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【スタートアップ】どうやったらC向けSNSアプリを流行らすことができるんだろうか?マーケティングの練習しよっか

自分でSNSを開発しているということもあって、常にSNSのことが頭から離れない。インスタやツイッターを更新するってわけじゃなく、どうやったらSNSが一般人に広まり人気になるのかってことしか考えていない。それのせいでハゲてきた。

C向けSNSサービスというのはスタートアップの中でも相当難しいジャンルにあたる。正直SNSサービスで起業するのは自殺行為だと自分で言ってみる。99.99%失敗するだろう。でもその0.01%に賭けるのが非常に楽しいものだ。

みんなの使っているインスタやツイッターやフェイスブック、全部海外のものだ。ラインがなんとかメッセンジャー市場を取ったけど、素直に純粋な日本企業とも言えない。それ以外に日本発のSNSで有名なのは昔のmixiくらいだろうが、どちらも日本内で収まっている。あれから何年経っている。。日本発で世界に誇れるSNSが一つも思いつかないぞ。悔しいな。

最近流行っているクラブハウスの広がり具合も半端じゃないし。日本だってstand.fmやDabelなど前からあったじゃないか。これらはスタートアップ界隈では有名だしすごいレベルである。しかし界隈じゃない人たちにも一瞬にして広まるクラブハウスは桁が違う。悔しくないか?しかも広めているのが日本人自身なんだぞ。

クラブハウスがこれから一般人に流行るか流行らないかはもはやどうでもいい。もうこの時点で海外の力を見せつけられたので悔しい気分でしかない。

だから世界に通用する日本発のSNSサービスを開発するんだという気持ちでいつもやっている。もちろん同じ気持ちでやっている人たちが周りに無数にいるのは承知だ。そんな人たちと切磋琢磨して世界に誇れるSNSを一緒に出していきたいと思っている。

そしてSNSサービスで一番大事なのはコンセプトとマーケティングだ。

コンセプトはとにかく使ってみて「良い!面白い!使える!」と思うようなものでないといけない。

マーケティングはそう思わせるまでに行かせるためのものだ。さらに鶏卵問題を解決するためのものでもある。

みんなで一緒に一つずつ深堀していこうではないか。(別にマーケティング必勝法とか書いてるわけじゃないからね)

みんなで考えるんだ!

どういうコンセプトだったら流行ってずっと使われるのか。ということを起業家はみんな考えている。ツイッターだったら140文字だけで投稿するというコンセプトだ。このコンセプトだけを聞いた時、まさかここまで大きくなるなんて誰も想像できなかっただろう。きっとCEO本人達も日本でこういう使われ方をするとは予想できていなかったはずだ。

つまりちょっとしたコンセプトから大きなものが生まれるということ。しかも大きくするのはユーザー自身の使い方にかかっているわけだ。そこまでを運営側が完全に操作できていたら天才だと思う。

SNSサービスの開発は何よりもユーザーの心理をつかないといけないから難しいものだ。toBやSaaS系のサービスであれば、明確な課題を見つけてそれを解消するために尽力する。しかしSNSサービスというものにはそもそも明確な課題がない。ペインがないのだ。

だから本当の課題を見つけ出すのが非常に難しい。

SNSサービスは課題を解決するためというよりも、人生を豊かにするためのサービスと言えるだろう。

とは言っても起業家たちはかならず「課題と解決」について考えるものだ。それはスタートアップの教科書にそう載っているからでもあるし、実際に投資家にプレゼンする時にはやはり「課題と解決」に触れて説明した方が理解してもらえる可能性があるからだ。

正直「こういうこと出来たら絶対楽しくないですか?めっちゃ面白くなりますよ!」と言いたいところだが、そこを投資家のために「こういうことが出来ていなかった世の中だったので、こうすれば出来るようになります。それによってこう広がっていき〜」などと伝えるのである。このようにとにかく理論を並べまくることが大事だと思ってしまう。

もちろん理論立てられることは大事だし必要なことだとは思うが、世界の名だたるSNSサービスを見ていると、理論なんか関係なくないか?と思ってしまう。

理論より心理

例えばTikTokの話だと、鶏卵の問題を解決しないと始まらないアプリになっているのだが、「縦スクロールで面白いコンテンツがどんどん出てくるアプリ」は誰だって見たいと思うし見続けてしまう仕組みになっているが、誰が何でどんなモチベーションでコンテンツを投稿してるんだ?と思ったことはないだろうか?

