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他人が育てたウイングをウイングバックで使い「超攻撃的」と讃えられる森保監督。他人の褌で相撲を取るな
(写真:岸本勉/PICSPORT)
森保監督が代表監督に就任したのは2018年7月なので、以来6年3ヶ月が経過したことになる。残された期間は2年近くもある。サッカーには様々な考え方がある中でトータル8年はあまりにも長い。
欧州組は増えるばかり。選手のレベルは右肩上がりを示すが、国内の盛り上がりはそれに比例しているとは言い難い。外国に比べ、論点、論争、議論がないことが大きい。前回のW杯最終予
サッカー日本代表。ベストメンバーで臨み2試合で12-0は戦力の浪費か。無駄遣いを嘆く
中国戦7-0。バーレーン戦5-0。2試合合計すると12-0だ。喜ばしい話に聞こえるが、筆者は勝ちすぎたとみる。それぞれ3-0で十分なのに12点も取ってしまった、と。へそ曲がりだからではない。日本もそうした考え方をしていかなければならない時代に突入したと考えるからだ。
2026年北中米W杯アジア3次予選。日本が所属するC組を多くのメディアは“死の組”だ。大変なことになったと騒いだ。しかし出場枠
日本に問われる、華々しく巨大化したCLと日本代表との向き合い方。選手はアジア予選では上達しない
チャンピオンズリーグ(CL)に出場できるか否か。日本代表クラスの選手にとって、このことはますます大きな問題になってきた。
8月29日。中国戦(9月5日)、バーレーン戦(9月10日)に臨む日本代表メンバー発表会見が行われたその夜、日本時間で日付が変わった未明、CL2024-25シーズンのリーグフェーズ抽選会が行われた。
ご承知のようにCLは今季から大会方式が大改革された。一言でいえばさらに
欧州より30年遅れか。「ポケットをとる」がTV解説者の間でいまごろ流行語になるニッポンの問題
サッカーを特に現場のスタジアムで観戦していて、ワクワク楽しみになる瞬間はどこか。
「マイナスの折り返しが決まった瞬間だ」と述べたのはヨハン・クライフだ。折り返す距離がゴールに近ければ近いほど、シューターはボールとマーカーとGKの3つを同時に視界に捉えることができる。その難易度は下がる。まさに決定的チャンスになる。ゴールを逆算した時、このルートこそがいちばんの近道になる。逆にディフェンダーはシ
W杯予選。死の組、アジアのレベルアップを口実に?引いて構える5バックを森保監督はどれほど採用するか
9月5日の中国戦を皮切りにスタートする2024年W杯アジア最終予選。抽選の結果を受け、メディアは一斉に日本が所属するC組を“死の組”だと報じた。3グループ(A、B、C)の中で最も厳しそうなグループであることは確かで、たとえば韓国が戦うB組と比較すれば一目瞭然だ。無風区。韓国は張り合いがないくらい緩い組に振り分けられた。
しかし今回のアジア枠は8.5だ。各組で3位、4位になった計6チームにも、
パリオリンピック。スペイン優勝でいっそう露わになった日本サッカーの方向性なき強化策
0-3の敗戦といってもいろいろある。0-2に近いものもあれば0-4に近いものもある。0-1に近いものもあれば0-5に近いものもある。サッカーの結果、スコアには幅がある。内容とスコアを照らし合わせながら実際の差はどれほどなのか、探る必要がある。
結果がすべてという価値観に支配されるスポーツの世界において、サッカーは異端に属する。だが得点が最も入りにくいという競技の特性を忘れ、つい他の競技と同じ
ウインガーの有無。パリ五輪サッカーで日本の女子A代表より男子U-23の方が断然、魅力的に映る理由
パリ五輪。パラグアイに大勝した男子サッカーとスペインに逆転負けした女子サッカー。それぞれのサッカーは、同じ国の代表チームとは思えないほど、スタイルにおいて大きな隔たりがあった。
首尾一貫、高い位置から行こうとする男子に対し、女子はスペインに同点弾を許し1-1で後半を迎えると5バックで後ろを固めた。さらに逆転されると、今度は最終ラインの枚数を5から4に減らし、反撃に出ようとする姿勢を見せた。
EURO2024。優勝したスペインをヨハン・クライフは天国から絶賛しているに違いない
ユーロ2008、2010年W杯、ユーロ2012とスペインはこの4年間で3度、ビッグ大会を制している。ユーロを連覇し、その中間年に行われたW杯でも優勝したチームはスペインしか存在しない。当時のスペインは強いチャンピオンだった。しかし筆者の見立てでは、今回のスペインの方が10数年前のチームより上で、なにより好チーム度で上回った。筆者にはスペイン史上最高のチームに映った。
従来の中盤サッカーにウイ
EURO2024。欧州で進む二極化。続々と誕生する強力ウイングとウイングのいない5バックの関係
ユーロ2024。前回のこの欄で、後ろで守る5バックのチームが増えている。その数3割強。揺り戻し現象が起きていると述べた。しかし、その一方で優れたウィンガーの存在も数多く目に止まる。
基本的に5バックにはウインガーは存在しない。マイボールに転じたとき5-2-3(3-4-3)になる5バックを除き、サイドアタッカーはウイングバック1人に限られる。
そのウインガーの活躍がいつになく目立つというこ
EURO2024で増加傾向を示す5バック。「後ろで守る」から「前で守る」への変更は難しい
スイス、ハンガリー、スコットランド、デンマーク、セルビア、ポーランド、チェコ、ジョージア。以上は、ユーロ2024のグループリーグにおいて、5バックになりやすい守備的な3バックをメインに戦ったチームだ。その数8。本大会に出場した全24チームの3分の1に当たる。
2022年カタールW杯では32チーム中10チーム程度だった。微増である。しかしこれがユーロ2016との比較になると一変する。当時はウェ