島根で働く外国の方々について(令和5年は4900人余で過去最多)
Noteのテーマの一つとして、海外の国々やその人々と島根県との関係について書いています。
【テーマ】
(1)島根に暮らす外国の方々、という視点と
(2)島根と海外とのいろいろな関係、という視点の2つの柱で書いています。
今日は、島根で「働く」外国の方々について、データ面でのまとめ的な内容です。
毎年、島根労働局が県内の外国人労働者の人数を発表しています。それによると、令和5年は過去最多の約5,000人になったそうです。
このデータはPDFで公表されています。主なものを以下に貼りつけ、解説します。
基本的に、毎年、外国人労働者の人数は増加しています。
その結果、この10年間で、人数は2倍になりました。
令和5年の国籍別の外国人労働者は、
ベトナムが最も多く1300人、次にブラジルで1100人、フィリピン、中国が500人くらいとなっています。
なお、ブラジルは、この他に1200人くらい、このデータに反映されていない人たちがいるので、本当は2000人を超えて、一番多くなっています。
在留資格で見ると、技能実習が1850人で一番多く、次に身分に基づく在留資格(日系ブラジル人など)となっています。
なお、技能実習より、一歩進んだ「特定技能」は、専門的・技術的分野の在留資格に含まれており、実際の人数は350人となっています。
差し引き、500人弱が「高度外国人材」という言葉で表現されるような形で働いている、大学卒程度の能力の人たちのようです。
また、資格外活動の区分には、「留学生のアルバイト」が含まれます。実際、400人くらいのようです。
外国人を雇用している事業者数の総数は873社です。地域では松江、出雲、浜田の順に多いです。
労働者数では出雲が約2000人で一番多く、次に松江となっています。
最後は、少し細かいですが、具体的にイメージするために、国籍と従事する産業のクロス表を添付します。
・出雲の大手工場で働く日系ブラジル人(派遣なのでサービス業に分類)
・製造業で働くベトナム、中国、ミャンマーの人たち
・医療福祉分野で働くフィリピンの人たち
・建設業で働くベトナムやインドネシアの人たち
・ネパール、ベトナム、中国からの留学生は、アルバイトとして、コンビニや飲食店などで働いている
といった姿が浮かびます。
それぞれ、異国で頑張って働いて、暮らしている。そして、島根の経済を支える一員になっている、というのが、自分の素直な感想です。
今回紹介したデータの元データはこちらです。
https://jsite.mhlw.go.jp/shimane-roudoukyoku/content/contents/001710808.pdf
以前投稿した島根で暮らす外国人の人数に関する投稿は以下です。
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