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大政愛のポートフォリオ

大政愛(おおまさあい)のポートフォリオページです。
2016年以降の活動をまとめて、随時更新しています。


■経歴

(短めのもの)
社会福祉法人安積愛育園 はじまりの美術館 学芸員。キュレーター。アート・コミュニケータ。
愛媛県生まれ、福島県在住。2016年 東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了。学生時代は病院でのアートプロジェクトに携わった他、地域での小さな展覧会などを行った。2016年より現職。はじまりの美術館では主に展覧会の企画運営、広報、アーカイブ事業などを担当。


(少し長めのもの)
社会福祉法人安積愛育園 はじまりの美術館 学芸員。キュレーター。アート・コミュニケータ。
愛媛県生まれ。2014年筑波大学芸術専門学群洋画コース卒業。2016年東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現科修士課程修了。2016年より現職。高校生の頃に「ひとが一緒に手を動かすときに生まれるコミュニケーション」や「様々なひとが集う場や居場所」について関心を持ち、学生時代は病院でのアートプロジェクトに携わった他、地域での小さな展覧会などを行った。はじまりの美術館では主に展覧会の企画運営、アーカイブ事業、アートによる部門間連携、WEBメディア更新などを担当。これまで企画した展覧会に「あなたが感じていることと、わたしが感じていることは、ちがうかもしれない」「えらぶん:のこすん:つなげるん」「やわらかくなってみる」など。アートミーツケア学会理事。



■展覧会企画など

はじまりの美術館の企画展では、1人が主担当となり企画の骨や軸をつくり、他のスタッフと3〜4人で一緒に揉み込み考えて肉付けし、担当作家を分担する、というスタイルをとっています。以下で紹介する展覧会は、私が主担当をした展覧会です。画像をクリックすると記録集のリンクにとびます。


グラフィックデザイン:ふるやまなつみ

企画展「あなたが感じていることと、わたしが感じていることは、違うかもしれない」
 会期:2017年4月8日(土)〜7月9日(日)
 会場:はじまりの美術館
 出展作家:乾ちひろ、大崎晴地、佐久間宏+歴代支援員、高岡源一郎、高橋舞、光島貴之、山本麻璃絵
 主催:社会福祉法人安積愛育園はじまりの美術館
 助成:公益財団法人福武財団

「感じ方のちがい」をテーマにした展覧会です。
展示室内の往路は普段通りの鑑賞方法で、復路はウェットティッシュで手をふいてから、さわりながら鑑賞ができる、というスタイルをとりました。
またカフェスペースには「ちがいのあしあと伝言板」を設置し、同じ作品をみた他の人が感じたことを共有できる場をつくりました。


グラフィックデザイン:関川航平   絵:青木尊

企画展「unico file vol.2 青木尊大物産展 〜青木さんとわたしの関係〜」
 会期:2017年11月11日(土)〜2018年1月14日(日)
 会場:はじまりの美術館
 出展作家:青木尊
 主催:社会福祉法人安積愛育園はじまりの美術館、unico
 助成:日本財団

unicoとは、社会福祉法人安積愛育園に所属する、各事業所を利用されている方の創作活動プロジェクトのことです。
unico fileではunicoのメンバーの中から毎回1名を選抜し、個展の開催と記録集の発行・アーカイブをします。本展では福島県郡山市在住の青木尊さんをご紹介しました。青木さんを当時支援していたスタッフ6名が集まって座談会を行い、その座談会でうまれた会話やつぶやきなども作品のそばに展示しました。


グラフィックデザイン:フライデースクリーン

企画展「えらぶん:のこすん:つなげるん」
 会期:2018年7月28日(土)〜10月21日(日)
 会場:はじまりの美術館
 出展作家:乾 久子、大路 裕也、佐藤 悠、根本 将、ハーモニー、久松 知子、藤 浩志
 主催:社会福祉法人安積愛育園 はじまりの美術館
 助成:日本財団

日本財団の助成を受けて実施したアーカイブ事業で感じたこと「えらぶこと・のこすこと・つなげること」をテーマにした展覧会です。それまでは、アーカイブとはとにかく「のこす」イメージが強かったのですが、何を残していくのか、どこにつなげていくのか、も重要だと気付きました。そこから想像した、7人の作家の方をご紹介いたしました。


グラフィックデザイン:ふるやまなつみ

企画展「まなざしのあとさき」
 会期:2020年2月15日(土)〜3月29日(日)
 会場:はじまりの美術館
 出展作家:大関 小夜子、KO☆、鈴木 一郎、鈴木 盛衛
 主催:社会福祉法人安積愛育園 はじまりの美術館
 令和元年度福島県障がい者芸術文化活動支援センター事業

