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特許から教わる簡単ジュース【特許レシピによる料理⑪】

※ 本記事はパテントサロン「知財系ライトニングトーク#17 拡張オンライン版 2022 夏」向けに執筆したものです。

パテサロLT(ライトニングトーク)、7連続7回目の参加です。大阪桐蔭高校並みの出場歴になってきました。

 2021.1.25(1回目):簡単で美味しい炊き込みご飯(リンク
 2021.4.19(2回目):パラパラチャーハン(リンク
 2021.7.19(3回目):塩クッキー(リンク
 2021.10.25(4回目):日本酒豆腐アイス(リンク
 2022.1.24(5回目):かんたんお蕎麦(リンク
 2022.4.18(6回目):楽しい冷奴(リンク

そしてこの特許料理シリーズはいつの間にか11作目となりました。どこまで続くか…!

今回は「シンプルさ」をとことん極めた料理です。
超絶簡単で、4歳の子供でも実施できます。

では早速特許を眺めていきましょう。

特許レシピ:凍結ゼリー入り飲料(特許第2920767号)

J-PlatPat リンク Google Patents リンク

【発明の効果】
氷が用いられる種々の飲料において、氷の代わりに凍結ゼリーを用いることにより、氷との違いに基づく凍結ゼリー特有の特徴、凍結解凍してもゼリー
状態であり、飲物を薄めることなく氷の様に冷却することができ、食することができる飲料を提供することができる。ミキサーなどのハードが不要な、凍結ゼリー入り飲料、特にシャーベット状ゼリー入り飲料を提供することができる。全体が均一に味付けされたシャーベット状の氷を飲料に均一に分散させた、色や味のむらのない氷水を、特別な設備をしなくても提供することができる。噛むととろけるように消滅するような食感が楽しめる氷菓が浮いた新しい飲料を提供することができる。

特許第2920767号より

ふむ。シャーベット状のゼリーが入った飲み物のようですね。これからの暑い季節にぴったり。ミキサー等の装置も不要とのこと。

では、具体的な特許の権利範囲を示す【特許請求の範囲】の記載を見てみましょう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
凍結ゼリー入り飲料。

特許第2920767号より請求項1のみ抜粋

ん?


「凍結ゼリー入り飲料。」・・それは発明の名称?

J-PlatPat 上で確認してみると、「【発明の名称】凍結ゼリー入り飲料」と記載されている。


コピー&ペーストを間違ってしまったかな?



特許の権利範囲は【特許請求の範囲】の記載に基づいて決まるものであり、発明の名称=権利範囲ではありません。なので、もう一度落ち着いて見ていきましょう。



【特許請求の範囲】
【請求項1】
凍結ゼリー入り飲料。

特許第2920767号より請求項1のみ抜粋

あぁっ…!これは…!!



なんと、【発明の名称】が「凍結ゼリー入り飲料」であり、特許の権利範囲を示す内容が「凍結ゼリー入り飲料。」ということのようです。

発明の名称に「。」を加えただけで権利化されているとは、前代未聞ですね。


「モーニング娘。」もビックリです。

では、作っていきましょう。

Step01:ゼリーを凍結させる

ぶどうゼリーを冷凍しました。

Step02:凍結ゼリーをジュースに入れる

凍結ゼリーをジュースに入れました。

完成!

皆様も是非お試しください。

以上
Uchida

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Uchida
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