見出し画像

昔ながらの商品をリニューアルするお話 #5 ~オンライン取材~ 前編

こんにちは、オオニシ体育株式会社の渡邊と申します。

さて今回は、取材記事第二弾です!

今回はオンラインで実施をさせていただき、たくさんの方にご協力いただけました。そして今回も所々笑いもあり、楽しい取材となりました。本当にありがとうございます!

本日もご協力いただいた方々の魅力を伝えられるように、たくさんの学びをみなさんと共有出来るように頑張ります!

※今回はありがたいことに、たくさんの回答をいただきましたので、所々議事録のような形式でご紹介したいと思います。

ご紹介

まずはご協力いただいたみなさまの経歴や取り組まれている活動なども併せてご紹介させていただきます。

どうかじっくりとみなさんの経歴をご覧ください!活動されているサイトへのリンクは、記事の最後に掲載させていただきました。

大脇 由樹 さん
医療えほんラボ 共同代表 企画設計/診療放射線技師
 
 都内の大学病院で診療放射線技師として勤務をする傍ら,東京都立大学の非常勤講師や客員研究員,そして日本核医学会の非常勤職員として全国の核医学検査施設の精度管理評価・監査員なども務めている.これまで,核医学治療並びにがん治療効果判定精度の向上に関する研究に従事し多くの論文執筆や出版,講演,そして特許取得を行ってきた.
小野 浩二郎 さん
医療えほんラボ 共同代表 制作設計/放射線技師

 こども病院で放射線技師として地域医療や小児医療の診療に携わる一方で、核磁気共鳴画像法(MRI)や医用画像の臨床研究に従事。現在、千葉大学大学院 工学系研究科にて工学博士取得を目指す。自身の子どもの誕生・子育てをきっかけに、小児医療の在り方を見つめ直し自身の医療者としての限界を痛感。新たなカタチの医療貢献を模索している。
福井 里奈 さん
医療えほんラボ 広報/診療放射線技師

 小児期に自らも医療体験を経験したことにより医療への道を志す。
これからの時間を自分と同じように小児疾患を抱える子供たちのために使いたいと考え、小児医療専門病院において診療放射線技師として従事している。
杏夢子 さん
医療えほんラボ イラストレーター/看護師

 これまで小児科の看護師として、痛みを伴う検査や治療を小さな体で耐えている姿を見守ってきた。そんな子ども達の苦痛を少しでも減らしたい、困難に立ち向かう彼らを支えたいという思いを抱きながら、日々奮闘している。自身の幼少期からの夢であった「絵本作家」。患者さんから学ばせて頂いた経験を糧に、私の大好きな”絵”で見る人の”心”に届くような絵本作りに取り組んでいます。
廣瀬 勇人 さん
医療えほんラボ エンジニア/診療放射線技師

 大学病院にて診療放射線技師として従事。現在は病院のRIS(放射線科情報システム)を利用した業務改善に取り組む一方、医療えほんラボのエンジニアとしてHPの作成・管理や医療リテラシ―向上のためのツール制作に取り組んでいる。

続いて、大脇さんよりご紹介いただいた看護師さんお二方です。

「ママパパ♡キッズ応援ナース」として活動されている看護師さん
保健師/NST(栄養サポートチーム)専門療法士の資格を保有し、子ども専門の総合病院(子ども病院)に勤務する傍ら、医療の枠を越えてお子さんやご家族のサポートをする「親子サロン」の開設に向けて準備中。noteやTwitterなどのSNSにて親御さんにとって有益な情報を発信している。 
西脇 由唯 さん
地域のこどもクリニックにて看護師として勤務する傍ら、子どもたちの未来のために、看護師としての経験に加えて個性教育学インストラクターの資格を活かし、アメブロを中心に有益な情報を発信中。ママさん向け情報サイトのライターとしても活躍。

改めて、欠かすことの出来ない医療の世界を支えているというお仕事に加えて、それぞれの理想に向かって進んでいる方々。私なんてまだまだだなといつも再確認させていただいてます。

そして引き続きNPO法人チア・アートの岩田さんにもディレクターとしてご同席いただいております!

今回ご協力いただく皆様は、直接的には巧技台を使用しない環境に所属されていますので、それに合わせたご質問などもさせていただきました。

普段なかなかお話が聞けない職種の方ですのでとっても貴重なご意見です!それではお願いします!

巧技台を初めて見た感想

ー 巧技台を見た率直な感想をお聞かせください。(写真などを見ていただく)

皆さんからのご意見
・カラフルで明るい印象
・柄やキャラクターなどはなくシンプルな印象
・コースがありワクワク、温かみがある
・子どもたちが遊んでいる様子をみると楽しそう
・色んな運動が出来そう
・馴染みがある、懐かしい、幼稚園のときにこんなものがあったような、、
・体操教室にありそう。
・運動をする(運動機能を高める)というイメージ

小野さん:例えばですが、海や森など自然のデザインなどがあったら良いなあと思いました。というのも、私たちが使用している画像診断装置にそのようにデザインされているものがあり、それに比べると(柄などがないのは)シンプルなのかな~という印象を持ちました。

ー 良い点以外に、気になる点はありますか?

皆さまからのご意見(病院に導入する前提の場合)
・高いところからの落下など、安全性がネックにはなると思う。(調整できるのであれば大丈夫かも?)
・治療の関係で、出血がしやすい、骨折もしやすいお子さんもいるので、やわらかい素材の方がより安全かなと思う。

ー 仰る通り、安全にはより気を付けないといけませんね。

子どもたちが過ごす環境について

ー 子どもたちが過ごす病棟や部屋に置く玩具や器具などの備品の色やデザインなどはどのようなことに配慮して決めますか?

