幾島溫

いくしま・をん/嘘吐き/R18+/昭和2年のモダンボーイ/渡辺温/愛する君の爲に/ひと…

幾島溫

いくしま・をん/嘘吐き/R18+/昭和2年のモダンボーイ/渡辺温/愛する君の爲に/ひとり新靑年編集部ごっこ。 まとめ▶︎https://pont.co/u/onand23

マガジン

  • 嘘吐きは夜の海を散歩する

    僕の心象風景。即ち詩です。

  • 昭和餘年の出來事

    昭和餘年という架空の年の出來事。嘘も本當も此處では何も差がありません。

  • えろ本の自動販賣機

    えっちな小説を販賣しています。男女もの。男性向け文體純愛傾向。胸の小さな女の子がよく出ます。

  • 寫眞活動

    寫眞日記、画像の記録。1920年代関連、近代建築、面白いと思ったものなど。

  • クラク

    或る女の話。人生色々、苦楽。彼女は煙のように跡形もなく消えて仕舞いました。

最近の記事

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もくじ

●はじめに マガジンが多いので目次を作りました。本や雑誌の目次感覚でお使いください。このnoteアカウント自体、まるっと一冊の雑誌のような感じで扱いたいなあと思っています。 →詩です。 →過去にかいたR18小説を販賣しています。冒頭讀めます。 →靈感係のお話をするアカウント。 →雑文全般、創作。 ●編集部より ポジティブな感想やいいね♡など、あれば大変嬉しく思います。 匿名のリアクションはこちらからどうぞ。↓

    • 童貞卒業した日の話。

      大正13年の4月という感じ。 思い出す時、はっきりと年と月が出てくる感覚がある。 大正13年の4月と言えば関東大震災の5ヶ月前か。 多分その頃。 鶯谷って感じがするんだけど、そういうお店があったのだろうか。 少なくとも上野〜日暮里、あの辺りな感じがする。 僕は例のおしゃれな友達に連れられて、プロのお姉さんのいるお店に足を踏み入れた。 初めての場所で戸惑う僕をよそに、友達は慣れた様子で廊下をすいすい歩いて「ほら、してしまえば大したことじゃないんだから」みたいなことを僕に言っ

      • 【變格私小説】未來の自分に會ったら死んでた話

        ◯  愛用の化粧水が此處にしか賣って無いから、僕は三ヶ月振りに橫濱みなとみらいのワールドポーターズに來て居る。  エスカレーターを上って二階に着くと「未來の自分に會える」と云う體驗型のゲームイベントが開催されて居た。此處も良く入れ替わるよなーと思いながら僕はお目當ての化粧水を買う爲に昇りのエスカレーターに足を踏み出すのだが、その瞬間出て來た男女が「凄いね」「ちょっとヤバいな」と沈鬱な表情をして居たのが目に入って仕舞い、子供騙しのお遊びだとばかり思って居た僕の興味を引いた。

        • 【R18小説】ひとりぼっちのイリスは如何にして何者かの仔を孕むのか

          はじめに。 R18のえっちな小説です。触手植物と戯れているうちに最終的に孕んでしまう女の子の話です。 *  二人を乘せた馬車が見えなくなると、わたしは邊りを二、三度見廻して、やっぱり誰もいないことを確かめると、ダークグレーのスカートを飜して目の前の納屋の扉を開く。  十年前にお父さんとお母さんが亡くなってから、わたしを育ててくれたのはお姉ちゃんだった。  そんなお姉ちゃんが結婚すると云って、マティアスさんを連れてきたのが去年で、わたしを一人置いて結婚出來ないと云った

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        マガジン

        • 嘘吐きは夜の海を散歩する
          36本
        • 昭和餘年の出來事
          35本
        • えろ本の自動販賣機
          1本
        • 寫眞活動
          47本
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          13本
        • chic ON sick
          24本

        記事

          僕は嘘吐き

          ●A面 僕の肩書は「[嘘吐き]」。英語で書く時は「fabulist」。 嘘吐き(うそつき)と云う肩書にしたのは、僕には「小説家」や「作家」「文筆家」……等々、そう云うものがどうもしっくり来なかったからだった。 僕が書いて居るものなんて、小説や文芸、随筆エッセイ評論等々、どんな文章作品にも当てはまらなくて、「嘘」位なものなんです。 僕は君たちを氣持ちよく騙せるような、質の良い嘘を沢山吐きたいと思って居ます。 ●B面 「嘘吐き」と云う名称に思い当たった時すごくしっくり來る

          僕は嘘吐き

          殺人現場に戻るのは定められた運命なのだろうか。

          自分は無価値な人間だと思い、泣き暮らすのが10代前半でその内の5年ほどの間、涙の中で考え出した結論は「価値のある人間になろう」という事だった。それから僕は他人にとって価値のある人間になろうと思い、どんな人間が価値のある人間か考えながら自分を改革していった。脳みそにドリルで穴を開けるが如く、本来の自分の原型がなくなるほどに改造した。 ロボトミー手術でもして仕舞えば善ひぢゃない。 とすら思うほどだった。とはいえ当時の僕はロボトミー手術についてあまりにも無知だったわけだが。

