好きやねんがすきやねん。

「うみちゃん!!!」

おいおい、店内でそんな大きい声でわたしを呼ばないでおくれよ。 
個人情報がダダ漏れじゃないか。

しかも、口角が上がってるのがマスクの上からもわかる。

マスクの下笑顔選手権があれば優勝こそ逃すものの
「審査員特別賞」くらいはいただけるかもしれない🎖


「ちょっとちょっと!やばいもんあったで!」  

のやばいは、いい意味のやばいに決まっている。

でも、お願い。
そんなにはしゃがないで。

わたしはこのお店の常連なんだから、店長さんには認知されているんだ。

興奮を隠せない夫が発見したものは
関東では幻の『好きやねん』

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5袋入りを、夫は3つ手に取った。
5×3=15個 の袋麺。

画像2

これがね、15個も。

そんなにいらんでしょう。とわたしは思うのに

彼は、言う。

「我慢して3つだ。買い占めはあかん。好きやねんのおいしさ、他の人に知ってもらわな!」

この好きやねん、基本的には関東には売っていない。

調べると、発売地区は、近畿・中四国。

と、ハウス食品のHPに。

パッケージにも『浪花の中華そば』と書いてある。
なんとキャッチーなフレーズ。

関西出身の夫のソウルフードだったようで、義母にお願いし、スーパーで買ったものを送ってもらったこともある。

今はネットでお買い物ができる時代なので、義母から送ってもらうことはしていないけれど

ネットで買うとなると、送料が入って高いと思ってしまう。

それをケチってご無沙汰だった好きやねんと出会えた時のあの夫の喜びっぷりがおかしくて😂

たぶん、ご当地袋麺フェアかなんか
そう言うことだったのだと思う。

隣には味噌煮込みうどん、下には沖縄そばが並んでいた。


人が自由に行き来できなくなってしまった分

おいしいものが、むこうからこっちにやってきてくれるようになった。

スーパーでも時々、ご当地フェアもやっている。

この前は金沢のビーバーが売っていた。

いい時代になった。
このおかきは本当においしい。


「おれ、好きやねんが一番すきやねん。」

なんて言いながら食べてたら
あっというまに15袋食べてしまいそう。

インスタント麺なんて誰が作っても同じと思いきや
好きやねんだけは夫が作った方がおいしい。

絶妙。
麺の硬さも、たまごのふわっと感も。

お湯の量も、麺を茹でる時間もたまごのタイミングも、全て体に刻まれているらしい。

関西がちょっぴり恋しくなっちゃったから

次行ける時を思って、旅のしおりでも作ろうか🥺

そして現地で調達できる日までなくならないように

バランスよく食べていかないとね🍜

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