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noteにおけるすみ分けと立ち位置について

とあるnote内の記事を読んでいて思ったこと

その記事では、自分の記事が誰かのマガジンに追加されたり、有料記事を販売しているユーザーからスキがとんできたりすることが嫌だということが
書かれていた。そういった流れや雰囲気に巻き込まれたくないとのこと。

これは、程度の差はあれ僕もわかる。自分もこういう記事を書いているので、まあ同類だ。

ここでnoteという会社について少し見てみる。

note株式会社は、2022年に東証グロース市場に上場している。設立は2011年で比較的新しい会社だ。

わたしたちは「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする」をミッションに、表現と創作の仕組みづくりをしています。メディアプラットフォーム・noteは、クリエイターのあらゆる創作活動を支援しています。クリエイターが思い思いのコンテンツを発表したり、メンバーシップでファンや仲間からの支援をうけたり、ストアでお店やブランドオーナーが商品を紹介したり、note proを活用して企業や団体が情報発信をしたりしています。

note株式会社 会社概要

直近のnote株式会社の決算説明資料があった。


2024.04.10 2024年11月期第1四半期 決算説明資料 p.10
2024.04.10 2024年11月期第1四半期 決算説明資料 p.12

売上高はnoteが8割ほどを占めている。

どこで収益を上げているかというと、テイクレート(手数料)の部分だ。

テイクレートの設定は以下のようになっている。

2024.04.10 2024年11月期第1四半期 決算説明資料 p.17
2024.04.10 2024年11月期第1四半期 決算説明資料 p.16

テイクレートは、消費税のようなもので頻繁に引き上げられないので、GMV(流通総額)を伸ばすことが重要となる。

2024.04.10 2024年11月期第1四半期 決算説明資料 p.18

上の資料によるとARPPU(各四半期の購読者一人当たりの平均月額購入額)は2779円だ。結構買ってるなというイメージだ。

2024.04.10 2024年11月期第1四半期 決算説明資料 p.18

noteの有料コンテンツ比率は24.4%で約1/4程を占めている。さらにこの中の一部がnoteの売上に特に貢献しているというのがnote株式会社の実態である。クリエイターあってこそのnoteだ。(作者が集まる)

そう考えると、有料コンテンツありきなのはビジネスモデル上の話なので、ごく自然なことである。

有料コンテンツを購入せず、記事の投稿だけをする。そういった人も大勢いると思われる。

https://book.cm-marketing.jp/blog/cusutomer/

上の図でいう、無関心層もnoteには一定数いることだと思う。プラットフォームとしては使用するけど、特に顧客にはならないという層だ。

もちろん、顧客になり得る層の人たちもいる。

上の決算資料にもあるようにnoteユーザーが増える→コンテンツが増える→読者が集まる→購入につながるという構図があるので、ユーザーが増えるというのは売上につながる可能性がある。

有料コンテンツを作成、購入している人でなくてもその存在をないがしろにはできない。

プラットフォームを維持するために有料コンテンツが必要だが、有料コンテンツを販売している人たちで、note株式会社のためという考えの人は少ないだろう。

note内で成功している一部のユーザーはnote外に行っても成功する可能性はあるので、そういった人たちに出て行かれないようにしたいところだ。

noteで有料コンテンツの存在意義はわかった。一方で、問題はその内容と、それらに関心がない人たちだ。

noteのクリエイター規約に情報商材に関するものがある。どこからが情報商材なのか明確に判断するのは難しい。

(15)マルチ商法等当社がユーザーに対して不利益をもたらすものであると判断する情報商材の宣伝に直接もしくは間接的に利用するもの。

noteクリエイター規約 9.禁止事項より

noteの有料記事にも怪しいものがある。そういったところからスキがとんでくるのは、確かに巻き込むなと思ってもおかしくなはい。

また、プラットフォームの性質上、ごく自然なことではあるが、noteの記事の書き方、続け方、フォロワーの増やし方、収益化の方法などの記事が有料無料を問わず乱立している。

noteに登録しているのだから、そういったことに興味・関心があって当たり前だろという風潮があるのかないのかわからないが、冒頭に書いた記事の人は、それに巻き込まれるのを嫌ったのだと思う。

なんで、その前提がさも当然であるかのように語ってんの?と僕も思うところはある。

noteを始めたばかりで、自分のアカウントを周知したい人、とにかくフォロワーを増やしたい人は、マガジンなどを活用すればいい。そういった場が整っている。誰かの役に立ちそうな記事を書くとか。自分がそうしたくて、やっているなら構わない。

本当は、他に書きたい内容があるのであれば、他人がとやかく言うことではないがもったいと思う。

不特定多数が利用するSNSなどでは、どこかで許容するラインを設定しなければならない。許容できなければ、そこから離れるしかないだろう。

用意された箱の中で、ルールや雰囲気が気に入らないとしても他人に自分が快適になるためのやり方を強制することはできない。

ただ、悪い点・良くない点を挙げるのは生の声として、けっこう貴重なものだと思う。玉石混交だろうが、運営会社が想定していなかったことが判明して、改善点や、売上につながることもあるかもしれない。単なるお気持ち表明だけだと、重要なことを言っていても伝わらない可能性はあるが。

そういった意味では、一定層の人間だけでなく色々な人間がひしめき合う空間というのは面白いと思って、noteをしている。他のSNSにない雰囲気も貴重だ。

僕は有料記事をたまに購入しているので、note株式会社の売上に貢献している。だから、こういった記事を書く権利がある。

僕自身はnote自体は数年前から使用していて、発信はしていなかったが記事を読んだり、主に資格系の有料記事を購入していたりしていた。

去年ぐらいから、自分でも何かを書きたくなって投稿し始めた。チラシの裏に書くぐらいなら、データとして記録でき、広告が無くシンプルで使いやすそうなnoteがいいと思った。

僕は、他人の思考とか何かに対する批評、考察とか、そういった内容の記事に興味があるが、特定のこれといった対象があるわけではなく、ピンポイントで検索しづらい。そういった記事にたまたま巡り合う楽しみとして、その機会はとっておくか。

自動でスキがとんでくるのだけは、いまだにモヤっとしている。利用規則の禁止事項には該当しなかった。マガジンに放り込まれるのは気にしていないが、自動でされるのはスキと同じく嫌だ。

こちらも参考にした。


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