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温泉レビュー記 第5泉【群馬県】伊香保温泉(60点)

今回は温泉激戦区、群馬県から。
伊香保温泉はその激戦区の中「湧出量が少ない」というハンデを背負ってもなお他温泉街に引けを取らず魅力的な温泉街として今なお栄えている。

伊香保温泉に到着

JRの渋川駅からバス一本で20分ほどで到着。
やはりJRの駅から簡単にアクセスできるというのは非常に安心感がある。

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少し歩くと洗面器が出迎えてくれた。様々な温泉街を歩いてきた私でも路上に洗面器が落ちていたのはココが初めてだ。
雪の積もり具合から仕込みではないということを念押ししておく。

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伊香保温泉の温泉街(石段)

更に歩くと有名な石段が現れる。
この温泉レビューを初めて、やっとまともに人がいる温泉街を紹介できたと思うくらい人がいた。当温泉街は歩く道が(分かれ道などが無く)一本しか無いので人が集まりやすいのかもしれない。

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石段は365段あり、段数のプレートがいくつも設置されている。
段差は緩やかで手すり兼中央分離帯・数多くの偉人関連のオブジェ・そこかしこに源泉がガラス張りで見えるようになってる等、歩きやすいし退屈しない。

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伊香保温泉の頂上~露天風呂

石段の頂上(付近)から横道に入ると、伊香保露天風呂への道が現れる。
ここから温泉街の喧騒とは異なり景観を眺めながら静かな道を行く。

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露天風呂への道中は情緒ある店がポツポツと有り、風景と合わせて私好みの情緒がある。

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石段頂上から15分ほど歩けば、温泉街としての終点(伊香保露天風呂)に到着する。

伊香保温泉の色と味

言い忘れたが伊香保温泉は黄金の湯と呼ばれており温泉が流れる川は黄土色に染まっている。この日は雪が積もっていたが白と黄土色のコントラストが美しい。

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また、露天風呂の手前に飲泉所がある。

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この金色、田舎で放置されたサビだらけの自転車のフレームをヤスリで削ったのを焙煎したようなサビの味しかしなく底無しのエンタメ性を秘めている。

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伊香保温泉の小道

石段には無数に脇道が有り、小店や旅館がちらほら散見する。
勿論飲食店も豊富にあるので温泉街にしては珍しく外食で困ることはない。

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このようなレトロな遊技場や立ち飲み屋も複数件有り、狭い石段の賑わいに一役買っている。

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伊香保温泉の周辺

階段と平行する別の道はこのような道路の坂道となっており閑散としている。

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ストリップの看板があった。
銀映と書いて「ギンバエ」と読むのだろう...すごく昭和っぽい響きだ。

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とても営業しているとは思えないが...。
実はこの銀映、(勿論ネタとして)有名らしく今も営業中とのこと。
興味がある人はググってみると体験記が見つけられるだろう。

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伊香保温泉 伊香保露天風呂

先にも述べたが温泉街の頂上(終点)には伊香保露天風呂がある。
google mapでは山の中にあるような表記だが、歩道もトイレも有り、黄金の川(温泉の川)をメインに終始退屈しないので敷居は高くない。

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ココが伊香保の終点。
野球好きな人からすれば「関係者以外通行禁止」はむしろ誰でもウェルカムみたいな印象があるがココを抜けると女湯が覗けそうなので入ってはいけない。

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これが伊香保露天風呂の入り口。
「日本で最高の温泉を10個あげろ」と言われれば外せない温泉がココ。

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伊香保露天風呂 感想
露天風呂だが、更衣室はなく屋外の浴槽スグ横にロッカーがある。
柵には囲まれているが見上げれば森林、テラリウムのようなセンスの良い景観と風景に関してはこの上ない満足度を得られる。
湯温は湧出口は熱めだがそれ以外はぬるめ。
泉質は無臭、触れ込み通りの黄金色、味はそのままサビの味。
浴槽は10人程度で多く感じてしまう程度なので平日などが狙い目だろうか。

伊香保温泉 石段の湯

石段の途中にある外湯、スグ近くに飲食店が無数にあるので一杯やった後でも前でも好きな時に駆け込める。

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空調も効いているし内装も新しい。
休憩スペースも有るので立ち寄りに向いている。

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石段の湯 感想
泉質は伊香保露天風呂とは別物と思うくらい希釈されている。
浴槽は大きくない、10人で限界か...場所的にキャパシティ不足が否めない。

伊香保温泉 ロープウェイ 展望台

石段の途中でロープウェイを使って展望台に向かうことが可能。

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こういうロープウェイって片道のみも買えるんだけど、片道だけ買う人を見かけたら警察呼んであげたくなる。

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頂上付近にスケートリンクが。
割と設備が揃ってそうなんだけどメジャーな施設なのだろうか。

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こちらが伊香保温泉観光地としての頂上、ときめきデッキ。
ご丁寧にトキメキ用の鐘まで用意してあるが虚しくなるので掲載はしない。

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伊香保温泉が一望できる。
どこが伊香保温泉街なのか分からないが見た目は最高であった。

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伊香保温泉 個人的な一枚

渋川名物、水沢うどんの名店らしい。
写真の"ざる"がガッツリ上げ底されてて若干萎えたが、満足度と材料費を天秤に掛けた結果の方針なのだろう...。

無題

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伊香保温泉 総括

温泉:20点(50点満点)
・黄金の湯は湧出量が少ないがとても良い。かつてこの源泉をめぐってニュースになった(温泉偽造)だけのことはある。
・外湯は2個、最上部と中間部にいい感じに配置されてるし足湯も複数ある。日帰り湯の選択肢は少ない。
・伊香保露天風呂以外は外湯、日帰り温泉ともにグレードが落ちるので点数は辛め。

温泉以外:40点(50点満点)
・石段は歩きやすさ、見た目も良くそこかしこにオブジェがあり退屈しない。
・石段以外にも脇道に逸れたりロープウェイ使ったり露天風呂向かったりと選択肢は多い。
・飲食に困らない。居酒屋や水沢うどん、スイーツまでなんでもござれ。
・だが狭い、狭いから人も多く見えるのだろうか。だがそれが良い。
・一本道を抜けると廃墟などの粗が目立つ。そこさえなんとかなってれば50点満点だった。

筆者ひとこと:満足度はかなり高い。
温泉街プロジェクト第一弾の名は伊達ではなく温泉街としては良く出来ている。1泊2日が丁度良いだろう、2泊するなら四万温泉と1泊ずつがお勧め。

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