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クラク

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或る女の話。人生色々、苦楽。彼女は煙のように跡形もなく消えて仕舞いました。
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今期の使用手帳報告會(2021年)

「手帳マニアは年間に手帳を5冊も4冊も買う」という世界を知ったあの日から、わたしは手帳ジプシーです。 「なんだ、一年に何度も手帳を買ってもいいんだ!」とたくさん買うことを許された気がして、しっくりこないと年の途中でもすぐに買い替えたりしていたものです。 そんなこんなで去年も手帳がなかなかしっくりこなくて、色々試していたのですが今年になってやっと自分に合った手帳を作ることに成功したように思う。(今のところ) というわけで今回はわたしが今年からどんな手帳を使っているのかみなさん

お姫様ごっこを始めてみたけれど(2)

前回までのあらすじ:もっと幸せになろうと思った私は、友人の薦めでお姫様ごっこを始めてみたのであった。 (4)そうだ、お姫様になろう。 書生との同居生活が上手くいかなかったのは、きっと「お姫様」と「執事」じゃなかったからだ。 やっぱり本に書いてある通りに「お姫様」と「執事」でやるべきだった。 そう考えた私は、書生との関係を解消した後、すぐに姫へとジョブチェンジし、老執事を雇うことにしました。 若い書生に「何も解ってない」と見下してしまったので、年長者の言うことなら、素直に聞

お姫様ごっこを始めてみたけれど。(1)

(1)お姫様ごっことはなんぞや。 お友達の強い薦めがあったので、「1日5分のお姫様ごっこ」という本を買って読んでいます。 自分の本音=潜在意識を「姫」として、 自分の建前(義務感や常識など)の顕在意識を「執事」として名付けて、 自分の本音を表に出せるようになって、自分を大切にしているうちに、好きなことや楽しいことが起こるようになる、という内容の本です。(まだ半分ほどしか読んでいないので、読み違えがあったらごめんなさい) 「お姫様ごっこ」とは、この脳内お姫様と脳内執事の一

1996年の女子高生

わたしがインターネットに初めて触れたのは96年のことだった。高校一年生の時である。SNSはおろかブログもない時代だったので、htmlで日記を書いて公開していた。わたしはもしかしたら、ネット時代の女子高生の第一世代なのではないかと思っている。 95年の正月に貯めに貯めたお年玉で買ったMacintoshパフォーマ550を持て余したわたしは「これを活用したい」という気持で情報処理科のある高校へ進学していた。 その高校にはプログラミングの部活があり、全国大会で何度も優勝していた学校

採用試験に「作文」がある

次の契約更改採用試験から作文があるのだと言う。 それを聞いた時の私の気持ちは「ワクワク」だった。ワクワクするー。ワクワク……。 いや、何故ワクワクするのだ? 普通なら面倒だと思うだろう。 「作文? 嫌だなあ、めんどくさい」 それがお決まりのフレーズじゃないか。誰でもみんな必ず言う。 だから私も「作文、嫌だなあ。めんどくさい」そう思わなくてはいけない気がして、そう思おうとした しっくりこなかった。 以前ならそんな自分の違和感にフタをして私も「作文めんどくさい」族になるため

プロポーズもされたことだし、バツイチの時の気持ちを語ろうか。

今年の誕生日に付き合っているおちんぽからプロポーズをされた。 そんなわけで、シングル生活に終わりが見えてきた今、バツイチの時の気持ちでも語っておこうと思います。 * 「人生を賭けた恋愛の失敗」 「人生最大の失恋」 わたしは離婚をそんな風に表現していた。 だってそうだろう。「この人とどんな苦労も乗り越えて、死ぬまで一緒にいるんだ」なんて思って、親類縁者の前で神に誓ったのだから。 別れを切り出したのは自分からだったし、とにかく早く別れたかったから養育費の請求しかしなかった

スベった合コン(サブカル女編)

