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【揚げない大学芋】

9月になりました。
蔵元では、早くも今週から今期の酒造りが始まり、
酒蔵に賑わいが戻ってきました。
少しずつ陽が短くなり、刻一刻と秋に向かっています。
美味しいものがたくさんの秋、食材も目移りしそうですが
今月はさつまいもを使ったレシピ「揚げない大学芋」をご紹介します。
ご紹介くださるのは、Cooking Studio I-e(イーエ)代表・料理研究家の中村美紀さんです。それでは中村美紀さんの季節のコラムと共にお楽しみください。
*今月より、コラムの後にレシピを投稿しておりますのでご了承ください。

<ふくしまごはん歳時記 2022年9月 長月(ながつき)>

【二十四節気(にじゅうしせっき)とは】
太陽年を日数(平気法)あるいは太陽の黄道上の視位置(定気法)によって24等分し、その分割点を含む日に季節を表す名称を付したもの。

■白露(はくろ) 2022/9/8-9/22
陰気ようやく重なり露凝って白し。大気が冷えて、露(つゆ)ができはじめる頃。
■秋分(しゅうぶん) 2022/9/23-10/7
昼と夜との時間が等しくなる。本格的な秋の始まり。気持ちのいい秋晴れが続く。

【季節のコラム】
お盆もすぎますと朝晩の風がすっかり乾いて涼しくなり、秋の気配を感じますね。
まだまだ湿気はありますが、たくさんの行事が目白押しの秋晴れの季節が楽しみです。

今月の食材は、秋の定番さつまいも。やさしい甘さと、品種によってホクホクしたりねっとりしていたりと食感の違いを楽しめるのもいいですよね。さつまいもは栄養価的に言うと、食物繊維や水に溶けにくいビタミンCなど豊富な栄養素を含み、良質なエネルギー源となる食材です。さつまいもを切った時に出てくる白い液は「ヤラピン」という成分で、腸の蠕動運動を促す働きがあります。食物繊維とともに腸内環境を整えてくれます。ぜひおやつに取り入れてたくさん食べていただきたい食材のひとつです。

今回は、揚げるのが面倒という方のために、フライパン1つで手軽にできる「揚げない大学芋」を作りました。こんにちは料理酒を入れて蒸し焼きにすることによって早く火が通り、香りよく仕上がります。本当に簡単なので、ぜひ作ってみてください。
最後までお読みくださってありがとうございました。では、また来月お会いしましょう。

※参考資料:にっぽんの七十二候(枻出版社)
春夏秋冬・土用で暮らす。(富田貴史・植松良枝著 主婦と生活社)
暦生活 https://www.543life.com/seasons24/


【揚げない大学芋】

〜フライパンひとつで作れる秋の定番おやつ〜

■材料:(4人分)
さつま芋・・・・・・2~3本(500g)
こんにちは料理酒・・大さじ1
こめ油・・・・・・・大さじ2(サラダオイルなど癖のない油であればなんでも)
黒ゴマ・・・・・・・大さじ1
調味料A・・・ざらめ糖--大さじ3
       みりん---大さじ2
       醤油-----小さじ2
       水-------大さじ3
※今回のさつま芋は”紅こがね”という品種を使用しました。

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■作り方
1. さつまいもを切る
さつまいもは洗って乱切りし、5分ほど水にさらして表面のアクをとる。

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2. フライパンで焼く
フライパンに多めの油を入れ、中火で焼く。油が回ったらこんにちは料理酒を入れて蓋をし、5分ほど蒸し焼きにする。ある程度火が通ったら蓋をあけて水分を飛ばすように表面がカリッとするまでしっかり焼き、一度取り出して油を切る。

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3. タレを絡める
フライパンの油をキッチンペーパーなどでふき取り、Aの調味料を入れる。中火で水分を飛ばすと徐々にとろみがついて泡が大きくなり最後にきめ細かい泡になる。

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飴状になったら2のさつまいもと黒ゴマをいれて強火にし、水分を飛ばしながら煮絡め、オーブンシートの上に取り出し、急冷したら出来上がり。こうするとしっかりツヤが出る。

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■こんにちは料理酒を使うポイント
・火が通りやすくなります
・さつまいもの甘みを引き出し、ふっくらと蒸し焼きできます
・形崩れを防ぎます


レシピ監修:Cooking Studio I-e(イーエ) 料理研究家 中村美紀
HP: http://www.studioi-e.com/

オフィシャルブログ:ミキティママの「人・食・酒が人生の三種の神器」https://ameblo.jp/cookingstudioi-e/

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