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るか
2021年1月25日 18:24
もう2020年度の高校生活も終わりに近づいている。自分にとってどんな一年だったか、ふと考えがちだ。卒業を目の前にして、残る時間を楽しみきれるのだろうかなんて考えたりする。振り返る中で、世の中や身の回りに溢れる無数の“青春”を意識してしまい、嫌になることもしばしば。そんな中でよく思い出すのは、ある小説だ。 というわけで、今回は『ペーパータウン』(ジョン・グリーン 作 金原瑞人 訳/岩波書店)を紹
2020年12月25日 23:06
最近、だいぶ前に読んだ本や小説が思い出されて、心に滲みてくる。 そういった後々滲みてくる文章というのは、大抵、読後にあやふやな体感を抱きやすいように思う。活きの良い“はず”の文章が、「こんなものか」という具合に、僕の頭上を通り過ぎていく。水族館のトンネル状の水槽を通った時のように、その文章の群と確実に出会ったはずが、僕は気の抜けた実感しか掴めないのだ。 読書中も懲りずに、快感を追い求めて