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EURO2024。欧州で進む二極化。続々と誕生する強力ウイングとウイングのいない5バックの関係
ユーロ2024。前回のこの欄で、後ろで守る5バックのチームが増えている。その数3割強。揺り戻し現象が起きていると述べた。しかし、その一方で優れたウィンガーの存在も数多く目に止まる。
基本的に5バックにはウインガーは存在しない。マイボールに転じたとき5-2-3(3-4-3)になる5バックを除き、サイドアタッカーはウイングバック1人に限られる。
そのウインガーの活躍がいつになく目立つというこ
EURO2024で増加傾向を示す5バック。「後ろで守る」から「前で守る」への変更は難しい
スイス、ハンガリー、スコットランド、デンマーク、セルビア、ポーランド、チェコ、ジョージア。以上は、ユーロ2024のグループリーグにおいて、5バックになりやすい守備的な3バックをメインに戦ったチームだ。その数8。本大会に出場した全24チームの3分の1に当たる。
2022年カタールW杯では32チーム中10チーム程度だった。微増である。しかしこれがユーロ2016との比較になると一変する。当時はウェ
荒くれ者風なのにクレバー。イタリア戦でMOMに輝いたスペインのククレジャにSBのあるべき姿を見た
グループステージの3巡目を迎えているユーロ2024。スペイン対イタリア、フランス対オランダなど有力国同士が早くも対戦するなど、目が離せない状態にある。
決勝戦まで7試合。先は長い。前々回のユーロ2016を制したポルトガルはグループリーグで、ハンガリー、アイスランド、オーストリアという弱者と同居しながら3戦3分、勝ち点3と大苦戦。グループリーグ3位、全体の15番目の成績で決勝トーナメント(ベス
空前のスケールで行われる2026北中米W杯。難しくなった将来の日本単独開催と問われる森保監督の覚悟
2026年北中米W杯。緯度で見ると北からカナダ、アメリカ、メキシコの順に並ぶ。W杯の長い歴史の中で初めて行われる3ヶ国開催。取材観戦する側にとって大変そうに感じるのはそれぞれの国をまたぐことになる移動だ。
イメージするのは縦移動。カナダからアメリカを挟んでメキシコに行くのは大変そう。その逆もしかりで、真ん中のアメリカに拠点を構え、必要に応じてメキシコ、カナダに移動することが旅行の常識的なスタ
オーバーエイジ問題。W杯に続く大会は五輪ではなく本日決勝を迎えるCLだとの認識に立てるか
五輪本大会に臨むU-23日本代表。メダルの可能性はオーバーエイジの顔ぶれ次第できまるといっても過言ではないが、顔ぶれは明らかになっていない。先日のメンバー発表(6月に行われるアメリカ遠征)の会見でも、所属クラブとの交渉役である山本昌邦ナショナルチームダイレクターの口から、前向きな言葉は出てこなかった。
オーバーエイジとして五輪出場を積極的に希望している選手が、そもそもどれほどいるか、だ。招集
47年堅持した欧州トップ10から陥落したバルセロナ。失われた特別感。世界に追いつかれてしまったのか
チャンピオンズリーグ(CL)を欧州1部とするならば、ヨーロッパリーグ(EL)は欧州2部であり、カンファレンスリーグ(UECL)は欧州3部となる。その3つのカップ戦の、過去5年の戦績に基づいて算出されるのがUEFAランキングで、各国リーグの来季の出場枠は、その順列で決定される。
今季はそのランキングに異変が起きた。1999年以降24年の間、2位以内を守ってきたスペインが、イタリアに抜かれ3位に
「賢くしたたかに」(森保監督)の落とし穴。5バックから4バックには戻せない
時に5バックで後ろを固める采配を「臨機応変で賢くしたたかな戦い方」と自賛する森保監督。普段、言質を取られたくないのか、サッカーの中身について詳細に語ろうとしないが、この件については大胆にも言い切っている。確信に満ちた口調で自信満々に語る。反論を浴びることを覚悟の上だとすれば、いい度胸しているという話になるが、実際はそうではないように見える。
「賢い」の対義語を辞書で引けば「愚か」だ。筆者は非森
攻撃的MFの進化形。中盤天国時代の名残を留める荒木遼太郎の高度なFW的瞬間芸
U-23アジアカップ準決勝でイラクを下し、パリ五輪出場を決めた日本。様々な要因が絡んでの好結果だろうが、今季のJリーグで調子のいいアタッカーがチームに勢いをもたらしたという印象が強い。
FC町田ゼルビアの平河悠、藤尾颯太、FC東京の松木玖生、荒木遼太郎の4人である。平河は左右のウイング。藤尾はCF兼右ウイング。松木と荒木は4-3-3のインサイドハーフとして上々のプレーを見せた。松木を除く3人
10人になっても4-4-1を貫いた日本と、5バックで日本に臨んできた韓国。真の勝者に輝くのは
中国、UAE、韓国を相手に2勝1敗。U-23アジアカップで日本は準々決勝進出を決めた。3戦ともとりわけ監督采配という点において見どころの多い試合だった。
1-0で迎えた前半17分、西尾隆矢がレッドカードで退場するハプニングが起きた中国戦では、そこから10人でどう戦うかに注目が集まった。選択肢は大きく分けて2つ。それまで通り前からプレスを掛けに行くか。あるいは後方に多く人を配し、ゴール前を固め