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事業を構築するときに気をつけた3つのこと

これまで事業をつくったり、人にアドバイスしたりしてきました。先日は、武蔵小山創業支援センター主催のスケールアッププロジェクトで講演する機会があり、女性起業家たちからさまざまな質問を受けました。

多かったのはやはり、今の事業プランと値付けについてでした。わかります、市場に認められるか不安ですよね。

今回のテーマは0→1ではなく1→10でしたが、最初の事業フォーマットに手をつけなくてはいけない、ということもあります。自分のことを振り返ってみましたので、ぜひ参考にされてください。

私は祖母の代から続く靴メーカーを承継し、小売・サービス業という業態を加えて靴のオーダーメイドサロンを3店舗を経営している東京の3代目社長です。

1.先生・コンサルポジションを獲得する

これはものすごく意識したことです。足が痛い、足に合う靴がない、むくみやO脚を改善したいというお困りごとを解決するために靴があるというコンセプトで業態をつくりあげたからです。

小売業なら、この可能性を探っていくのがいいと思います。よい店員さんは皆、このスカートにはこのブラウスが合う、とか、このメインにはこの前菜がピッタリ、とか、アドバイスをくれますよね。

この素晴らしく価値ある属人的業務を、どうしたらほかの人たちもできるようになるか。

この標準化こそが参入障壁にもなって、業界内でも競合とは差をつけたポジションを獲得できるようになります。

アンド・ステディでは顧客の教育のために無料のメール講座で教育を行って、その後の来店、というフローにしています。来店前から先生ポジションを獲得できていることが大事です。

2.競合がいない場所を探す

オーダーメイドシューズ業界において、競合のない場所を探して、今の業態を作り上げ、落ち着いています。ここは今も変わり続けていますし、常に分析し、サービスを見直し続けているところです。

女性たちの足に合う靴がないというニーズに応えるべく、オーダーメイドシューズの会社はあったのですが、顧客の高い欲求水準に応えきれていないという事実は明らかでした。10数年の間で何社も廃業していったことからも、それはわかります。

だからこそ、その足トラブルの素因数分解を紐解き、多店舗展開するまで10年かかったのです。

こんな面倒なところ、大手は本気で参入しないと思います。オーダーシューズをやり始めたKASHIYAMAも、そこを目指しているわけではありません。ここが当社の参入障壁になっています。

どの事業でも、できればニーズのある、かつ、ブルーオーシャンを探したいところですね。

私も今ならこのマーケットに行かないと思います。10年もかけるのはとってもリスクだと思うので。今の早すぎる時代には、ちょっと怖いと思ってしまうのが正直なところです。

3.リピーターさんが育つこと

靴は消耗品ですから、2足目、3足目、オーダーをいただてナンボ。アンド・ステディの現時点のリピーター率は90%を超えています。

日本の本物の靴職人が作る靴は、それだけ、履きやすいということ。

よいものなら、足に合うなら、5万円弱の靴でもお客さまは買うのです。
逆によいものを知れば、おかしなものがわかるようになります。

昨今、日本のモノづくりへの信頼が回復し、ようやくか、という想いですし、この流れを断ち切らないようよい商品を作り続けたいと考えています。

そして、メール講座では、靴に関する教育を行ってきましたが、結果それがファンをつくることとなり、ご来店後は、当店の最新情報を受け取っていただくファンのお客さまとして情報をお届けしています。

さらに、浅草で70年続く靴メーカーというブランドは今からは買えません。これはアンド・ステディを作りあげる際、自社分析をして洗い出した時に見えた強みです。

子どもの頃から靴職人さんたちが身近にいた私にとってはごく日常の、当たり前のことで、それがまさか強みになるなどと、思ってもみなかったことでした。

あなたにもきっと、そんなことがあると思いますよ。自分ひとりでは見えないのです。

お客さまが心から欲する、喜ぶ商品・サービスづくりには、自分の持っている武器を確認したうえで、最初のマーケティングと設計が重要なのだと改めて思いました。

よい商品を、勝手に売れる仕組に載せて、どんどん広めていきましょう✨


私は、アンド・ステディというサロンをつくって、ひろげています💛

最近は社長さんたちとご一緒しています✨お気軽にご相談ください。

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