今であればTikTokで頑張ればすぐに有名人になれるかも!?みたいなモチベーションがあるだろうが、それはネットワーク効果が示すものなので初期のグロースハックとしては話が違う。

初期のユーザーが全然いない時だとしてもユーザーが投稿したくなるようなモチベーションを作らせないといけないのだ。

そこでTikTokは有名な施策を打っている。おすすめの表示の何個か一個には投稿したばかりのしょうもないやつでも載せているということだ。これは他のサービスでは出来ない。まず、TikTokなら1分というコンテンツなのでどんどんスクロールするようなUIになっているからその間にしょうもないやつを入れてもそんなに苦にはならないという点がある。

しかし他のサービスではどんどんコンテンツを進めるようなUIになっていない。例えばこのnoteというサービスのタイムラインに自分の関心と全く関係ないコンテンツが出てきても読みには行かないだろう。タイトルで興味なければページを開かないので、結果その投稿者のPVやイイねは関心度のある人以外からは増えづらくなる。

それに比べてTikTokは投稿してすぐに100pvを超えてしまう。そして自分でpv数もしっかり見れるようになっている。これが人間心理を突きまくっている施策だ。気軽に投稿したものが一瞬にして100pvを超えてくると人は「おーなんか見られてる!」と思うものだ。それが投稿意欲に湧くよう仕向けられた施策だ。

noteやブログを書いていてもPV数が全く増えないとやる気がなくなってやめてしまう人がほとんどじゃないか。それと一緒だ。

そしてもう一つの点は、どんどんコンテンツが流れるように消費されていくので、ちょっとでも良いと思ったものはイイねしてあとで見れるようにしたくなってしまう点だ。おすすめページを更新すると二度とそのコンテンツに出会えないかもしれないからだ。この心理のおかげでイイねが普通のサービスよりもつきやすくなっている。そして投稿者としてもイイねが多くなれば投稿したくなるのでもう最高の組み合わせと言えるだろう。

あとはどのSNSでも必要なことだが、サクラの存在だ。

CGM(ユーザー投稿型)のようなサービスだと、はじめにそのプラットフォームにどんな投稿があるのかユーザーに見せないといけない。だからサクラを用意したりするのだ。いきなり何もないところに投稿してって言われても何を投稿すればいいか分からないからね。サクラじゃなくても自分たちである程度投稿しておくのは当たり前だ。

TikTokの初期の場合だと完全に「可愛い」サクラを狙っていたはずだ。MusicalyからTikTokになりたての頃から見ていたが、広告がキワどくて可愛い子が多かった記憶がある。そしてコンテンツも実際可愛い子だらけだった。あとは踊りもの。

今のように「エモい写真の撮り方」とか「顔が出てこない」ようなコンテンツはなかった。今あるようなコンテンツはユーザーがこのプラットフォームなら有名になれるんだと分かった上で、思考を巡らせて自ら作り上げたコンテンツだ。そんなことが分からない初期段階ではサクラを使ってユーザーに「こういう投稿をして人気になろう」と伝える必要があるのだ。

サクラは何人も用意出来ないから、用意した数少ないコンテンツを見てもらったら確実に投稿意欲が湧くようなものにする努力が必要だろう。

少しTikTokの話が長くなってしまったが、結論、人間の心理を利用してサービス設計をするのがSNSであると言える。

そこに課題などないとは思わないか?TikTokがどんなペインを解決しているのか正直見えない。でもそういうものがSNSサービスだろう。

それを投資家に説明できるだろうか?

「イイね押されると人ってめっちゃ喜ぶんですよ!」と伝えたら本当に投資家は理解できただろうか?

承認欲求という言葉が使われる前に、FBやツイッターにイイねボタンがつく前の時代に説明したら理解できただろうか?

それよりtoBやSaaSやシェアエコの説明の方が理解しやすいだろう。だからスタートアップコンテストではそっち系の出場が多いのではないかと思う。toCは滅多に出ないから、出てくれると嬉しくなる。

toCのSNSサービスはまず投資家にも理解されづらいからその分も難易度が高くなっていると思う。

しかし、ユーザー数が相当ついてPMFしたら投資家も投資したくなると思うのだが、そうなってから投資されるのは少し悲しい気がする。本来であれば初期の頃に伝えるであろう「こういうこと出来たら絶対楽しくないですか?めっちゃ面白くなりますよ!」という熱の入った説明に共感してもらいそこで投資を受けたいものだが、もちろんそれがVCというビジネスにおいて現実的ではないのも理解できる。しょうがないことではある。

課題は本当に課題なのか?

あとスタートアップが気をつけないといけないのが、課題があったとしてもその課題が本当に課題なのかというところだ。

課題を見つけるのは意外と簡単だ。普段の生活の中から思いつくこともあるだろう。しかしそれが本物の課題かどうかを見極めるのが非常に難しい。

例え話をしよう。

広い大地に100m先に落とし穴が見えたとする。それを見た起業家は「落ちたら危ないから穴を埋めよう」と課題と解決を考えるはずだ。

橋をかければ良いじゃん、とか注意看板を置けば金かからないよね、とか資金ぶっこんで全部埋めよう、とか色々考えるだろう。ここは起業家が楽しんでやっていることだと思う。(実際楽しい)

