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せんべろお悩み相談室(地域で働く)

沖縄出身、東京を経由して鳥取に拠点を置いてから7年目に突入していた。ふり返るとあっという間だが、飽きっぽい自分が「アキナイイエ」と名付けた家で暮らしはじめたが、今のところまあ飽きていない(バランスをとるために外に出るようにはなったが)。20代地域を動きまくった頃のことを知ってる知人たちは、その様子にびっくりしてる。ぼくもびっくりだ。「地域の10年」という数字を意識してはいるので、残り4年でどう変化していくか、これはまだまだ生活実験は続く。基本、行き当たりばったりだけど、春からちょっとしたお店をはじめるのも含め、得意技の状況大喜利を大いに活かしたい。

そういえば、登録してから特にリアクションのなかった「おとなの新路相談室」に去年から連絡をもらうようになった。ぼくは「職業じゃなく職能で、地方の暮らし(&小商い)を考える」というタイトルで相談窓口を持たせてもらっている。先日も申し込みがあったので、来週あたり1時間ほど話をする予定だ。自分が何を求められてるかを知れるのはうれしくありつつ、これまでの知識・経験・つながりをフル動員して「聴く」時間は毎度ながら緊張する。

そもそもなぜ登録するようになったかといえば、「声をかけてもらえたから」という至極シンプルなものだった。最初は、自分の活動をまとめるきっかけにいいかなぁ程度でしか考えてなかった。でも登録に際して思い出したのは、自分が地域の暮らしを調べたときも、たしかに情報があまりなかったこと。いろいろと取材を通じて、その地に赴くことで知り得たことは多かった。そして、それも現地の人によくしてもらえた結果でもある。自分がしてもらってよかったことは、恩送りじゃないけど次にまわしたい。だから、情報商材っていう感じにもしたくなくて、せんべろ価格にした(現状、通常案件だと地域おこし協力隊等の企画相談などは最低でも10000円/1hいただくので価格設定は破綻している…)。つまり、仕事っていう感じでもなく、近所付き合いの延長線上にあるもののイメージだったりする。

で、あらためて思うのは、相談ってのも結局は、本人の選ぼうとする気持ちがなければ、何も意味がないよねってこと。意思なくば、何もできない。手掛かりがあったとしても、そこに答えは絶対にない。そもそも「正解=地方移住」という図式を疑ってもらうために、自分の相談窓口はある気もする。何かサービスを受けるかのように、地方に向かっていくのは危険すぎる。本人にとってもよろしくないし、もっといえば、迎え入れる地域側にとっても不穏が生まれるリスクがある。結局のところ、些細であっても(失敗を前提とした)暮らしの実験精神がないとうまくいかない。なんでもかんでも、おんぶに抱っこでその地域に求めちゃう感じなら、サービスの揃う都会にいるほうが向いてる可能性だってある。まあ……へんになんか書きすぎた。ここいらでやめよう。

もがくおもしろさってあるんだよなぁ。その感覚を持ってる人には、伝えらえること、紹介できるものも多くなるのは、相談受ける側の正直な気持ちだったりもする。さて、4月から動き方がだいぶ変わるだろうから新路相談も今のスタイルでやるのも3月までかなぁ。それまでにどんな人に出会えるのか。初対面はいつも心臓ばくばくなのだ。

(p.s. あ、考えの部分で参考になりそうなやついくつか載せときやす。過去note遡れば、わりと地域についてのうんぬんわりと書いてます)


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