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リズム



ものが壊れたら
「身代わりになってくれた」
と思う


それは予想されずに起こって
あっという間に使えなくなった

さっきまで仲良しだったのに
どうしてだろう

なんて考えて

守ってくれたの?
とか勝手に想像して


ほんの少し悲しくなって
ありがとうって
お別れをする


探せばその辺にあるような
代わりなんていくらでもあるような物だけど


悲しくなった気持ちに
それがうちのお気に入りだったと気づく


何気なく過ごす日常に
その子は気づかないうちに溶け込んで
うちの身体の一部になってたんだ


新しいのを買わないと
って思いながら


きっと次も
同じような物を買うんだろうな



大袈裟かもしれないけれど


それでも
止まらず過ぎていく日々を
今日もちゃんと迎えられたのは


この子のお陰かもしれない


なんて思って、さ



部屋の掃除をした

いらない物をたくさん捨てたの

すっきりした気持ち

いいことがありますよに
って呟く

ありがとうございました




新しい日々を繰り返し
何度も何度も足は止まるけど
今は泣くよりも笑う方がいいの






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