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世代間で補えるもの、違和感の愛でかた

Z世代(GenZ)とは、1995~2009年生まれのソーシャルネイティブ世代。

 「"Z世代 × 社会起業家で考える" 違和感トーク」というオンラインイベントに参加した。32才の”おじさん見習い”のボクはZ世代ではないんだけど、主催株式NCL側のオブザーバーとして同席し、たくさんの違和感を聞かせてもらった。

 先日、日記に書いたばかりで、世代感覚を知りたいのはあったし、

 かなり前になるけど、同世代('87と'88)で集まってブログを運営してたこともあり、簡単に型にはめられるもんではないけど、そもそも世代論には関心があった。

 違和感トークは、【一部】Z世代のゲストトーク、【二部】Z世代を中心となりおじさんたちも混ざる参加型トーク、という構成だった。15~49才までの幅広い世代が参加。トークテーマも、「ジェンダー」「相性と自由」「コミュニティ」「地方(性)」などが挙がってたっけな。

 で、参加してみての雑感をまとめておきたい。気づきが二つあった。

 一つ目は、Z世代といわれるボクらの下の世代のほうが「違和感を口にしやすいのかな」という気づき。モヤモヤに対する答えをちゃんと自分たちの手足を使って自由をつくりたい、という意思があるのかもと。ゆとり世代第一世代と言われる同世代をみたとき、違和感は言わず溜めこむ(だから、ある日突然壊れる)、という人のほうが多いという感覚があるので、ちょっとした対比として。

 だからといって、ブルボンの例じゃないけど、違和感をへんなかたちで主張しすぎるのはもったいなよな、とは思っちゃう。むしろ今日のZ世代の参加者たちが、ブルボンの件、それを起こした同世代に対してどう感じていたのかは気になったかもなぁ。

 二つ目は、ボクらのような「上の世代に人たちは、Z世代のような下の世代の言語化(+情報提供)のお手伝いできるよね」という気づき。Z世代と言われる彼らの話を聞いてると、モヤモヤを解決するためのキーワードや、先行事例(同じようにモヤモヤを抱え、動いてきた人たち)を知らないことが多いんだろうなと思った。

 思考(プロセス)を奪って答えを提示する必要はないけど(そもそも答えを提示できるわけもないんだけど)、本人がより思考を深め、仮説検証のための実践に役に立ちそうなキーワードくらいはそっと置いておくことができる。押し付けないかんじにならないか、その塩梅がすっごく難しいのだけど...。

 あとは、気づき以外で再確認したのが「違和感/モヤモヤは、企画のタネになりえるよな」ということ。

日常における
①「あ!」を拾う・・・発見
②「ん?」を拾う・・・違和感、可能性
③「あたりまえ」を拾う・・・無意識
④「(他の人からの)ねぇ」を拾う・・・質問、依頼 

 「自由研究学会」のなかでも触れてることだけど、違和感ってのは、アイデアを広げていくときのタネになる。そうやって、自分の感覚/感性にフォーカスすること、どんどんしちゃったほうがいいのかもね。

 まずは自分ひとりの違和感としてはじめっちゃってもいい。それが「ひとりごと(private)」から「ふたりごと(common)」へ。それから、「みんなごと/地域ごと(public)」として広がっていくんだろうし。

 いきなり”社会を変えよう”という主語を大きくした「みんなごと」に目を向けるよりも、「ひとりごと」から始めたものがほうが、オーナーシップ持ちやすいし、説得力あるし、正直、ストーリーもあるからグッとくる(応援したくなる)。

 そういう「適切な自己中心性」をもって違和感をおもしろがったり、愛でるような感覚で向き合える人に、ついつい惹かれちゃうんだよなぁ。

 あと、ついでにもう一つ思ったこと。参加型トークの談話の場は、ゴール設定を持つことのない、「拡散」のための談話だったと思う。

 だけど、あれだけの具体的な(思考と実践を重ねた)自分事のとしてのモヤモヤがあるなら、少しだけ出口(次の問いや企画などのnext action)を設定した「収束」のための談話もできたんだろうなぁ、という感じはあった。てことで、次の展開が楽しみだ。

 さいごに。

 おじさんたちはプラットフォームを持っている。だからこそ、次世代の動きをサポートできるはずなので、ある意味、うまく使ってもらえたらいいんだろうし(どちらかに媚びるとかではない対等の立場で)、世代間で足りないものを補っていけばいいんだろうなぁ。

 「選択肢は増えてるけど、結果は増えていない」

 という実感があるとキョウノ・オウタ(中卒フォトグラファー)さんが言っていたのが、印象的だった。

 その結果の実情はさておき、「普通だったらこうだよね」という選択肢にやりづらさを抱えている人たちにとって、”そうじゃない選択肢”が見つかり、それ実践してるロールモデルが増えるのは一つの希望だし、身近にそういう人がいる情報の生々しさというかリアリティってのが、激烈なエモと行動を生んでくれるんじゃないだろうか。

 短く話そう(書こう)と思っていても、長くなる。800字くらいと思ってたのに、2000字超...。おじさんの特徴である。そろそろボクも”おじさん見習い”は卒業だろうか(泣)。

あの頃にもどれるなら お前を離さない

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