会津にゆかりのある4名の作家を紹介した展覧会で、はじまりの美術館が2018年度よりはじめた「はじまりアーカイブス fukushima file」の調査のなかで出会った作家です。「作品は、どのように生まれ、どのように残っていくのか。作品が残るというのは、どういうことなのか。」を問いかける展覧会でした。コロナ禍に入りはじめ……というタイミングで、イベントの中止などもありましたが、初日は関係者が集まることができ、とても賑わいました。


グラフィックデザイン:関川航平  絵:土屋康一

企画展「unico file vol.3 みんなが知らない土屋康一/わたしが知ってる土屋さん」
 会期:2021年1月30日(土)〜3月28日(日)
 会場:はじまりの美術館
 出展作家:土屋康一
 主催:社会福祉法人安積愛育園 はじまりの美術館、unico
 令和2年度福島県障がい者芸術文化活動支援センター事業

unicoとは、社会福祉法人安積愛育園に所属する、各事業所を利用されている方の創作活動プロジェクトのことです。unico fileではunicoのメンバーの中から毎回1名を選抜し、個展の開催と記録集の発行・アーカイブをします。本展では福島県郡山市在住の土屋康一さんをご紹介しました。
「知る」ことをテーマに、多面的に土屋さんのエピソードも交えながら作品や動画を紹介しました。コロナ禍ということで、Zoomを活用した土屋さんのトークや、土屋さんと手紙交換ができる取り組みなども行いました。


デザイン:藤城光  イラストレーション:コーチはじめ

企画展「やわらかくなってみる」
 会期:2021年7月31日(土)〜10月24日(日)
 会場:はじまりの美術館
 出展作家:岩崎由美、梅木鉄平、清水ちはる、関口光太郎、曽谷朝絵、トーチカ、中村真由美
 主催:社会福祉法人安積愛育園 はじまりの美術館

「やわらかな強さ」をテーマにした展覧会です。コロナ禍になってから(コロナ禍の前からも)やわらかくありたいなと思っています。「やわらかくなること」は、一見、弱くなることのようにも見えますが、そこには軸があってしなやかに変化したり、なにかを続けるために変容していくものかもしれません。視覚的にやわらかい作品や身体を動かしたくなる作品など様々な作家をご紹介しました。


グラフィックデザイン:ノガワアイ

なかにわ美術館で待ちあわせ ―会津若松ではぐくむ・美術館がある風景―
 
会期:2021年11月13日(土)〜11月28日(日)
 会場:七日町パティオ(福島県会津若松市七日町2番40号)
 出展作家:大関小夜子、川合南菜子、佐藤明宏、髙橋克幸、馬場誠三、halo、鉾井喬、水野由美
 主催:あいづまちなかアートプロジェクト実行委員会

公立の美術館がない会津若松市に生まれた期間限定の小さな「なかにわ美術館」。こちらの展覧会のキュレーションを担当させていただきました。「出会いと待ちあわせ」をテーマに、会津にゆかりある8人の作家をご紹介しました。「美術館があったらいいな」と思える風景をつくるべく、次にくるだれかにむけての手紙をかくワークショップをしたり、作家のみなさんによる滞在制作をしていただいたりしました。

イラスト・デザイン:ノガワアイ

あいづまちなかアートプロジェクト2022
 とまりぎ美術館で待ちあわせ ―会津若松で つちかう・美術館がある風景―
2022年10月8日(土)〜12日(水)、10月15日(土)〜11月6日(日)出展作家:浅野友理子、川合南菜子、佐藤香、鈴木一郎、髙橋克幸、馬場泰、halo、Kengo hirano、鉾井喬、長嶺キミ +会津若松市収蔵作品(第一期でのみ展示)
主催:あいづまちなかアートプロジェクト実行委員会
助成:公益財団法人三菱UFJ信託地域文化財団、公益財団法人朝日新聞文化財団
協賛:(株)栄町オサダ、(株)BRECE

会場構成デザイン:アサノコウタ
会場構成デザイン:アサノコウタ

第1期「きっかけのとまりぎ」 
2022年10月8日(土)〜12日(水) 10:00〜18:00  ※会期中無休、最終日は15:00まで
会津若松市生涯学習総合センター 會津稽古堂 市民ギャラリー・多目的ホール(福島県会津若松市栄町3−50)

会場構成デザイン:アサノコウタ

第2期「広場のとまりぎ」「まちなかのとまりぎ」
2022年10月15日(土)〜11月6日(日) 10:00〜16:00 ※会期中無休
野口英世青春広場(福島県会津若松市中町1-23)+ 会津若松市内の店舗

