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島根で働く外国の方々について(ミャンマー人材が医療・福祉職場で急増)

Noteのテーマの一つとして、海外の国々やその人々と島根県との関係について書いています。

【テーマ】

(1)島根に暮らす外国の方々、という視点と
(2)島根と海外とのいろいろな関係、という視点の2つの柱で書いています。

今日は、島根で「働く」外国の方々に関して、最近、地元新聞で報道された、「ミャンマー人材が医療・福祉職場で急増」という内容について、考えてみたという投稿です。

【報道概要】

まず、2024年6月24日の山陰中央新報の記事の概要を紹介します。

島根県内の医療・福祉職場で働く外国人の国籍が多様化している。
2018年にはフィリピン、中国、ベトナム、ブラジルの4カ国で95%を占めたのが、23年には、ミャンマーやネパール、インドネシアなどからの人材が加わった。特にミャンマー人が急増し、23年10月現在は55人で2割弱を占めている。
外国人が、地方の人手不足を補っている。

県内の医療・福祉職場で働く外国人は18年10月が73人だったのに対し、「特定技能」の在留資格が創設された19年4月以降に増えた結果、23年10月は4倍以上の308人。県内の外国人労働者約5千人のうち6%程度となっている。

 国籍が多彩になる傾向の中でも、特に、ミャンマーの伸びが顕著

 円安の影響でこれまで主要な地位を占めていたベトナムやフィリピンからの人材が日本を敬遠しつつある一方、ミャンマーから見ると、賃金が高く、治安が良い日本への渡航熱が高まっているという。

ミャンマー語は日本語と文法が似ており、日本語を学ぶミャンマー人の上達は早いといわれる。日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、23年7月に世界各地であった日本語能力試験にミャンマーから10万人超が応募した。

 試験に合格して出国を待つミャンマー人は数多くいて、数年もすると人材の奪い合いになる可能性は高い。

とのことです。

【考察】

小さい記事ですが、たくさん情報があります。

1 東南アジアの人々の日本を見る目の変化
フィリピンやベトナムの人から見ると、日本の賃金の魅力が低下している。韓国に負けてる。
一方、ミャンマーから見ると日本の賃金は魅力的。
では、他の国はどうか?インドネシア、マレーシアは、経済が発展しているので、日本の魅力は低そうです。今後、増えるのは、カンボジア、ラオス、さらには、南アジアということ?

2 日本語能力の重要性
ミャンマー語は日本語と文法が似ており、日本語を学ぶミャンマー人の上達は早いとのこと。これは、対人の仕事である医療・介護分野におけるスムーズな日本語でのやりとりの重要性を考えると、実は最も大事なことかも。日本語教育の重要性も高いと思います。

3 数字を再度チェック

記事の内容の繰り返しですが、、、
島根の医療・福祉現場で働く外国人は約300人、フィリピンが100人強で一番多い、ミャンマーが増えて55人となり、約60人のべトナムに次ぐ、第3位まで増加した。

なお、以下のデータによると、ミャンマー人の最も多くが働くのは製造業で130人。ミャンマーの人たちの合計は約220人で、1300人のベトナムや600人のフィリピンなどに比べると、まだまだ少数派。今後、どこまで増えるか?気になります。

【国籍・業種別の外国人労働者数】

【参考】
・少し前に書いた「島根で働く外国人」を国、業種、資格別に分析した投稿


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