          殺人現場に戻るのは定められた運命なのだろうか。

          スピリチュアルやオカルト関連の話はこちらのアカウントに置くことにしました。 https://note.com/on_o/ まるごと「ひとり新青年オラクル」です。どうぞよろしく。 此處は渡辺温と僕の前世の話、1929年頃までの文化を話す場所にしようと思います。

          スピリチュアルやオカルト関連の話はこちらのアカウントに置くことにしました。 https://note.com/on_o/ まるごと「ひとり新青年オラクル」です。どうぞよろしく。 此處は渡辺温と僕の前世の話、1929年頃までの文化を話す場所にしようと思います。

          6月になったね。作品やデータの整理を終えて再始動して行きたいな。あと少し、準備を整えよう。頑張るね。

          6月になったね。作品やデータの整理を終えて再始動して行きたいな。あと少し、準備を整えよう。頑張るね。

          シルクハットにモーニングで仕事をする。

          渡辺温が異常に大好きな僕は漠然と何時かは彼と同じようにシルクハットを被ってみたいし、モーニングも着てみたいと思っていた。もしそのスタイルが揃ったらそれで仕事をしてみたいとも思っていた。 十三歳の頃から何となく憧れて居た夢だった。夢だと言うことも自覚していないほどの夢だった。 先日から連れ合いが「誕生日にシルクハットを仕立てよう」と言い出して、本当に!?出来るの!?いいの!?と思いながら帽子屋さんを調べたら、オーダーで帽子を作ってくれるお店を見つけて、相談と見積もりに行ってき

          シルクハットにモーニングで仕事をする。

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          2023年5月

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          最近の僕の編輯部。樂しくなった。

          最近の僕の編輯部。樂しくなった。

          俺の性癖(2)

          先日女性が何度も電動器具で責められて何度も潮を吹く動画を見て居て、しんどそうだなあ、大丈夫かなあ……でも少しは気持ち良いのかなあ? と心配になって見守ってたんだけど、最終的に割と本当に気持ちよさそうな表情で「気持ちいい……」と言っていたから 「あなたが気持ちいいなら僕はそれで大丈夫です」 という気持ちが振り落ちた。心の底から出たピュアな感情だった。 そんな自分を眺めて、ああ僕は本当に「女性が心から気持ちよくなっている」フェチなのだなあと思った。 僕が書く[小説]は前戯だけ

          俺の性癖(2)

          シルクハットとモーニングでお出掛けしてきたよ。これは代官山。渡辺温もきっと歩いたことがあるんじゃないかな。

          シルクハットとモーニングでお出掛けしてきたよ。これは代官山。渡辺温もきっと歩いたことがあるんじゃないかな。

          行きずりの女の子とした話。

          何時のことだろうか。 彼女とはもうとっくに分かれて居た頃だった。 僕は誰のものでもなかった。 ある夜に一人の女の子と話が盛り上がった。 曰く「私、割り切った身体の関係平気だよ。そういうの楽しめる方」 と云うことだったので、「成程、僕もそうだよ」と意気投合した僕たちは、一度きりの割り切った関係として身体を重ねることにした。 彼女はパーマをかけて居たかどうか……とにかく割と派手なヘアメイクをしており、顔にはそばかすがあったかな。目は小さめで、サバサバして良い意味で女を感じさせな

          行きずりの女の子とした話。

          君にプロポーズをした日

          昭和に入ってからのことだっただろうか。 或る晩に僕は恋人にプロポーズをした。僕より年下の[恋人] 、当時数えで17歳だったと思う。 劇場か何かわからないけど、僕は彼女の仕事が終わって出て來るのを、煌々とした光を放つ白くて四角い大きな建物の前でまっていた。辺りはその建物以外は特に何もないようで、その路地は真っ暗だった。 僕はいつも彼女を迎えに来ているようだったけど、今日はプロポーズをすると心に決めており、すごくドキドキした心持ちで彼女が出てくるのをその建物の前で待っていた。

          君にプロポーズをした日

          京都のお茶屋さんで遊んでいた頃の話。

          昭和2か3年頃だったと思う。 僕は仕事で京都に行く事があった。 その頃お茶屋さんにいる女の子2人と仲良くなった。 舞妓さんと芸妓さんの姉妹だった。本当の姉妹かははっきりしないけど、姉妹のように寄り添って仲良くしている二人だった。 最初は僕の仕事先の年長の偉い人に連れて行かれた場所だった。けれどあの二人ともう少し話がしてみたくて二人のことが忘れられずに、二度目は一人で思い切ってそのお店ののれんをくぐった。 相当意を決して行ったらしい。 僕にしては珍しく、その二人には恋愛や

          京都のお茶屋さんで遊んでいた頃の話。