MAPデザイン:藤城光 イラスト:ノガワアイ


■プロジェクトなど


・社会福祉法人安積愛育園 アーカイブ事業担当(2017年〜)


2017年より、現場で日々支援を行うスタッフと一緒に、社会福祉法人安積愛育園に所属するウーニコメンバーのみなさんのアーカイブを行いました。その年にアーカイブする作品の選定、作品カードの作成、撮影、打ち込みなど、分担して実施しました。現在「unico file」として公開しています。
2018年には法人外の方も含め、福島県内のきになるみなさんと出会うことができるアーカイブサイト「fukushima file」を公開しています。

アーカイブは、みずのき美術館(京都)、鞆の津ミュージアム(広島)と連携して行い、須之内元洋さんに監修や佐藤恵美さんに編集でご協力いただきました。

・cento-シエント- 福祉と表現にまつわる研修会 企画・運営(2020年〜)

・あさかホスピタルききょう病棟の連続ワークショップ ディレクション(2020年)

いなわしろの食文化をつなぐプロジェクト事務局/いなわしろ食かるた制作進行(2016年頃〜)

・あいづまちなかアートプロジェクト2023
 ワークショップ講師(2023年8月実施)


■執筆・寄稿など

・福島民報新聞 紙上美術館(2020年秋頃 全3回)

・福島民報新聞 民報サロン143期(2021年1月〜4月 全6回)

・はじまりの美術館 記録集『まなざしのあとさき』
 「死なない作品と誰かのまなざし」

・10年目の手記
 「自分の今いる場所で」(2021年頃公開)

・art node JOURNAL 8号(2021年3月31日発行)
 特集「東北、アートの現在地 〜震災発、コロナ経由、どこ行き…?」にて、久松知子さんと根本裕子さんの2人展についてのレビューを寄稿しました。フリーペーパでしたが現在はオンラインで読むことができます。


・こここ /こここ文庫(2021年4月15日公開)
 こここ文庫にて『あたらしいほうりつの本 2018年改訂版』をご紹介させていただきました。


■登壇・出演など

・日本財団アーカイブ支援プロジェクト 
 座談会「小さな声に目をこらす-『作品』を記録し伝えることをめぐって-」(2018年2月24日/日本財団ビル)

・日本財団アーカイブ支援プロジェクト 
 「座談会 かすかなしるしに耳をすます -『作品』を記録し伝えることをめぐって-」(2019年2月16日/日本財団ビル 8F )  

・Session!セミナー#アート活動~アーカイブってなに?~(2019年8月7日/東京都左官工業協同組合)
 奥山理子さん(みずのき美術館/京都)とお話させていただきました。

福祉をかえる「アート化」セミナー2019 「芸術か非芸術か」ー分断を乗り越えてー(2019年7月20日、21日/たんぽぽの家アートセンターHANA)
 「地域で場を開く ーつくること、発信することー」のプログラムにて、大山 真司 さん(NPO法人Lanka/鹿児島)とお話させていただきました。

第3回TURNサポーター勉強会「つながりのつくり方」(2020年10月26日/オンライン)

・Tokyo Art Research Lab つどつど会(都度集うアートマネージャー連絡会議)参加(2020年11月〜2021年3月)


・なかにわ美術館トークイベント「会津若松ではぐくむ・美術館がある風景」(2021年11月28日/オンライン)
 アーカイブ:https://youtu.be/GB-FHJ7G01w


アートミーツケア学会2021年度総会・大会(2021年12月4日/せんだいメディアテーク)
 「東北のこれからを考える」のプログラムにて瀬尾夏美さん(一般社団法人NOOK)、大河原芙由子さん(PLAY ART! せんだい)とお話させていただきました。進行は森口ゆたかさん(近畿大学文芸学部 教授)。

とびらプロジェクトフォーラム ーコミュニティから芽生える回復力ー(2022年1月22日/東京都美術館)
トークセッション「予測不可能な世界を生きる、アート・コミュニケータの10年とこれから。」にて、とびラー1期生としてお話させていただきました。進行は西村佳哲さん、稲庭彩和子さん。
 アーカイブ:https://tobira-project.info/movie1/

・筑波大学附属病院 けやき棟開設10 周年記念アートプロジェクト
ボタニカルホスピタル けやきの森にあつまるいのち
シンポジウム「医療現場におけるアート&デザインの力」(2022年12月17日/筑波大学附属病院 桐の葉モール2階 講堂)

・たいけん美じゅつ場|VIVA
アートで社会を考えるオンライン講座ー多様なわたしたちが居合わせる場を考える3つの視点(2023年1月28日/たいけん美じゅつ場VIVA)