医療えほんラボさん

・誤飲しない大きさ
・尖ったものでない
・音のでる玩具が多い
・カラフルな色を採用している
・感染対策で、拭ける素材であること

小野さん:素材に関して、布やカーペットの素材がNGお人形が袋に入れてある場合もあったりします。水をはじく素材であればGOサインがでたりと、病院にもよると思いますけど、感染対策委員会という組織が基準になってくるのかなと感じます。

大脇さん:巧技台の角になにかソフトなものがあると良いかもしれないですね。木では木でも、染み込まなければ評価は変わってくると思います。


地域のクリニックの場合(西脇さん

・暖色系のパステルカラーや、かわらしいデザインが多い印象
・指を挟まないような配慮もする
・口に入れてしまうので、害がなかったり、消毒しやすいものを採用する

西脇さん:特に小さなクリニックだと院長のイメージや病院のカラーや考えに沿わないと導入が難しいかもしれないです。


公立のこども病院の場合(ママパパキッズ応援ナースさん)

どこの病棟に導入するかにもよって配慮することが違うかも知れませんね。例えば、精神科の場合は、興奮してしまったり、刺激を与えない色を採用する配慮をすることもあるかなと思います。

逆に幼児さんが多い病棟でははっきりしている色などが採用されやすく、少し年齢が上がると、アグレッシブに遊べる遊具(安全面に配慮されたもの)を採用するかもしれません。あとは、色んな感覚を取り入れるように工夫をすると良いのかもしれませんね。

リハビリ科の方に聞いたところ、生活の中でできる動き(車に跨って足を動かすなど)を取り入れることが多いとのことでした。遊びの延長でリハビリできるものを多く取り入れている印象です。

ー やはり優先すべきは安全。使う場所によっても条件が変わるということにも配慮が必要なんですね。


ー 次に、子どもの遊び場のイメージとは対照的に、小児病棟や小児リハビリ室は殺風景で閉鎖的なイメージがあります。理想とする環境や空間はどのようなものが考えられますか?

画像1

↑↑医療法人満月会大月デンタルケア 様 導入事例

大脇さん(メンバーのみなさん):(現在病院内のアートのプロジェクトを検討しているのでより感じるが)家での生活を送れていないので、あえて日常的、家庭的な空間で安心感を得られる環境が良いなと感じています。

畳のエリアや、公園の環境を模すのであれば壁に太陽などのもの、元気になったらこんなことが出来るんだという妄想が膨らむものや目標となるアートの形などあれば良いなとも思います。

小野さん:これまでの皆さんのお話を聞かせてもらっていると、医療が、生活と切り離されている事をとても感じます。

(父の実体験から)大人でもそうですが、医療だと思ってしまうとどうしても距離を感じ、病院が怖いというイメージを持ってしまい、社会全体が生活と切り離して考えてしまっているのかなと思います。

そんなことから冒頭にでお伝えしたCTの装置も、生活の中に引き込む意図があるのかなと思いました。

西脇さん:私はこれまでの勤務経験からみても、子どもが過ごす空間(病棟)に対してネガティブなイメージはあまり感じていませんでした。

特に今のクリニックにはゲームコーナーがあったりして、診察のあとも頑張れたらガチャガチャのコインがもらえたり、遊びの延長になっているからなのかなと思います。

子どもたちが元気なのに遊びに来たりもします。例えば、院内の水槽を見に来るだけのお子さんがいたり。笑

スタッフみんながそういう雰囲気で普段からお子さんたちと接していることもあって遊びに行く場所のような環境になっているのかなと感じています。

診察がなくてもふらっと遊びに来て、親御さんが今日はいかない日だからと止めることもあります。笑

ママパパキッズ応援ナースさん:こども病院なので、院内に木(オブジェのような?)があり中に入れたり、壁に備え付けの遊べる仕掛けがあったり、お子さんが探求心を持てる環境になっていたりします。西脇さんと同じで殺風景な場所はあんまりないかなと思います。

あとは、例えば移植室は1ヶ月以上そこから出られないということもあって、(自分のスペースに)クレヨンで書いて自分オリジナルの場所を作るなどの、子どもたちの「こういう空間にしたい」という気持ちを大事にしています。

何でも良いのでそこに「自分で選んだ(関わった)何かがある」「参加している」ということを制限の多い病院だからこそ大事にしています。


まとめ(前編)

まずは前編部分でした。なるほどと思うことしかないですね。病院ならではの内情のお話や、実体験、普段意識されていたり気を付けていたりすることのお話を伺えてとても勉強になります。

全て大変貴重なお話でしたが、

・病院ならではの必ず守らないといけないルール(制約)があること。

日常生活から切り離されてしまってたり、そもそも日常生活を知らない子どもたちがいること。

・環境というのは空間だけでなく、そこにいる大人の関わりによっても変化するであろうこと。

・特に入院しているお子さんに対しては(安全の為)行動の制限が多い院内で、少しでも「自分が関わっているんだ」という気持ちを持ってもらうことを大切にされているということ。

このようなことが、今後の実際の製作に活きるのかなと思っています。自然環境のデザインなどの具体例も挙げていただき、とても参考になりました!

引き続きアート・ディレクターの岩田さんのご意見も伺いながら勉強し理解を深めていきます!

やっぱりどうやって落とし込むかが今後の大きな課題ですね。。。もちろん全てのお子さんに当てはまることはないですし。。。

みなさんはどのように感じましたでしょうか?

些細なことでも何でも構いません、コメントやTwitterのDMなどでぜひご意見お寄せくださいm(__)m

次回は取材の後編です!!


↓↓医療えほんラボ さん

↓↓西脇 由唯 さん

↓↓ママパパ♡キッズ応援ナース さん


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?