見出し画像

生きづらいわたし、ノマドむいてないワーカー。

パソコンを新調したらやってみたかったことがあった。
それは、スタバでパソコン仕事。
みんなもきっと一度は思ったことがあるでしょう?
スタバでベンティを傍に、
「地球の皆さんこんにちは!自分はここにいます…」って思いを込めてキーボードを叩いてみたいってね!?(ないか!)

まず、今まで使っていたパソコンはでっかくて持ち運びに向いていなかった。
そして、バッテリーが消耗してしまいコンセントをしながらではないと使えなかったので、新調してからは持ち運ぶことができるようになったのだった。

ということで、パソコンケースに資料やもろもろを詰めてスタバの前まで行ってみる。
ベンティは頻尿のわたしにはやっぱり無理だからショートで十分かも、そんなことを考えながらてくてく。


でも、足元はうきうきしなかった。集中力の続かないわたしがほんとにスタバで出来んのか?という不安しかなかったのだった。
スタバの店頭にあるメニューをみつめ、その場を離れた。


なんとなく、雰囲気に飲まれわたしはこの場所で浮いてしまう予感がしたのだった。
席もパンパンに埋まっていたし、東京のスタバってなんでいつもあんなにパンパンなのだろうか。


やっぱりやめた。

そこで、わたしは第二希望であったファミレスでノマドに挑戦してみることにした。ううん、ノマドは挑戦するものじゃないかもしれないけど。

行ってみたのは、ガスト。
隣の席が気にならない広々な席にて、ご自由にお使いくださいのコンセントがあるソファー席に座る。

注文はタッチパネルで、運んでくれるのはねこの顔がついた配膳ロボットだった。時代はどんどん変わっていく。

最近増えてきているこのロボットが配膳してくれるシステム。他のテーブルに運んでくるねこちゃんを働き者だなぁなんて感心しながら眺めていると、わたしの席にだけは普通に人が運んできてくれた。えっ!なんで。ねこちゃんが忙しかったのかもしれない。

この時点で、わたしはちっともパソコンを開いていない。ねこロボットを見つめていただけだった。

注文したものにセットでついているランチスープを取りに行きたいのに、パソコンが盗まれるのでは?という不安しかない。よりによって、スープバーから離れた席だ。何度も振り返りながら、取りに行き、なんとかスープゲット。あ、お水忘れたわ!ともう一度取りに行く。後ろを振り返りながら…なんと無駄な動きの多いこと。

画像1

ご飯少なめにしたランチ、ふむふむ、おいしい。って結局普通にご飯食べにきた人じゃないか。食べるかパソコンするか、どっちかしかできないし。

なので、急いで平らげパソコンを開くと、今度は誰も見てないはずなのに誰かの視線が気になってしまう。横を通る人がこの画面を見て情報を盗んでいくのではないか、ってとんだ被害妄想。

端っこに座り、壁に画面が向くようにするもきっと誰かが「誰もおめーのことみてねーよ」って言っている気がして。生きづらい。

途中おトイレに行きたくなっても、パソコンやかばんを見張っていてくれる人はいないから、一度閉じてかばんもパソコンケースもトイレに持ち込むこまなければいけない。

なんだこれ、思ってたんと全然ちがう。断然効率が悪いしこの環境で仕事をするのは不安でしかない。ただ、できる人には出来るのだろう、逆に効率もよかったりするのだろう。わたしが向いてなかっただけの話。

というわけで、普通にご飯を食べて、ちょっとパソコンをかちゃかちゃしてすぐに帰ることにした。

片付けて、テーブル周りをチェックしたにも関わらず忘れ物があって持参した資料がどこかに晒されてしまったらどうしようとか、コンセントにさしたままだったかも?とか、いろんな不安に押しつぶされそうになって、ちょっと忘れ物チェックしてきますね、と店員さんに告げ席まで戻ったりめんどくさーな客になってしまった。

これはおそらく、最初で最後のノマドワーカー体験記。やったみたかったことをやった自分の行動力だけはほめたい。

家に帰れば帰ったで、秒針の音が気になったり時々鳴き出す冷蔵庫が気になったり。

人には向き不向きがある。今回更に思いが強くなった。スタバで仕事できる人に、本当に憧れるしかっこいい。

やってみて初めて学べることもある。向いてないとわかっただけでも大収穫だし、わたしにとっては実りの秋だった。


#最近の学び

この記事が参加している募集

#最近の学び

181,470件

優しくそっと背中を押していただけたら、歩んできた道がムダじゃなかったことを再確認できます。頂いたサポートは、文字にして大切にnoteの中に綴ってゆきたいと思っております。