・福島県
 「ふくしま復興とSDGsを考える県民シンポジウム2023in会津」(2023年11月19日/ベル・ルクス)

大関小夜子展ギャラリートーク(2023年12月2日/るんびにい美術館)


■インタビューなど

インタビュー掲載などのリンクです。


・ヘラルボニーマガジン
 守るために、常に変わり続けていきたい―アーティストの持つ「眼差し」「豊かさ」を、日常へ(公開日:2019年3月14日)
 (補足)当時のプロジェクト「MUKU」のクラウドファウンディングに関連したテキストインタビューです。「守る」ってなんだろう、難しいなと思います。商品化によって可能性や出会いが広がって人生が変わることも多いと思いますが、ご本人の判断が難しい場合があるからこそ、事業所など仲介で入る者は真摯に双方に向き合って考えないといけないと思っています。常に変わり続けていきたいという気持ちはそのままです。


・igoku
 “きになる” から “はじまり” は生まれる(公開日:2019年07月19日)


・ドラぷら 未知の細道
 「わくわく!」で世の中を照らす「美術館らしくない美術館」 猪苗代 はじまりの美術館(公開日:2019年9月25日)
 文:川内有緒


・縁結び大学 福島県猪苗代町で美術館デート!様々な作家の作品が楽しめる「はじまりの美術館」の魅力(公開日:2021年9月6日)


・日本財団DIVERSITY IN THE ARTS
 福島〈はじまりの美術館〉〜来場者が自分ごととして感じる表現の場をつくるということ(公開日:2021年10月23日)
 写真:大沼ショージ 文: 和田紀子


・HIBIGEI
 みんなの憩いの場にもなる美術館 はじまりの美術館/福島(公開日:2021年頃)


・Hanako
 「【福島】築140年の酒蔵を生かした〈はじまりの美術館〉へ。人のつながりから生まれる豊かさを体感。」(公開日:2021年3月2日)


・厚生労働省 障害者芸術文化活動普及支援事業 取組コラム
 「自分たちで考え、作家や鑑賞者と関わりながらでき上がる展覧会は、担当者も驚くほどいろいろな膨らみがある(福島)
 ーはじまりの美術館の展覧会のつくり方ー」(公開日:2022年3月22日)


・Kappo
 東北のアートを旅する 福島県猪苗代町『はじまりの美術館』【Kappo2023年5月号】(公開日:2023年4月21日)


・読むふるさとチョイス
 「“寄り合う”ことができる美術館。アートと人が繋がり、町に活力がうまれる【はじまりの美術館】」(公開日:2023年9月25日)


・文化庁美術館等へのヒアリング調査結果(令和5年度)
(公開日:2024年3月)

リンク:
https://www.bunka.go.jp/seisaku/geijutsubunka/shogaisha_bunkageijutsu/pdf/94037801_01.pdf



■イラストなど

はじまりの美術館内のイベントのイラストやチラシを作成することがあります。

・いなわしろ食かるた(線画)
 猪苗代の食文化をテーマにした「いなわしろ食かるた」の絵札の線画を書きました。色ぬりは地域の方をはじめ、様々な方に塗っていただきました。かるたははじまりの美術館オンラインショップで販売中です。

地域のみなさんが色を塗って、45枚の絵札が完成しました



・はじまるしぇチラシ


・キッズスタジオPORTAフードパントリーチラシ


■その他

インタビューなどを掲載いただいている書籍のリンクです。

・『美術館と大学と市民がつくる ソーシャルデザインプロジェクト』(著:稲庭彩和子・伊藤達矢/青幻社)
 「開扉(任期満了)後のとびラーたち」という項目で「美術館学芸員の企画に活きるとびらプロジェクトの遺伝子」としてご紹介いただきました。


・『アートがひらく地域のこれから ー クリエイティビティを生かす社会へー』(編著:野田邦弘、小泉元宏 、竹内潔 、家中茂 /ミネルヴァ書房)
長津結一郎さんによる【社会の課題を自分ごとにするために——福島県猪苗代町「はじまりの美術館」の例から】にてはじまりの美術館をご紹介いただいております。


・『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』(著:川内有緒/集英社インターナショナル)
 第7章を中心にはじまりの美術館でのできごとが紹介されています。

・映画『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく』(監督:三好大輔 川内有緒)
 映画には、はじまりの美術館も登場します。


これまでお仕事などでご一緒させていただいたみなさま、みなさまのおかげで今につながっています。いつもありがとうございます。



最終更新:2024年8月
情報は随時更新します


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