特許から教わるパラパラチャーハン【特許レシピによる料理⑥】
※ 本記事はパテントサロン「知財系ライトニングトーク #12 拡張オンライン版 2021 春」向けに執筆したものです。
三ヶ月ぶりの特許料理です。今回は炒飯を作ってみました。
特許レシピ:炒飯用飯の炊飯方法及び炒飯の製造方法(特許第4085591号)
今回は 味の素株式会社 によるレシピ(特許)を参考にします。料理店の炒飯のような「パラっとした食感」を有する炒飯を提供するというものです。
ふむ。特別な設備は不要とのこと。特許の権利範囲が書かれた【特許請求の範囲】をみてみましょう。
短くてわかりやすい。白米を炊くときに、卵黄と乾燥卵白を入れればいいんですね。これなら私でも実施できそうです。
調理
請求項1では卵黄と乾燥卵白の量が規定されていますが、よく分からないのでなんとなくの量を投入します。
水を入れます。
あとは炊飯器に入れてポチー・・としそうでしたが、これでは目玉焼きができてしまいそう。もう少し特許の中身を読んでみます。
おお、やはりそうでしたか。混合が必要とのこと。まぁそうですよね。かき混ぜておきました。
乾燥卵白がダマになっているのは特に気にしません。炊き上がりを待つ間に、野菜を炒めておきます。
そして肉を切ったり炒めたりしている間に、ご飯が炊き上がりました。
黄身色に染まったご飯にしゃもじを入れると、普段とは違う感触が。サクサクサラサラパラパラ。これは期待できそうです。
野菜や肉と混ぜて完成。
ご飯の一部がどうしても ”ダマ” になってしまうものの、通常の白米で作る炒飯とは雰囲気が異なります。お味もなかなかでした。”ダマ” さえ無くせば、もう少しでお店に出せそうです。
というわけで、今までの特許料理の中で最も効果を実感できました。
Uchida I 知財ライター Twitter:https://twitter.com/estoppel88
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