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魔女性の解放

子供の頃、1番最初に覚えた英語は
dogやappleを差し置いて、“witch”だった。

初めて物語の中で魔女を見てから、
「これは私だ!」とずーっと思っている。今でも。
*
子供心に魔女の性格の悪さが大好きだった。
誰にも媚びないし、何を言われても動じない。
己の欲望へまっしぐら。
"例え仲間外れにされても最後に笑うのはこの私!"
・・・この強さにほれぼれする。
*
*
魔女は強欲。
魔女はなんの役にも立たない。

魔女は誰も助けない。
魔女は排他的。
魔女はいつでも楽な方へ流される。
魔女は子供を産まない。
魔女の中には男性性もある。
とても孤独で、とても自由。

私はずっと、他の誰でもなく
自分のことを信じたかったんだ。
*
*
誰かを癒す気はさらさらないし、
ハーブやら薬草の知識もない。
私は”ただの魔女”だ。
”在り方としての魔女”。
*
今まで隠してきた魔女性を、出していこう。
*
*
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オトフリート=プロイスラー作
「小さい魔女」あらすじ

魔女の掟を破ってしまった小さい魔女。
絶体絶命の中、
最後は大きい魔女たちをヒキガエルに変え、
掟もろとも燃やしてしまいます。

「私が、ルールだ!」

小さい魔女は満足そうに微笑んで
燃え盛る炎の周りで歌い、叫び、
一晩中踊り狂ったのでした。

“Spring has come.”

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