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デニス・ベルカンプ、フランチェスコ・トッティ、ラウール……プレッシング全盛時代の10番はかくあるべし
ゲームメーカーが減少する一方でウイングが台頭。現代サッカーの傾向である。日本サッカー界もいつしか中盤に好素材がひしめき合う中盤天国からウイング天国に一変した。 筆者が最初にその気配を感じたのは、1990年代前半のイタリアだった。日本では中盤天国の時代を迎えようとしていた時である。プレッシングという新しい波が到来していたイタリアでは、それに相応しい布陣だとして中盤フラット型の4-4-2が流行りだすことになった。フォーフォーツーはイングランドの伝統的な布陣だが、イタリア式は
有料100〜割引あり男子サッカーはメジャー競技なのに女子サッカーはマイナー競技。当たり前であってはいけない話が起きる理由
北朝鮮を2-1で下し、パリ五輪出場を決めたなでしこジャパン。もしこの一戦に敗れ、五輪の出場権を逃していたら、女子サッカーへの関心は低下する。女子サッカー界の今後のためにも絶対に負けられない試合。関係者だけでなく、選手自身がそう口にしていた。 試合後、テレビのインタビュアーに5バックで戦った件に付いて問われた池田太監督は「前線から圧力をかけていきたかったから」と、伝わりにくい答えを返した。触れられたくない点にいきなり話を振られ、動揺を抑えながらそっけなく雑に返したという印
有料100〜割引あり森保監督だけではない。アジアカップの敗因は元選手、多くの日本人指導者が見過ごす問題点にあり(その2)
香川がマンチェスター・ユナイテッドで満足な活躍できなかった理由について、ファーガソンの後任にあたるモイーズ監督との、相性の悪さを口にする人が多い。しかし、香川がポジションをカバーする概念を持ち合わせていないことは入団当初から明白だった。サイドを離れ、気がつけば内寄りで構えるその癖は、高い位置でボールを奪おうとする欧州サッカーに入ると、好ましくないものとして際立って映ったものだ。 テレビ解説者には、逆に「ポジションは試合が始まってしまえば、あってないようなもの」と、反対の
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