誰もが育ててきた自分だけの「キャリア」があるから
前回「自分らしく働くこと」について書いたとき、
唐突に「星の王子さま」のリンクを貼り、
「心配しなくても、バラはきっとあなたの目の前に咲きますから」
なんて「どうした?私?キメたつもりか?」と自分にツッコミ入れたくなる言葉で締めました。笑
なぜ、この言葉が出てきたのか?の話をさせていただくと、より「自分らしく働く」ことの一歩を踏み出せるかなと思い、ちょっと書いてみようと思います!
バラのために費やした時間
実は私が「星の王子さま」を読んだのはつい最近。
外国文学がちょっと苦手だし、なんだか示唆が多そうだし、
「あ、大丈夫ですー」と避けてきた本でしたが、「こんだけベストセラーになっているのだから、一度は読もう」とようやく手に取りました。
そんな私でも知っている「たいせつなものは目に見えない」という言葉より
心にツンと留まった言葉がこちら。
「きみのバラをかけがえのないものにしたのは、きみがバラのために費やした時間だったんだ」
「・・・・」 手が止まりました。
「バラ」を何になぞらえるか
この「バラ」の捉え方はいろいろあると思うんですけど、
今回は「キャリア」で考えてみます。
働き方は様々ではあるけど、私も含め、あなたも、皆も、仕事においてそれなりの労力と時間をかけていると思うんです。
積極的に自ら仕事に取り組んだ場合もあれば、
周りに求められて「わかりました」と請け負っている場合もあるでしょう。
そんな風に仕事との向き合い方が多様であっても、どんな内容の仕事でも、
あなたが費やした時間がある。
そして費やした分だけ、知らず知らずだったとしても、
あなただけの「キャリア」はすくすく育っています。
気づきにくい「自分が育てたもの」
キャリア面談で「自分が何ができるのか、わからないんです」という方に、ときどき会います。
でも話を聞くと
「慎重な性格なので正確な仕事を心がけてきました」
「周りの人が動きやすいように、いろいろ皆の話を聞きながら進めました」
そんな風におっしゃる。なんて謙虚な。
あるやん。できるやん。
あるし、持ってるし、育ってるし
もしかしたら人によっては「そんなの当たり前だし、特別なことじゃないんじゃない?」と受け取る人もいるかもしれない。
もちろん勤めている会社や仕事によっては、特別なレベルを求められる場合もあるだろうけど、そんな場合であっても「当たり前」のことが出来てこそなんじゃないかなーと思う。
ひたむきに仕事に向き合っていると、自分では見えないものがある。
だからキャリア支援のなかで、今までやってきた「仕事」の中にどんな思いや意思を持って取り組んできたのかを聴くことが多い。
あなたがバラを育ててきた中で、どんな思いで水をやり、土を耕し、肥料を与え、時には危機である雨風から守ってきたか。
語る言葉の中に、あなただけの「キャリア」があり、これからの自分を支え、かけがえのない強みとなって手助けしてくれるものがある。
だから、あなたが歩んできた道のなかで、しっかり育ててきたものがある!ということを忘れずにね。
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