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海苔は貝殻がないと育たない【おむすびからの学び教育。#4】 

海苔の作り方を、ネットで検索しても、なかなかよく分からなかったので、最近僕の秘書のchatGPTに、「小学生でも分かるように教えて!」ってきいてみたら、「理科の実験のやり方」みたいな感じで分かりやすくでてきました。

1.準備するもの:
 •貝殻や特別な材料でできた培養器具
 •海水
 •海苔の果胞子(こかいし)
2.貝殻に果胞子を潜らせる:
 •貝殻をきれいに洗って水分を拭き取ります。
 •貝殻の表面に果胞子を均等にまぶします。果胞子は海苔の種のようなものです。
3.糸状に成長させる:
 貝殻に潜った果胞子が糸状に成長します。この糸状の部分を「子葉」と呼びます。
4.再び果胞子を発芽させる:
 子葉が成長したら、再び新しい果胞子を発芽させます。これにより、たくさんの新しい海苔の種を作ります。
5.海苔網に付着させる:
新しい海苔の種(胞子)を海苔網や他の育成器具に付着させます。ここで、海苔は光合成を行いながら成長します。
6.成長を見守る:
海苔が成長する過程を観察し、必要な時に適切な手入れを行います。水やりや日光の確保などが大切です。
7.収穫する:
海苔が十分に成長したら、収穫して食べる準備ができました!

chatGPT

なんとなく、合ってる。
ここで、海苔が安定的に生産する上で大事なのは、2の工程の「貝殻に果胞子を潜らせる」ってとこ。
なぜ貝殻に潜らすかというと、
海苔の胞子が貝殻に潜って夏を過ごす
ってことをイギリスの海藻学者のキャスリーン・メアリー・ドゥルー・ベーカーさんが発見したからなんですね。

キャスリーン・メアリー・ドゥルー・ベーカーさん

この発見がめちゃくちゃ安定的に生産をする上で大事だったようで、それまでは、夏は海苔の胞子は海岸の岩場にいるんじゃなかろうかと、秋になると近くに海苔網たてたりして、自然に付着するのを待っていたらしいので、めちゃくちゃ非効率で、海苔漁はリスクが高かっようです。
キャスリーンさん?メアリーさん?ドゥルーさん?ベーカーさん?どこを切り取って、呼ぶの?彼女。
メアリーさんにしましょうか。
メアリーさんが知り合いの九州大学の瀬川宗吉さんに、「ユー、貝殻にいるわよ!海苔の胞子」って手紙で伝えて、瀬川さんが、熊本県水産試験場の太田扶桑男技師に伝えて、太田さんが研究を重ねまくった結果、遂に人工採苗に成功!
っていうストーリー。
メアリーさんが九大の瀬川さんと友達で、瀬川さんの職場の近くに頑張り屋で有明海で研究できる太田さんがいたからこそ、今の有明海苔があるんですね。持つべきものは、友達です。

海苔の養殖研究が有明海で行われたからこそ、
そして、ミネラルを含んだ川川からの水が湾に流れ込み、めちゃくちゃ干満差がある自然環境があるからこそ、日本の海苔生産は有明海中心に行われているんですね。

有明海苔カルテット佐賀、福岡、熊本

海苔の果胞子が夏の間、貝殻にいるのを「寄生」って言うのか、生物学的な定義は分からないけど、ハリガネムシがカマキリに寄生したり、腸内細菌が実は脳をコントロールしてるんじゃないかって話とか、寄生の世界って神秘的ですごいなあっていう海苔の話でした。

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