21歳、女、彼氏以内歴=年齢、漫画家志望。 お酒大好き、ジャンクフード大好き、髪の色はだいたい金髪。 そのスペックでお察し頂きたい。 男受けするようなタイプではないのである。 人見知りの癖に寂しがり。 処女なのに性欲が強い。 男の人と上手く話せないのにモテたい。 そんな私が友人に誘われて合コンへ行った。 時は2000年頃、場所は名古屋地方。 いわゆる「名古屋嬢」が全盛期の頃である。 この当時の名古屋地方の女性と言えば、巻き髪+ヴィトンのバックが標準装備でそれ以外は女性とし

私の知りうる限り最高の喫茶店につきまして。

湖の近くに引っ越して1年半ほど経ちまして、外で執筆をするのに最高の喫茶店が見付かりました。 何が最高なのかお伝えしたい!みなさんに聞いていただきたい!そして外で仕事をする人向けの喫茶店を経営しようとしている人には参考にしていただきたい!少しでもこんなお店が増えますように、とそんな気持ちでお伝えします。 最高の喫茶店が最高たる所以。 1・FREE Wi−Fi →登録不要、時間無制限  これはすばらしいです。時間制限がないので「クラウドに上げる時だけ繋ごう」「メール送信すると

「ありのまま」の’10年代

Twitterに書いたことのまとめになりますが、割と前から思ってることなので、何度も同じことをくどくど言わないためにもここにまとめときます。 00年代って「空気読もう」「愛されるためにはモテる努力」「幸せになりたければ自分を変えよう」って思想だったと思うんだけど、10年代に入ってから「ありのままの自己肯定」の時代になったと思う。 その前の90年代の思想や空気ってエヴァに集約されてると思う。そして昭和生まれはエヴァ的で、平成生まれはアナ雪的なんだと思ってる。そこんとこ変わっ

結婚したよ(10年ぶり2度目)

ついこの前結婚した。11月22日。わんわんにゃんにゃんの日だよ! 犬猫動物全般まったく興味のない夫は、そんな解釈やだ!って言うけど。まーわたし的には「わんこのような一途さでずっとにゃんにゃんしましょうや」という感じでよろしいんじゃないかと思いにけり!しかしその実態は、夫がなんとなく忘れないように決めた日をわたしが東洋の縁起と西洋占星術の両方から検討して調べた結果、何の問題もない日だったため、この日にしようって決めたのだった。縁起のいい日でもなかったけど、何も悪いことがない日で

もしもバツイチシングルマザーの売れないエロ小説家が中距離恋愛の末に再婚したら(手続き編)

2017年の話です。 こんにちは。ノートがお久しぶりです。 Twitterにぶわっと書いたけど、あらためて10月から最近まで割と稀に見る忙しさだったんじゃないかなと思って、あらためて何をやったかリスト化して書き残そうかと思いました。 *あらすじ* 離婚して発達障害児を1人抱えたシングルマザーになった小説家志望のわたしは、なんとか商業からエロ小説を出してもらえるようになっていたが、そんな中、横浜生まれ横浜育ちの滋賀県在住年下男と中距離恋愛を2年ほどした末に再婚したのだった

続・職歴20個以上の女の話

僕の知り合いにA子という女性が居た。 彼女の残した大量の日記の中から、職歴の話のその後が見つかったから此方も掲載しておこうと思う。 念願の文筆業になることが出來た彼女の記録である。 フリーランス文筆業になったA子の話。仕事の話を書いていきます。 ここ5年くらいのお話です。 文筆でお金をもらっていました。 今年も少し頂きましたし、年内にあと1つ入る予定があります。 わーい\(^o^)/ だけど、この先どうやってお金を稼いでいこうかな、ということを考えます。 (1) 初め

職歴20個以上の女の話。

これは僕の知り合いのA子という女性の職歴の話である。 行方不明になった彼女の家には大量の日記が残されて居た。 この文章はその日記からの抜粋である。 以下は全てその女が実際に送った人生の話である。 A子の職歴色んな仕事をした気がするけど、日に日に忘れて行きそうだから、ここらでいっちょまとめてみるよ。 学生時代 ・ファミレスで皿洗い(3ヶ月弱) 決めごとがとても細かすぎて耐えられなかった。というか、制服のネクタイと、エプロンのリボンの結び方がマニュアル通りできないのが地味