そしてもちろんユーザーヒアリングもする。

隣にいた友達に「あそこに穴があるよ。危ないよね?埋めた方が絶対いいよね?」と聞くと、もちろん友達は「埋めた方がいい!」って言うんだ。

誰に聞いてもそうだ。でも僕らは100m先から見ただけだから実際にその穴を近くで見た人にもヒヤリングしよう。

穴のすぐ近くを通った人は「たしかに埋めた方がいい!俺は気づいたから避けて通ったけどね」と言うんだ。これも正しい意見だ。

しかし穴のすぐ近くを通った人は教えてくれなかったことがある。実はその穴には透明のガラスが貼ってあって落ちないようになっているのだ。

別にわざと教えなかったわけじゃない。落ちないと分かっていても透明のガラスより埋めてあった方が安心するから「埋めた方がいい!」って言ってくれたわけだ。

これがユーザーヒヤリングの怖いところだ。

そして仮説検証は文字通り仮説を検証しているだけに過ぎないのだ。穴を埋めたらみんな喜んでくれるか検証することは非常に難しい。実際に穴を埋めてしまったら金もかかってMVPどころじゃなくなるのだから。

そうやってヒヤリングした結果、資金をつぎ込んで埋めてしまったのだが、結局だれもそこを通ってくれなかったんだ。そもそもそこを通りたいというニーズはなかったのだ。。埋めたところで普通の地面に戻っただけで特別通りたくなるようなオアシスを作ったわけでもないのだから当たり前だ。

「危険だから解消したい!」という起業家の熱い志がそうさせてしまったのだ。よくよく考えれば広い大地に穴があったところで避けて通れるだろうし、ヒヤリングがうまくいってれば透明のガラスが貼ってあるから人が死ぬことはない。と気付けるのだが。

しかし起業家はなにかと何かを解決しないといけないと駆られる生き物であり、「埋めた方がいい!」と思いつくと自分のエゴが入ってどんどんいいアイデアに思えてしまうことがあるのだ。そして突っ走ってしまう。

もちろん埋められてた方が良いのだろうが、それはnice to haveでありmust haveではない。ということで失敗してしまうというケースが多い。

そしてこういう話は起業家なら誰だって理解しているはずだ。にも関わらず失敗してしまうのだ。それほど難しい。でもやらずにはいられない。それが起業家であり、そんな起業家であってもいいと思ってる。

(note書いてると自分例え話好きだなーと思うこの頃)

考えても答え出ないんだけど、、

ちょっと読み返したらマーケティングをどうすればいいとか全然書いてなくて焦った。

だから自分で開発しているサービスについて考えていこうと思う。自分のために。

現状言える範囲が少ないが、簡単に言うとよくあるSNSのような設計で、その中でコンテンツをフォルダに分けられたり、既存のSNSをそこでも表示できたりするものだ。今は完全リアルタイム性フロー型が大注目中の市場だが、ここであえてストック型サマリーサービスをやっている。

これと言って新しいコンセプトではないだろう。しかし何で今までこういうサービスなかったの?って思っている。もしかしてニーズがないのか!?と不安に煽られる日々でもある。

しかしその先にある発展性のある未来が見えていて興奮しているのだ。世界のSNSのハブを目指してる。

ただ問題なのはそれをうまく言語化できていないというところ。これじゃ壁打ちをしても良い反応はもらえないのは明らかだし、自分たちでもどうマーケティングを進めていけばいいのかわからなくなってしまう。

やはり一つ思うのは適切なターゲットを決めることなのかな。

今更!?と思うかもしれないが、その通り今更である。

汎用性のある仕組みになっていて誰にでも使えるよう考えていたせいで、こういう使い方はこのターゲット、というように色々なパターンが用意されていた。汎用性がある=特化していない=ターゲットが一つに絞れないという問題があったのが事実だ。

それを泣いて馬謖を切るとでも言おうか、欲しかったターゲット層を捨ててでも一つに絞ってマーケティングを進めていくしかないのかなと思っている。

そもそもツイッターの最初のターゲットって誰だったんだ?とふと疑問に思った。ターゲットとかそんなのなくて、ただ「つぶやくって楽しいよ」を伝えたかっただけなんじゃないか?とも思ったりする。

でも今の時代はサービスが成熟しきっているから何かしらのマーケティング方法を見つけ出さないと危険だよな。10年以上前とは話が違うんだから。

なるべくインフルエンサーをお金で使いたくもない(お金があっても)。

何かひねりのあるトリックを使ってサービス拡大させたいところ。その方が楽しいし達成感がありそうだから。

んー、まいったまいった。

これを読んだ仲間や共同創業者がきっと何かを見出してくれると願っておしまいにする。


今日のお言葉

泣いて馬謖を斬る

魏との戦いで抜擢された馬謖は孔明の命令に背いて大敗を喫した。惜しい才器ではあったが、軍規を厳しく守るため孔明は涙しながら馬謖を斬った。


ちなみにC向けサービスでガチで勉強したい人は石ころさんとOffTopicさんを参考にしないとダメだよね!

そして石ころさんのkayabaakihikoのブログもね。(自分で探してください)

そしてこれも読んでくれい!



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