量が大量で、
結局は誰も見ることなく押し入れの奥に押し込まれていくことも悲しかったのです。

時代が変わって、デジタルの時代になり、老若男女が当たり前の様にスマホで写真を撮り、友達にシェアし、食べたものから行ったところまで日記の様に写真を撮る時代になりました。

昔からやっていた僕にすると、道具が進化してよかったなあと思うだけで、
「世間の写真を撮るスピリットがやっと僕に追いついたんだよ」
なんて、妻に言っては笑われています。

思えば道具の進化で写真に関する考えまでが変わってしまったわけです。
なんでスマホで写真を撮るんですか?と聞く人はもういないでしょう。
それは車の進化にも似ています。
物の進化は人の生活も意識も変え、文化を変えていくのです。

Googleフォトで写真保存の夢が叶った

さて話を戻すと、僕の散歩カメラ
たまにいく散歩やお出かけです。もちろんiPhoneは持っていますので記録には困りません。
4K動画だってすぐ撮れます。
時間、場所も記録され、自動的にGoogleフォトとAmazon primeに保存バックアップされていきます。

ちなみに僕のGoogleフォトのバックアップ枚数は70年分80万枚に達しています
僕が生まれる前の親の写真まで取り込んでしまいましたから・・・

それらの写真が年代別にいつでもどこでもスマホでピックアップできるのですから素晴らしい。

さらにGoogle Photoの写真は家族全員にシェアされ、
子供達は自分や兄弟の小学校の運動会は当然、親や祖母の写真や、きのう撮った動画まで、いつでもスマホで見ることができるのです。

子供達は大人になった今、
自分たちが子供の頃に一緒に遊んだ動画を一緒に見て楽しんでいます。
そして、将来もし気になれば、
いつでも自分のルーツをスマホの中で辿ることができるのです。

昔からアルバム整理に苦しみ、生かされない写真たちを悲しくみていた僕としては、GoogleフォトとAmazonプライムで写真管理の夢が叶ったとも言えます。
もちろん僕の膨大なハードシスクの中には全ての情報が保管されていますが、
いまやそっちがバックアップの様な気分です。

スマホとカメラを両方持ち歩く理由

困っていた問題は全て解決されたのです。でも何か物足りない・・・。

写真の持っていたちょっと特別な感じがなくなってしまったからでしょうか。
Googleフォトの中の写真も、見返してみると若い頃にフィルムカメラで撮った写真や一眼レフで撮影した写真の方が味があるのです。
画質が悪くても、そんな写真の方が心の記憶を刺激してくれるのです。

だから、僕はいつもiPhone以外にもう一台カメラを持参するようになりました。
iPhoneは事実の記録カメラ。
そして、もう一台は心の記憶カメラなんて屁理屈をつけています。

妻からは「結局昔と変わっていないじゃない」と笑われています。

そして、心の記憶カメラを新調したいなあ・・と思っているこの頃でもあります。
威圧感がなく、携帯ができて、スマホにない味がある写真が撮れるカメラ。
わかっているんです。

スペックとしてはフルサイズのセンサーを持ったカメラが良いこと。持ち歩いている手の感触や操作性など、道具としてしっくりくる物であることなどなど。
でも、多機能や大きいものは今の感性に合わない。

欲しいカメラの話はまた別の機会にしておきます。

白黒モードは違う世界を見せてくれる

記憶カメラとしてGRというデジタルカメラをいつも持ち歩いています。APS-Cサイズに明るいレンズなのでボケみも味わえ、片手で操作してポケットにも入るので、犬を散歩させながらでも持ち歩いて片手で写真を撮ることができます。

そして、カメラはあえて白黒モードにしています。
白黒モードだと、液晶画面から色が消えているので世界が違って見える。色のある世界で撮りたいと思わなかったものが、色のない世界ではなぜか魅力的に見える時もあるのです。

だから、撮った写真をCPの中でモノクロに変換するのではなく、モノクロの世界の中で被写体を探します。大切なのは白黒の液晶で見ながら撮ることなんです。スマホのカメラでもモノクロのフィルターをかけることで、同じことができます。

なんでもないものがオシャレに見えてしまったり、新しい魅力を発見したり・・。

もし読者の方で、白黒で撮ったことがない人は、
是非一度、白黒モードにして世界を覗いてみてください。
日常の中に新しい魅力を気づかせてくれるはずです。

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