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特許から教わる楽しい冷奴【特許レシピによる料理⑩】

※ 本記事はパテントサロン「知財系ライトニングトーク#16 拡張オンライン版 2022 春」向けに執筆したものです。

パテサロLT(ライトニングトーク)、6連続6回目の参加です。

 2021.1.25(1回目):簡単で美味しい炊き込みご飯(リンク
 2021.4.19(2回目):パラパラチャーハン(リンク
 2021.7.19(3回目):塩クッキー(リンク
 2021.10.25(4回目):日本酒豆腐アイス(リンク
 2022.1.24(5回目):かんたんお蕎麦(リンク

そしてこの特許料理シリーズはいつの間にか10作目となりました。飽きっぽい私にしては快挙です。どこまで続くか…!

今回は見た目に楽しい「冷奴」を作ってみました。
豆腐とお醤油さえあれば「30秒」で実施できます。

特許レシピ:豆腐、豆腐成形用具および豆腐成形方法(特許第5684933号)

J-PlatPat リンク Google Patents リンク

参考にするのはこちらのレシピ(特許)。本発明によれば、楽しんで食事を行うことができるとのこと。

【発明の効果】
【0020】
 本発明によれば、味(味覚)以外の要素(視覚)により食事者を楽しませることができ、食事者が楽しんで食事を行えるようにすることができる豆腐、その豆腐を成形するための豆腐成形用具および豆腐成形方法を提供することができる。

特許第5684933号より

おお。見た目に訴える内容のようですね。豆腐を視覚的にどう ”料理” するのか、楽しみです。

では具体的な特許の権利範囲を示す【特許請求の範囲】の記載を見てみましょう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面に線状に形成され、かつ、深さ方向が前記上面に対して略垂直で、下面に達しない深さの切込み部を有し、有色の液体調味料がかけられた場合には、前記液体調味料が前記切込み部に浸透して溜まることにより前記切込み部が認識されるようになる、ことを特徴とする豆腐。

特許第5684933号より 請求項1のみ抜粋

これは…!!図面を眺めるまでもなく発明内容が分かってしまいそうです。切れ込みを入れて、醤油で豆腐上に絵を描こうというものですね。図1にその様子が描かれています。

特許第5684933号 図1より

子供が喜びそうな大発明ですね。では実践してみましょう。上記請求項1に記載されている「略垂直」を意識しつつ、楊枝を入れていきます。

Step01 楊枝で切れ込みを入れる

切れ込みを入れた部分の豆腐をうまく除去することができず。。うまくいくのか?ちょっと不安になりつつもお醤油をかけてみます。

Step02 お醤油をかける

ああっ…!

やはりうまくいかない。これでは顔全体に醤油が広がってしまいそう。

より慎重に調整を行います。

できました!一応こんな顔に見えますね→(´ ン`)


安全ピン等のもっと細いモノを使えば、より綺麗な絵を描くことが可能かもしれません。楊枝ではこれが限界でした。

皆様も是非お試しくださいませ。

以上
Uchida | 知財ライター
 Twitter:https://twitter.com/estoppel88
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